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農業経営者コラム | 木内博一の和のマネジメントと郷の精神

なぜいま農業の時代といわれるのか | 農業経営者 6月号 |  (2009/06/01)

木内博一 金融危機の余波で工場労働者の首切りが常態化し、その受け皿として農業がもちあげられている。なぜ農業なのか。工業と農業の違いは何か。農業のどこにそんな可能性があるのか。考えてみた。

“百年に一度の不況”が押し寄せ、巷では「これからは農業の時代だ」との声が上がるようになった。一体、農業のどこにそんな可能性があるのだろうか。誰もちゃんと説明しきれていない。自分なりに考えてみた。

これまで大きく日本を引っ張ってきた動脈産業は工業である。その特徴として、ヒット商品ができると競合が生まれそこから寡占化が進みやすいことが挙げられる。一方で、分解できる工業製品は模倣もしやすい。商売を継続していくには、利益を減らすか、いかに安い原料を調達するかだ。需要があるうちはそれが工業の成長モデルだった。

現在、レアメタルなど鉱物資源の食い潰しが進み、そのモデルが限界に達しつつある。同時に市場が縮小するなか、リプロダクト商品が世にあふれて、今までのようなペースで動脈を拡張することが困難になっている。

日本の地域経済は工場立地で栄えてきたが、金融で先行需要を食い尽くした結果、空洞化している。そのため、これまで工場などへの転用期待で高値がついていた農地が、適正価格に下がり利用、購入しやすくなる。農業は生業からビジネスとして専業農家が正味の勝負ができる環境が生まれるのだ。

(以下つづく)
木内博一(きうち ひろかず)
1967年千葉県生まれ。農業者大学校卒業後、90年に就農。96年事業会社(有)和郷を、98年生産組合(農)和郷園を設立。(有)和郷は2005年 に(株)和郷に組織変更。生産・流通事業のほか、リサイクル事業や冷凍工場、カット・パッキングセンター、直営店舗の展開をすすめる。05年海外事業部を立ち上げ、タイでマンゴー、バナナの生産開始。07年日本から香港への輸出事業スタート。現在、ターゲット国を拡大準備中。本連載では、起業わずか10年でグループ売上約50億円の農系企業を築き上げた木内の「和のマネジメントと郷の精神」。本連載ではその“事業ビジョンの本質”を解き明かす。
※記事全文は農業経営者06月号で
Posted by 編集部 | 12:29 | この記事のURL | コメント(144) | トラックバック(0)
農業経営者コラム | 幸せを見える化する農業ビジネス

「取引」から「取組」へ経営をシフトする | 農業経営者 6月号 |  (2009/06/01)

坂上隆

ライバルは太陽



かつて私のライバルは太陽だった。農業を始めた頃、1日16時間トラクタに乗っていた。トラクタの上で3食メシを食べ、疲れれば睡眠もとる。これはもしかすると農家であれば割に当然のことかもしれない。しかし一人だけの作業は孤独だった。誰か競争する相手がいた方が気は楽になる、そう考えて目をつけたのが太陽だ。太陽を人としてとらえると、日の出が就業時間で、日の入りが終業時間となる。私は日が昇る前に作業の準備を終わらせて、日が沈むまで働く、つまり太陽より働いてやろうと考えた。太陽に勝てれば地球では無敵なのだ。だから暗い未明には「太陽、出て来い!」と待ちかまえ、日中の作業に疲れると「太陽に負ける!」と思って頑張った。今こうして振り返ると笑ってしまうが、当時は必死だった。そして実際、でかい相手をライバルに据えることで、自分の絶対的なパワーを引き出せた。

その当時の仕事は、時給に換算すると約100円。農業における成功の基準は俗に「農業所得が1000万円越えること」と言われるが、そこに至るまで私はずっと太陽を相手に勝負してきた気がする。

過去の推移と成長率を見ると、14年間の平均で売上は毎年16%の割合で成長している。単純計算すれば数十年後に100億円に到達する見込みだったが、ある日、働きすぎで私は倒れた。作業のラインはほぼ一人でやっていたので、これで成長率はゼロだ。しかし私は倒れたことを好機としてとらえた。というのも1人で作業を続けていれば、いずれ限界が来るのは分かっていたので、分業化するいいチャンスと考えたのである。自分の中で段取りは完成していたので、病院のベッドの上でパソコン内にある作業工程を紙上に書きだし、残ったスタッフに作業管理を指示した。幸運にも力のあるスタッフに恵まれた結果、翌年もさらに高い成長率を保持できた。1000万円を達成したビジネスモデルでその倍働けば2000万円まで届く。しかしさらに倍、働くことは不可能だ。それ以上を目指すには、自分以外の人間の力が必要となる。

(以下つづく)
坂上隆(さかうえ たかし)
(有)さかうえ社長。1968年鹿児島県生まれ。24歳で就農。コンビニおでん用ダイコンの契約栽培拡大を通して、98年から生産工程・投資・予算管理の「見える化」に着手。これを進化させたIT活用による工程管理システム開発に数千万円単位で投資し続けている。現在、150haの作付面積で、青汁用ケール、ポテトチップ用ジャガイモ、焼酎用サツマイモなどを生産、提携メーカーへ全量出荷する。「契約数量・品質・納期は完全100%遵守」がポリシー。03年、500馬力のコーンハーベスタ購入に自己資金3000万円を投下し、トウモロコシ事業に参入。コーンサイレージ製造販売とデントコーン受託生産管理を組み合わせた畜産ソリューションを日本で初めて事業化。売上高2億7000万円。08年から食品加工事業に進出。剣道7段。
※記事全文は農業経営者06月号で
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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

勤めと稼ぎ、ワインとじゃがりこ | 農業経営者 6月号 |  (2009/06/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

恍惚感? を生み出す×××に魅了されたあの日


パウル・ヨゼフ・ゲッベルスの名を聞いたことがあるだろうか。彼は第二次世界大戦中、ヒトラー率いるナチス・ドイツの宣伝相として活躍した人物である。

彼の演説の仕方は、最初にモゾモゾと何を話しているのか分からないように話し、段々と抑揚を上げて、最後は聴衆と一体感を作り“悦”の世界に入って行くやり方である。この話し方の基本は演説者が声や音量を小さくして話す、そうすると聴衆は「このすごい人は何を話しているのだろう」と興味を持つ、その後話の本質の部分は声を大にして言うと、聴衆がより興味を持ってくれると言うわけだ。

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Posted by 編集部 | 12:28 | この記事のURL | コメント(209) | トラックバック(0)
農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

第26回 「らでぃっしゅぼーや」さん、格下が生意気申し上げます | 農業経営者 6月号 |  (2009/06/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
前号「『消費者に不便をかけて喜びを与える!』プレゼン撃沈す!!」の続きです。

前号で「らでぃっしゅぼーや」の緒方社長のインタビューが掲載されていましたが、「消費者のニーズと生産者のニーズを調整する能力が流通業者の最大の付加価値である」というニュアンスの発言には大賛成ですが、「芸術家……」の発言には物申したいです。AV時代、社長の僕は社員ディレクターたちに「会社の金で芸術家するんじゃねぇ! プロの映像クリエイターという確実に利益を出せる映像職人になれ!」と言ってきました。その反面、制作者としての僕は3作品に1作品当てればラッキーと思えるような芸術作品創りをしていました。そして大ヒットを当てまくり瞬く間に僕は日本一有名なAV制作者になり、その結果、僕の会社の新卒入社希望者が激増し、その多くは制作部希望者でした。

制作活動を誰よりも熱心にする人たちの中から選ばれた才能のある一部の人間ですら名誉と経済的評価を得られることがなければ、その業界に若者たちは憧れて夢を持てるはずがありません。

(以下つづく)
※記事全文は農業経営者06月号で
Posted by 編集部 | 08:29 | この記事のURL | コメント(108) | トラックバック(0)
農業経営者コラム | 木内博一の和のマネジメントと郷の精神

「作って売る」だけの農業は半人前 | 農業経営者 5月号 |  (2009/05/01)

木内博一 農業で自律するには、作る、売る、回収、投資すべての工程においてイノベーションが必須だ。対象を定めたら、そこに自分の時間とお金を投資する。その繰り返しが「続けられる」モノづくりの基礎となる。

農業は製造業〜モノづくり産業〜である。モノづくりの目的はお金を稼ぐことではない。その本質は「続けられる」ことにある。そのために必須なのは経営の自律だ。稼ぐことより大事になってくるのは投資、つまりお金の使い道のほうだ。そして農家が問われるのは、投資に値するイノベーションが畑で起こせているかだ。

つまり、農業の自律とは、モノづくりを続けるためのイノベーションと投資の連続の結果なのだ。

野菜は「続けられる」素材



同じ農業でもコメ、畜産、野菜、果樹などのジャンルがある。なかでもイノベーションしつくされているのがコメと畜産だ。このふたつは国が進んでイノベーションしてきたため、誰でもある程度の生産が可能になった。逆に言えばどんな作り方をしても、あまり差が生まれない。これはモノづくりというより、過去のイノベーションをただ消費していると考えた方がいいだろう。

和郷園の主力である野菜では、イノベーションのレベルが個々の農家で異なり、その水準を高める余地が大きく残されている。作物別にみると、トマトとニンジンではやっていることが“デンキ屋とペンキ屋”ぐらい違う。違いが競争の原動力になっている世界では、個々が新しい目標を定め、そこに自分の腕とお金をつぎ込むことができる。成功した人はさらに上を目指す投資ができる。この循環が「続けられる」ことのひとつの裏付けを生む。

(以下つづく)
木内博一(きうち ひろかず)
1967年千葉県生まれ。農業者大学校卒業後、90年に就農。96年事業会社㈲和郷を、98年生産組合㈱和郷園を設立。生産・流通事業のほか、リサイクル事業や冷凍工場、カット・パッキングセンター、直営店舗の展開をすすめる。05年海外事業部を立ち上げ、タイでマンゴー、バナナの生産開始。07年日本から香港への輸出事業スタート。現在、ターゲット国を拡大準備中。本連載では、起業わずか10年でグループ売上約50億円の農系企業を築き上げた木内の「和のマネジメントと郷の精神」。本連載ではその“事業ビジョンの本質”を解き明かす。
※記事全文は農業経営者05月号で
Posted by 編集部 | 12:29 | この記事のURL | コメント(425) | トラックバック(0)
農業経営者コラム | 幸せを見える化する農業ビジネス

ビジネスは外部環境の見極めから始まる | 農業経営者 5月号 |  (2009/05/01)

坂上隆 商売において、ひとつの不変の法則がある。それは“お腹いっぱいのところに商品をもっていっても食べてもらえない”ということだ。

 農業で商売になっていないケースに、同じ商品をもうこれ以上いらないという人や地域に過剰に提供していることがあげられる。それより空腹のところを探して、持っていくほうが喜ばれるし、儲かる。当たり前の話だ。同じところに同じものを持ち込むのは、自分の都合であり、おのずと同じ姿勢の生産者と行動と結果が似てくる。そのような惰性を乗り越えるには、まず、己の経営をとりまく外部環境を正確に捉えるところからはじめるといい。大きな時代情勢や個別商品の競合状況、顧客要請の変化などだ。

しかし、農家ほど外部環境を気にせず、モチベーションを持続できる職業はほかにない。というのも、作り手の期待に応えて、植物が日々成長する農業ほど楽しくて満足が得られる仕事はないからだ。これは毎日赤ちゃんを産んで、毎日育てて、毎日嫁に出すようなものだ。育てる幸せがあまりに大きいので、ほかの達成感がいらなくなり、農場の外部のことなどどうでもよくなってしまう。

私もこの幸せの虜になって農業を志した一人だが、私の場合、農家以外の外部にもこの幸福な生き方を広めていきたいという思いがあった。だから作る喜びだけでは終われない、経営者の道を選んだのだ。

チャンスは顧客の課題にあり



私が大きな外部環境を意識するようになったのは、父の元で働いていた時分、小遣い(月給)が5万円だったころに遡る。1日16時間は畑に出て働いていた。時給に直すと108円だ。

(以下つづく)
坂上隆(さかうえ たかし)
(有)さかうえ社長。1968年鹿児島県生まれ。24歳で就農。コンビニおでん用ダイコンの契約栽培拡大を通して、98年から生産工程・投資・予算管理の「見える化」に着手。これを進化させたIT活用による工程管理システム開発に数千万円単位で投資し続けている。現在、150haの作付面積で、青汁用ケール、ポテトチップ用ジャガイモ、焼酎用サツマイモなどを生産、提携メーカーへ全量出荷する。「契約数量・品質・納期は完全100%遵守」がポリシー。03年、500馬力のコーンハーベスタ購入に自己資金3000万円を投下し、トウモロコシ事業に参入。コーンサイレージ製造販売とデントコーン受託生産管理を組み合わせた畜産ソリューションを日本で初めて事業化。売上高2億7000万円。08年から食品加工事業に進出。剣道7段。
※記事全文は農業経営者05月号で
Posted by 編集部 | 12:29 | この記事のURL | コメント(305) | トラックバック(0)
農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

グランプリ受賞者に
疑問→分析→納得→祝福 | 農業経営者 5月号 |  (2009/05/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム 「突き、一本!」

3月1日から3日間、本誌読者の会、第2回全国大会が行われた。昨年の参加者から面白いと聞いていたので、今回勉強のため出かけた。期待したのは、どのような方たちが集まり、全国のどのような成功例が聞けるかということ。事実、本誌の特徴である左翼から右翼、もちろんオカルトあり話を初デートの時の気持ちで心ワクワクさせて拝聴することになった。

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Posted by 編集部 | 12:28 | この記事のURL | コメント(190) | トラックバック(0)
農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

第25回 『消費者に不便をかけて喜びを与える!』プレゼン撃沈す!! | 農業経営者 5月号 |  (2009/05/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
現在は、お金が掛からないお祭りならば結果を恐れずとりあえず参加する国立ファームは、農業ビジネスプランのコンテスト『A-1グランプリ』に参戦しました。結果はご存知の通り、鹿児島県の(有)さかうえさんに惨敗です。

敗因は僕がプレゼンをする側は初めてだったもんで、制限時間15分では、半分も話せず結論まで説明できなかったことに尽きます。そんなわけで、未練たらしく結論までをここでプレゼンさせて下さい。

キーワードは「不便」=「面白い」です。「野菜」=「便利」=「地味」だから「儲からない」、ならば「便利」を「不便」に変えることで「面白い」が生まれ、「儲かる」という仕組みを作り上げるという暴論を解説します。

皆さんは「不便」な女や男に恋愛感情を抱いたことや、実際に交際したことはおありでしょうか。自分の思い通りにならない異性は魅力的です。ただし「不便」というマイナス要因を凌ぐ「魅力」があることが絶対条件ですが……。

(以下つづく)
※記事全文は農業経営者05月号で
Posted by 編集部 | 08:29 | この記事のURL | コメント(160) | トラックバック(0)
農業経営者コラム | 木内博一の和のマネジメントと郷の精神

“自給自足”希望者の勘違い | 農業経営者 4月号 |  (2009/04/01)

木内博一 自給自足希望者の考えは幼稚だ。国家の自給自足は危うい。社会、日本、世界は相互扶助の精神で成り立っている。最高学歴の文系出身者が役割を発揮していない。未曾有の危機下、理系が活躍する時代がやってきた。

数年来、「自給自足がしたい」と言って、当社に相談や面接に尋ねてくる人が後を絶たない。最近、とみに増えているのが、高学歴の20代、30代の男性だ。 会ってみると、自給自足を目指すのは農業で自律したいからではない。その心根に他人からまったく干渉されないで生活を送りたいという欲望がある。どこかに引きこもって、税金も水道代も払わず暮らせるユートピアとしての自給自足なのである。 理想を熱く語る彼らに私は質問を投げかける。「だれのおかげココまでたどり着いたんだ?」と。一様にポカンとしながらも、正しい解答を頭のなかで探そうとする。でも何もコトバが出てこない。

相互扶助の精神



「納税者と公道のおかげじゃないか。金輪際、道を歩くなよ!」

人は道路を使い、水道水を使い、下水道を使い、医療を使い、電気を使い、電波を使う。これだけ社会インフラのお世話になっているにもかかわらず、何の恥じらいもなくこう公言していることに気づかない。

「ぼくの理想は社会に一切貢献しないことだ」

人が大人になるとは、社会が“相互扶助”で成り立っていることを理解することからはじまるのではないか。彼らの心には幼児性が住み着いたままなのだ。
(以下つづく)
木内博一(きうち ひろかず)
1967年千葉県生まれ。農業者大学校卒業後、90年に就農。96年事業会社㈲和郷を、98年生産組合㈱和郷園を設立。生産・流通事業のほか、リサイクル事業や冷凍工場、カット・パッキングセンター、直営店舗の展開をすすめる。05年海外事業部を立ち上げ、タイでマンゴー、バナナの生産開始。07年日本から香港への輸出事業スタート。現在、ターゲット国を拡大準備中。本連載では、起業わずか10年でグループ売上約50億円の農系企業を築き上げた木内の「和のマネジメントと郷の精神」。本連載ではその“事業ビジョンの本質”を解き明かす。
※記事全文は農業経営者04月号で
Posted by 編集部 | 12:29 | この記事のURL | コメント(353) | トラックバック(0)
農業経営者コラム | 幸せを見える化する農業ビジネス

経営者の強い味方——「経営指針書」 | 農業経営者 4月号 |  (2009/04/01)

坂上隆 前回、社員の器を大きくする考え方について述べた。しかし、スタッフの育成や雇用を守ることを経営の中心に据えてしまっては事業はうまくいかない。とくにお客様のことより社員の言動に重きを置いてしまう状況は危うい。

農業にかぎらず、あらゆる事業はお客様が買ってくださってはじめて成立でき、存続できる。お客様はそれほどありがたい存在だ。換言すれば、100%顧客に依存している。

にもかかわらず、組織をゼロから作っていく段階で経営者は、遠くにいる顧客より、身近にいる社員に影響を受けやすい。「彼がこんなことを言っている」「彼女がこんなことをしている」と、小さな組織ほど情報がダイレクトに入ってくる。組織が成長するにつれ、経営者と古参社員の考え方の間に大きな溝ができることもある。中途採用が増えると、能力は高くてもほかのスタッフにネガティブな影響を与える社員も出てくるだろう。

こうしたとき、自分の心の中に次のような大義名分を掲げて見過ごしていることはないだろうか。

「今は社員の成長を見守る時期だ」「問題は多いが、こんなに能力のある社員は地元では得難い」「地元の雇用を守らねば」

地域社会に根ざし、まだまだ優秀な人材が集まりにくい環境にある農業の経営者として、立派な心構えかもしれない。実際は「せっかくここまで育てたのに……」という事業主としての心情もあると思う。しかし、その考えは自分都合の発想ではないだろうか。そもそも経営の存続基盤が脆弱な中小企業で、顧客に提供できる価値向上とは関係のないところで、社員を維持する余裕はない。
(以下つづく)
坂上隆(さかうえ たかし)
(有)さかうえ社長。1968年鹿児島県生まれ。24歳で就農。コンビニおでん用ダイコンの契約栽培拡大を通して、98年から生産工程・投資・予算管理の「見える化」に着手。これを進化させたIT活用による工程管理システム開発に数千万円単位で投資し続けている。現在、150haの作付面積で、青汁用ケール、ポテトチップ用ジャガイモ、焼酎用サツマイモなどを生産、提携メーカーへ全量出荷する。「契約数量・品質・納期は完全100%遵守」がポリシー。03年、500馬力のコーンハーベスタ購入に自己資金3000万円を投下し、トウモロコシ事業に参入。コーンサイレージ製造販売とデントコーン受託生産管理を組み合わせた畜産ソリューションを日本で初めて事業化。売上高2億7000万円。08年から食品加工事業に進出。剣道7段。
※記事全文は農業経営者04月号で
Posted by 編集部 | 12:29 | この記事のURL | コメント(90) | トラックバック(0)
農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

第24回 理屈じゃないんです!子供は親の背中を“ぢぃー”と見ています | 農業経営者 4月号 |  (2009/04/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
僕が国立ファームを立ち上げた頃は何故かカッコ悪い百姓ばかりに出会っていました。変化を嫌う百姓、補助金の計算が好きな百姓、息子に媚びる百姓、実は金に姑息な百姓、不動産を守るために生きている百姓、弱者に強い百姓、セクハラ百姓、他人を喜ばせる術を知らない百姓、そして百姓にプライドのない百姓。観察していて共通点がありました。彼らには農業という家業の担い手がいないことです。まさに現代農業が抱える大問題のど真ん中にいる人たちでした。

国立ファームが現在取引をさせていただいている農家さんは例外もありますが、皆さん後継者問題に無関係です。農業を継いで親父に楽をさせている息子がいるか、楽になり息子を見守っている親父がいる人たちです。皆さんの多くは脱JA組か、新規就農組で経済的にも苦労をされた時期を過ごされて、ご子息もその苦労を見て農業を嫌っていた時期もあったそうです。

先日、『農業経営者』でも紹介された長野の信州ファーム荻原さんを訪ねました。長男の昌真さんは全国の4Hクラブの会長も務めながら耕作面積100haを目指して業務を拡大している若手の農業経営者です。お父様の慎一郎さんは、3人のお子様がまだ小さいときに事故で片腕を失くされても農業を続けてこられた苦労人さんです。そのお父様に「どうすれば、こんなに立派なご子息を育てられるのですか?」と訪ねると「オヤジの出来が悪いからでしょう」と笑って即答されました。カッコいいっスよね! ウダウダ語らず。

(以下つづく)
※記事全文は農業経営者04月号で
Posted by 編集部 | 08:29 | この記事のURL | コメント(31) | トラックバック(0)
農業経営者コラム | 木内博一の和のマネジメントと郷の精神

グローバルな適地適作で「農業は儲かる」 | 農業経営者 3月号 |  (2009/03/01)

木内博一 「農業は儲からない」という愚痴がよく聞こえてくる。その後に「流通・小売が儲けているからだ」という理由が続く。果たして本当なのか。 現実は、青果卸売市場は経営危機で再編の真っただ中にある。その中で仲卸業者の多くが赤字だという。運送会社が大儲けしているという話も聞かない。それでは、小売が農家を儲けさせない加害者なのか。スーパーのパートさん達は、高くない時給で苦しい家計をなんとか支えているのが実情だ。卸や小売の社員もドライバーさんも労働基準法ギリギリまで働いてかつかつ生活できるほど厳しいのが現状だろう。この状況を「農家が被害者でその間が犯人」と単純化して語れるだろうか。 農業者が自律するためには、被害者意識から脱皮し、農業というビジネスをもっと大きな視野から見渡さなければその答えは出ない。

儲からない構造の真因


私は経済の構造自体に真因があるとみる。その筆頭があらゆる業態におけるオーバーストア(小売店舗の出店過多)状態だ。人口減少・高齢化社会において、チェーンストアは生き残りをかけ店舗数を極限まで増やす。そして、安く売るしか道はないとの方策を打ち続ける。結果、供給過剰と価格競争によるデフレスパイラルが長期化する。加えての不況だ。日本中の店舗で、安くても売り切れない商品が溢れているのだ。だがこんな商売が長続きするはずがない。どこかで利益の帳尻を合わせなければならない。
※写真は和郷グループ新年会の様子。

(以下つづく)
木内博一(きうち ひろかず)
1967年千葉県生まれ。農業者大学校卒業後、90年に就農。96年事業会社㈲和郷を、98年生産組合㈱和郷園を設立。生産・流通事業のほか、リサイクル事業や冷凍工場、カット・パッキングセンター、直営店舗の展開をすすめる。05年海外事業部を立ち上げ、タイでマンゴー、バナナの生産開始。07年日本から香港への輸出事業スタート。現在、ターゲット国を拡大準備中。本連載では、起業わずか10年でグループ売上約50億円の農系企業を築き上げた木内の「和のマネジメントと郷の精神」。本連載ではその“事業ビジョンの本質”を解き明かす。
※記事全文は農業経営者03月号で
Posted by 編集部 | 12:29 | この記事のURL | コメント(149) | トラックバック(0)
農業経営者コラム | 幸せを見える化する農業ビジネス

社員の器を伸ばし、約束を100%厳守 | 農業経営者 3月号 |  (2009/03/01)

坂上隆 仕事をする上で、何よりも強く肝に銘じているのは、約束を破らないことだ。それは約束事の大小に限らない。小さい約束でも一度破ってしまえば、どんな約束でも破っていいことになる。この程度ならお客さんにも迷惑がかからないだろう—こうした甘い考えから経営の綻びは生じていくのではないだろうか。

供給者責任を果たす



昨年、ある取引で何千ケースも出荷する際、1ケースの積み忘れを見つけたことがあった。私は即座に宅配便で送るよう社員に指示した。もしかするとお客さんは1ケース足りないことに気づかないかもしれないし、気づいても勘弁してくれるかもしれない。宅配便で送るといっても、「そこまでしなくても」との返事があるかもしれない。おそらく普通はそう考える。しかし取引先がこちらの甘えを許してくれても、約束は絶対である。

また過去にはこんなこともあった。ケールの出荷予定日、農場がかなり激しい雪に見舞われた。そこで「大雪だから収穫できなかった」と言い訳するのは容易いが、それは約束を破る行為である。だからといってスタッフを無理に雪の中に出させるわけにもいかない。そこで私は一人で農場に入り、仁王立ちになってケールの収穫を始めた。そこまでして初めて、社員は「約束を守るとはどういうことか」を感じてくれる。

もちろん私は「無茶をしろ」と言いたいわけではない。約束を守ることが一番の目的であって、それを果たすために普段から万全の準備をしておけばいいのだ。

当地ではケールの生育初期が台風の通過時期と重なる。台風だからと諦めない方法を模索した。以前は株数減少の被害に備え、20%多めに作付けして契約数量を100%守る方法をとっていた。だが、これは来ることがわかっている台風に対する万全な準備とはいえないし、利益の減少要因が恒常化してしまう。そこで、思いついたのが「農場全体に防風ネットを張り被害を極小化する」というアイデアだ。しかし40数haもの大面積で、相手は単価がそれほど高くないケールという作物だ。常識からすれば、大規模栽培で防風ネットを張るなど狂気の沙汰だろう。

(以下つづく)
坂上隆(さかうえ たかし)
(有)さかうえ社長。1968年鹿児島県生まれ。24歳で就農。コンビニおでん用ダイコンの契約栽培拡大を通して、98年から生産工程・投資・予算管理の「見える化」に着手。これを進化させたIT活用による工程管理システム開発に数千万円単位で投資し続けている。現在、150haの作付面積で、青汁用ケール、ポテトチップ用ジャガイモ、焼酎用サツマイモなどを生産、提携メーカーへ全量出荷する。「契約数量・品質・納期は完全100%遵守」がポリシー。03年、500馬力のコーンハーベスタ購入に自己資金3000万円を投下し、トウモロコシ事業に参入。コーンサイレージ製造販売とデントコーン受託生産管理を組み合わせた畜産ソリューションを日本で初めて事業化。売上高2億7000万円。08年から食品加工事業に進出。剣道7段。
※記事全文は農業経営者03月号で
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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

中年の主張「ものづくりとは……」 | 農業経営者 3月号 |  (2009/03/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

ほとんど実りのないフランスのファームショー


そこそこ儲かった農家はこの冬、どこに遊びに行こうか、などと考えているのかもしれない。決して多くはないが、北海道の一部の農家たちはこの冬の期間を利用して、海外ツアーに出掛ける。 ある者は東南アジアの快春ツアー、ある者はヨーロッパ、そしてほんの一握りの者だけが米国に出掛ける。まったく寂しい話だ。正直なぜ農業の勉強のためにヨーロッパに行く必要があるのだろう。

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農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

第23回 井の中でゲコゲコ鳴いていますよ! ヒール宮井さん | 農業経営者 3月号 |  (2009/03/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
先月号のヒール宮井さんのコラムを読んで、僕は都会に生まれ育って、テレビ業界で鍛えられたことは非常に幸運だったと改めて感じさせられました。ヒール宮井さん、コミュニケーション能力がありませんよ!

宮井さんが先月号で書かれていたコミュニケーション能力欠落男はテレビ業界には生息もしていません。もっと次元の高いところでご自身の能力が高いことを表現してください。宮井さんが考えるコミュニケーションは言葉のキャッチボールで終わっていませんか。

僕の考えるコミュニケーションは会話を通して相手の思想や考え方を理解して初めて意味あるものです。少なくとも僕は、宮井さんのこだわる「農業は家族経営」という言葉が頭に残り、今後農業をしながら、そして農家を観察しながら答えを出していくのが課題になっています。親族を排除して赤の他人という弟子たちに会社経営を託してきた僕には、経験もなく全く理解できない論理だからです。僕は宮井さんの経験や立場から生まれる考えを理解しようとする努力をしています。そうした思考がコミュニケーションには絶対必要なものだと思います。

本当は常識的な宮井さんが、毒舌芸を披露することは、演出家として大変面白く思っています。しかしメディアを通して発言できる者の最低限の節度は守ってください。ギリギリの表現を楽しむ僕は、口が滑ってしまったのだと許しますが、一度だけ、しかも好意的に面会した相手を「嘘つきの特徴であるくすんだ目が見られたり」とメディアで揶揄することは許されることではありません。『農業経営者』さんも注意するくらいの配慮はないんですか。それとも僕と喧嘩したいと言うのならいつでも買います。

(以下つづく)
※記事全文は農業経営者03月号で
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農業経営者コラム | 幸せを見える化する農業ビジネス

毎年3億円宝くじを当てる方法 | 農業経営者 2月号 |  (2009/02/01)

坂上隆 私は自分の事業を「宝くじを毎年3億円当てているようなもの」と説明することがある。決して運がいいとか、儲かっているということを言いたいのではない。未来を正しく予測すれば、必ず当たる宝くじを購入できるぐらい、事業と投資の予算化ができているという意味だ。つまり私にとって、経営者の仕事とは未来を予測するために考えることなのである。 過去、現在、未来はつながっている。過去や現在の時間がすべて未来の宝くじ当選のためにあるとすれば、その時間価値を一番発揮できる方法は何だろうか。答えは、過去や現在について「考えなくてもいいようにする」ことだ。

1秒以内にPCを立ち上げる!


何も大それたことではない。今の時間を減らすための身近な工夫は無数にある。たとえば、私は持ち歩くノートパソコンを常にスリープ状態にし、開けば瞬時に使えるように詳細設定をしている。パソコンを立ち上がるのを数秒待っている間、別の考えに捕われることはないだろうか。1秒以下で起動すれば今や昔について考える=雑念が生まれるスキが最小化できる。私の理想は、朝起きたら顔を洗うように、今に思考を滞留させない「習慣」を研ぎ澄ませて仕事に取り組むことなのだ。 取引先と商談した際も、決定・約束事項はその場でパソコンに打ち込み、その場で相手と確認し、自分と相手にメールを打つ。こうすれば自分が会社に帰ってから「あの件はどういう話だったか」と過去について思い出す時間はゼロになり、未来へのアクションが即座に打てる。相手とのコミュニケーションロスがなくなるばかりか、先方にも未来に対する緊張感が生まれ、お互い成果を早く出せる取引習慣が身に付いていく。

(以下つづく)
坂上隆(さかうえ たかし)
(有)坂上芝園 専務取締役。1968年鹿児島県生まれ。24歳で就農。コンビニおでん用ダイコンの契約栽培拡大を通して、98年から生産工程・投資・予算管理の「見える化」に着手。これを進化させたIT活用による工程管理システム開発に数千万円単位で投資し続けている。現在、150haの作付面積で、青汁用ケール、ポテトチップ用ジャガイモ、焼酎用サツマイモなどを生産、提携メーカーへ全量出荷する。「契約数量・品質・納期は完全100%遵守」がポリシー。03年、500馬力のコーンハーベスタ購入に自己資金3000万円を投下し、トウモロコシ事業に参入。コーンサイレージ製造販売とデントコーン受託生産管理を組み合わせた畜産ソリューションを日本で初めて事業化。売上高約3億円。08年から食品加工事業に進出。剣道7段。
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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

忘年会で言い忘れたこと、書きます | 農業経営者 2月号 |  (2009/02/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

デマンド(要求)ばかりでコミュニケーション能力欠落男


人と人とのコミュニケーションは大切だ。それが言葉であり紙であり、時には画像であったりする。しかし中にはそれをも拒否する大バカ者も存在する。 20年ほど前に同年代の稲作農家の彼は、私の仕事をパートで手伝うことになった。数週間が経ち、どうしても彼とその日の内に連絡を取り、明日の仕事の準備をしなければならなかった。夕方の6時過ぎに電話をして、その彼の母親が「田んぼの見回りに出掛けています」と言うので、7時ころに電話をしたところ、また母親が電話を取り「風呂に入っています」と言うので、かけ直してもらえるように伝えた。

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農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

第22回 農業経営者党「ヒール宮井」VS.ものづくり党「高橋がなり」 | 農業経営者 2月号 |  (2009/02/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
『農業経営者』読者の会の忘年会を「農家の台所」国立本店で開催していただきました。ご参加いただきました読者の皆様、昆編集長はじめ編集部の皆様ありがとうございました。

年商150億円のソフト・オン・デマンド創業社長として、ご参加いただいた農業経営者の皆様に、上から目線でモノ言わせていただくと宣言していたのに、強気な発言ができなくて申し訳ありませんでした。ヒール宮井さんとの喧嘩対談も予定していたんですが、僕のボルテージが上がらず、盛り上がらなくて返す返すもすいませんです。

初めてお会いした宮井さんはヤッパリ頭の切れる会話ができる人物でしたね。僕の言う「頭の切れる会話」とは、相手の反応を見ながら相手が望む話をその場で構築しながら臨機応変に楽しく話すことです。とはいえ、二人とも素人なもんで初対面の人と挨拶早々にお約束とはいえいきなりバトルトークはできません。

完全燃焼のできなかった宮井さんは二次会でやっとエンジンが回ってきたようです。いきなり問題が出題されました。「収穫の多い畑と少ない畑ではどちらが質の良い作物が作れるか?」

(以下つづく)
※記事全文は農業経営者02月号で
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農業経営者コラム | 木内博一の和のマネジメントと郷の精神

経営とは“公平”であること | 農業経営者 1月号 |  (2009/01/01)

木内博一 公平な立場で公平な判断をすることがマネジメントの使命だ。リスクばかり見て判断しているとしたら、それは経営者のエゴだ。組織に公平な環境がつくれれば、世間に伝わるものができる。そんな企業は潰れない。

食品が世間を騒がせ、マスコミが一様に攻撃してきた。起こしたことは明らかに間違っている。しかしどうしても「中国だけが悪い」という気分にはなれない。というのは、どうして中国でこんな問題が起きたのか、誰も相手の懐に入って考えようとしないからだ。「悪い」と批判するのは簡単だが、それは二階から見下ろしてジャッジしているだけのこと。地下一階から見なければ、物事の深層は理解できないと思う。

“国産に追い風”は不公平


そもそも中国野菜を呼び込んだのは我々日本の農業界ではないのか。顧客やマーケットを省みず産地間競争に明け暮れた結果、それでは国産品で需要を満たせないからと流通が足りない分を中国に求めた。中国の農家や業者もそれに応えようとして必死で頑張ったが、なんせ短期間で「こんな品質と量で作ってくれ」というような難しい注文だ。そこからひずみが生じた。リスクが10あるとして日本ではそれを1まで落とせたとしても、中国はリスクを5までしか回避できていない。
 しかも農家や工場作業員の年収が数万円ほどの世界だ。人々の不平不満が充満し、農業や技術も発展途上の中国が、日本の過去と比べて今どの段階にあるのか、それを斟酌する必要があるだろう。別に最初から加害者だったわけではないし、「いい商品を作ろう」という思いは中国も日本も一緒に違いない。こうした事情を無視して、日本の農業界が「国産品に追い風が吹いている」と喜ぶのは、どうにも不公平な気がする。

(以下つづく)
木内博一(きうち ひろかず)
1967年千葉県生まれ。農業者大学校卒業後、90年に就農。96年事業会社㈲和郷を、98年生産組合㈱和郷園を設立。生産・流通事業のほか、リサイクル事業や冷凍工場、カット・パッキングセンター、直営店舗の展開をすすめる。05年海外事業部を立ち上げ、タイでマンゴー、バナナの生産開始。07年日本から香港への輸出事業スタート。現在、ターゲット国を拡大準備中。本連載では、起業わずか10年でグループ売上約50億円の農系企業を築き上げた木内の「和のマネジメントと郷の精神」。本連載ではその“事業ビジョンの本質”を解き明かす。
※記事全文は農業経営者01月号で
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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

AVには出ませんが…… | 農業経営者 1月号 |  (2009/01/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

豆は食べ同性愛を許容し、コーヒーが苦手なマゾの私


済ませ新年の準備をしているのであろうか。……と投稿文を書き終えたところに、12月号が届いた。2週間ほど前に編集長からメールがあり、江刺の稲と高橋がなりさんのところをよく読むようにと指示があった。「な、なんだこりゃ?」というのが率直な感想。編集長は私のことを買い被っています。もしくはホメ殺し? 12月号から始まった和郷園、農業生産者として成功した木内博一氏や、農業者でも知らないことを正しく表現できる土門剛氏たちをもっと褒めるべきでしょう。

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農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

第21回 野菜に保守的な飲食店営業に弾みを付ける「農家の台所」恵比寿店 | 農業経営者 1月号 |  (2009/01/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
大東京の田舎「国立市」に「農家の台所」という野菜の違いを消費者にご理解いただくためのレストランをオープンして2年が経とうとしています。国立ファームにとって飲食事業は「目的」ではありません、特選野菜の生産法人として成り立つための「方法」です。手間隙のかかる良い野菜を作り続けるためには、それを舌で理解して高価格な野菜を買い求めてくださるお客様を開拓しなければならないからです。

まだ慣行栽培の野菜も作れない国立ファーム「農家の台所」を救ってくださったのは全国で特栽野菜を生産されている篤農家の皆様でした。おかげさまで、違いをわかってくださるお客様で繁盛して、多くのマスコミにも取り上げられています。

そしていよいよ、目的に向かって一歩前進するプロジェクトがスタートします。大東京23区の人気レストランへの野菜卸事業です。非常に小さい(15坪)出荷センターを開設し、まだ1便しかありませんが自社の2t保冷車も運行しています。予備営業として4月から飲食店への営業も進めて参りました。そしてあらためて分かったことがありました。

(以下つづく)
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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

明るい農村に生まれて生きて | 農業経営者 12月号 |  (2008/12/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

憎まれ口調の区長をやらせていただく


昨年は地区の区長(町内会長)を自分の意志でやることになった。理由の一つに、将来必ずやらされるのだからサッサと無駄なことは済ました方が良いと言う話だ。

その区長の仕事に選挙の立会人と言う、ただ12時間座っているだけの仕事があり、町役場の方たちも数名いた。そのうちの1人がいつもの左翼発言をしていた。

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農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

高橋がなりの「アグリの猫」
第20回 ヒール宮井さん。「面白百姓百選」に登録させてください! | 農業経営者 12月号 |  (2008/12/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
先月号で「国立ファームが自信を持ってお勧めする篤農家百選」を作り、マスコミに尊敬される百姓を紹介してもらうことによってカリスマ篤農家を創りあげることも重要な農業改革に繋がるのではないかと提案させていただきました。

すいません! これも当然進めますが、僕も元マスコミの人間として、というよりは、元バラエティ番組のディレクターとしてテリー伊藤の弟子を自負する僕としては主観が強すぎたことに気付きました。

真面目すぎるんです。面白みに欠けているんです。僕たちが真面目に農業を考えて真面目に農業をアピールしたいと思えば思うほど、非農業者たちとの温度差が広がってしまうんです。農業に興味のない人たちに熱く語れば語るほど引かれてしまうんです。だからここは一歩引いて客観で考えるべきなんです。 真面目なNHKの番組も当然大切なんですが、視聴率が取れて農業に興味のないような大多数の若者たちに農業を楽しくアピールするためには、バラエティ番組や軽くてちょっとお下品な雑誌で注目を浴びるような面白系の百姓が必要なんです。硬い番組で真面目に法律を語っていた弁護士はマイナーメジャーになれても、バラエティで何でもやった橋下弁護士のようなメジャーな弁護士にはなれません。弁護士の仕事をしない橋下弁護士の是非は別問題で、彼の存在によって弁護士を目指す若者が増えたことは確実でしょう。

そこで、バラエティでも引っ張りだこになりそうな面白系・変人系・美男美女系・オカルト系・拝金主義系などインパクトがあり、なおかつベシャリ(しゃべり)の立つ農業生産者をマスコミ関係者に紹介していくためのサイト「面白百姓百選」を立ち上げたいと考えています。

ヒール宮井さん! 長沼町の宮井能雅さん! 読んでくれていますか? お会いしたこともないのに大変失礼なんですが、あなたの出番なんです。宮井さんのキャラなので怒らずに笑ってくれると確信して申し上げます。

(以下つづく)
※記事全文は農業経営者12月号で
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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

人がいなけりゃ誰かが耕す | 農業経営者 11月号 |  (2008/11/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

自分の子供たちをどのように洗脳教育すべきか


ある時、ある長老(60歳くらい)の方と話をする機会があった。彼には後継ぎの長男、大学を卒業して公務員になった二男、ある農業団体に務めている長女がいる。

彼は「自分の農業団体に務めている長女を絶対、農家の嫁にさせない!」と言う。私は「どうしてですか?」と聞いた。

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農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

高橋がなりの「アグリの猫」
第19回 ヤッパリおかしい! カリスマ篤農家のいない農業界 | 農業経営者 11月号 |  (2008/11/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
最近は毎週全国の篤農家さんにお会いしています。失礼な言い方になりますが、日本全国どこにでもいらっしゃるんですね、篤農家さんは。200万人の農業生産者がいるとすると、1%が篤農家さんだとすれば2万人いる計算になります。

なのにカリスマ篤農家と呼べるような有名な篤農家は片手で数えられるほどの人数しかいません。業界の発展とスタープレーヤーの人数は無関係ではないはずなんですよ。

篤農家の皆さんは土作りにこだわりを持っています。緑肥系の堆肥の土はあっさりした砂に近い味、厩肥系の堆肥の土はしっかりとした土のイメージそのものの濃い味がします。後味は全くなく3分後には口の中でジャリッとする以外は土を食べた感覚はなくなります。ちなみに、土壌消毒剤を使用した土を舐めると口に入れた瞬間に身体全体から拒否反応が起こり吐き出しています。さらに水を飲んでもしばらくは化学合成物の嫌味が残っていました。

(以下つづく)
※記事全文は農業経営者11月号で
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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

秋播き冬播き左巻き | 農業経営者 10月号 |  (2008/10/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

種を播いたのは誰なんだ?


小学生の時に一番嫌だった農作業の一つに用水路の掃除と両サイドの草刈りがある。

今でもこの仕事は正直やる気が起こらない。なぜならコメを作っていないので「なんでこんなことやらなきゃいけないの?」とは思う。思うのではあるが、地目は水田であり昨年から始まった「農地・水・環境保全向上対策」もあって、一応積極的に参加するふりはしている。今でもそうだが、私が学生だった時も用水掃除や草刈りの連絡は、地区のボスから親へ、そして自分に命令がかかって、イヤイヤやっていた。

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農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

高橋がなりの「アグリの猫」
第18回 企画力の国立ファーム。加工品に挑戦します! | 農業経営者 10月号 |  (2008/10/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
付加価値のある商品・サービスを提供することは言うまでもなくビジネスの基本中の基本です。新鮮で安心な野菜をできる限り安く売るのではなく、野菜そのものにどうやって付加価値を付け、高くても喜んで買ってもらえる商品にできるか。そのためには流通や販売方法にも付加価値を付けることが国立ファームのミッションと考え活動してきました。

まずは篤農家から違いのわかる野菜を分けていただき、「やおやのそうざいや」や「農家の台所」で料理した野菜と野菜そのものの販売を試みています。そんな中で、旬が一番美味しいのに、一気に採れるがために需要と供給の関係で安くなる野菜や、規格という市場流通が決めた「流通のための」ルールや多少のキズによって取引されず畑の肥やしになってしまう野菜や果物を見るたびに何とかしたいと考えていました。

野菜を無駄にしないためには結局加工をするしかありません。今までも機会があれば片手間ですが農産物の加工品を企画したり試作品を作ったり、一部は販売もしてきました。

今年の春には「テキトー栽培で作った赤カブのレモン酢漬け」を販売して大好評をいただきました。地元の果樹農家さんが赤カブを栽培したところ、豊作で売り先に困っていると聞いたからです。

(以下つづく)
※記事全文は農業経営者10月号で
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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

草刈りと経営感覚 | 農業経営者 9月号 |  (2008/09/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

いつまでも精力絶倫の人夫になんて、なれっこねぇ!


小学生の時に一番嫌だった農作業の一つに用水路の掃除と両サイドの草刈りがある。

今でもこの仕事は正直やる気が起こらない。なぜならコメを作っていないので「なんでこんなことやらなきゃいけないの?」とは思う。思うのではあるが、地目は水田であり昨年から始まった「農地・水・環境保全向上対策」もあって、一応積極的に参加するふりはしている。今でもそうだが、私が学生だった時も用水掃除や草刈りの連絡は、地区のボスから親へ、そして自分に命令がかかって、イヤイヤやっていた。

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農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

高橋がなりの「アグリの猫」
第17回 高級クラブ・高級キャバクラ営業を始めました。 | 農業経営者 9月号 |  (2008/09/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
いよいよ10月から東京23区内に毎日野菜を満載させた2t保冷車を走らせます。『農家の台所』恵比寿2号店のオープンに合わせての運行決定ですが、1回に40万円分の野菜を満載しなければ採算が合いません。2号店だけでは10万円にも満たないので、野菜にこだわっていただける卸し先を探すための営業が始まりました。国立ファームの営業の基本は高付加価値の特選野菜を市場の野菜よりも高く買っていただいて、その結果として技術の高い篤農家さんたちの収益を良くすることです。

40万円分の内訳予想は50%が地元・東京北多摩地区で契約栽培していただいた減農薬野菜を自社で朝2時から収穫する朝採り野菜。30%が全国から宅配便で送っていただく、篤農家さんが栽培された特別栽培野菜。そして僕たちの力不足を補っていただくため、仲卸さんから卸していただく野菜が20%の見込みです。

現在は立川駅周辺の飲食店さんへ野菜を卸させていただいていますが、少量の野菜(大葉やミョウガなど)や旬でない野菜などはどうしても仲卸さんのお力をお借りしないと品揃えできず、比率では30%を超えてしまっている状況です。1年以内には、地場野菜の必然性や旬野菜の機能価値そして野菜の魅力をご理解いただける様にして、この比率を下げていきたいと思います。 (以下つづく)
※記事全文は農業経営者09月号で
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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

私はこうして借地する | 農業経営者 8月号 |  (2008/08/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

借地の拡大には人妻を口説くテクが!?


自分の所有地55haに借地53haの108haが本年の私の経営面積だ。借地53haの内およそ40haは産地づくり(転作奨励金)を受けている。4万6000円(1反あたり・麦の場合)から土地改良区経費5800円(1反あたり)、その他経費として数千円を差し引いた金額を土地の所有者に返している。

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農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

高橋がなりの「アグリの猫」
第16回 「Do See Plan」で得たもの・失ったもの | 農業経営者 8月号 |  (2008/08/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
国立ファームのモットーは「ドゥ・シィー・プラン」です。一般的によく言われている「プラン・ドゥ・シィー」をひねった造語です。精細に計画を立てて実行してキチッと検証することがビジネスの基本であるというのであれば、誰もが成し遂げていない農業改革を謳う国立ファームはまず動いちゃおう! そして失敗して反省しながら、チャレンジし続けようという意味です。

無謀な行為です、しかし無謀だから可能性があるんです。だから授業料を用意しました。お金を払うから勉強をさせてという気持ちです。しっかりと勉強して社会に役立つ会社になればお金は利子が付いて返還してもらえる特典付きの授業料です。

国立ファーム設立準備室を1人で立ち上げてから26カ月が経ちました。その間に5億円は授業料として綺麗サッパリに消えました。3・5億円は農地や店舗敷金・造作として形を変えてしまいました。 (以下つづく)
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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

農地解放を再考す | 農業経営者 7月号 |  (2008/07/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

宮井家3代の歴史


香川県生まれで国鉄マンの祖父は北海道に入植し、戦前80haの地主であったが、戦後の農地解放で30haになった。昭和41年に祖父が他界した時は、私の父親は長男ではあったものの、諸般の事情で5haからのスタートだった。

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農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

高橋がなりの「アグリの猫」
第15回 営業を他人まかせにしていませんか!? | 農業経営者 7月号 |  (2008/07/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
国立ファームが初めて生産した新顔野菜「ソルトリーフ」を飲食店へ卸すための営業部隊(今年の新卒5人組)が、毎日飛び込み営業先に叱られて帰ってきています。ありがたいことです。飛び込みで野菜を売りに来るのに野菜のことをロクに分からないワカゾウを、他人様が鍛えてくださるのですから。

叱られる要因のワースト3は、3位—新顔野菜なのに基本レシピの提案や成分表示がない。2位—ソルトリーフが商品として安定していない(味・見た目にむらがある)。1位—生産量が安定していない(月によって生産量が極端に少なくなってしまう)。ご指摘いただけば当たり前のことなんですが、僕たち素人を相手にしてくれて、当たり前の事を叱っていただいていることを本当にありがたいと思っています。

もともとは飲食店への営業は考えていませんで、大卸さんや中卸さんへ営業をして簡単に売り捌いてしまう予定でした。楽をしようとすると痛い目に遭うのが世の常で、結果は散々でした。先行する類似野菜があまり良い販売実績を出していなかったのです。 (以下つづく)
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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

GM嫌いは米国嫌い | 農業経営者 6月号 |  (2008/06/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

ああトンチンカン……



今回はみんなが儲かると嫌われる例をお伝えしましょう……、と思ったがGMに関しての思いをもう少し伝えることにした。

本年4月12日の日本農業新聞に「苦渋のGM開国」と韓国でのGMコーンの輸入解禁を伝えたものである。
この記事を初めて読んだ人は畜産用にはGM飼料が使われていない印象を与えるが、そんな不可能なことができるはずがない。スターチなどの食品への利用をも考えた、決定済みの話である。記事の終わりに「このような安全性が確認されていないGM作物を子供に食べさせてはいけない、最低30年の実証が必要だ」とあった。
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農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

高橋がなりの「アグリの猫」
第14回 薩長連合で新しく強い国(農業)づくりをしませんか! | 農業経営者 6月号 |  (2008/06/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
僕は鼻の高い異邦人のようです。天狗と呼ばれているかもしれません。農村の皆さんとは違う言語を使うときもあります。AV屋ごときに何ができる? とお思いの方も多いようです。

しかし僕も同じ日本人で、日本の農業を心配しています。だから農業界に参入して来ました。それは農業界に不足している要素(企画・演出・宣伝・営業・投資・経営など)を自分が持っていると確信したからです。

なぜこんな話を今更言い出しているのかと言いますと、「農業経営者」さんをはじめとするマスコミや口コミのおかげで会ってもいないのに僕のことが大嫌いだとおっしゃる方々がたくさんいらっしゃるからです。

ある方は、「農業界はAV業界よりもダメだよ!」と発言したことを根に持っているようです。またある方は飲食店・八百屋から飲食店卸や海外卸、そして農業生産者として一般の野菜のほかにソルトリーフやトロ箱畑の生産まで手掛けていることが散漫に見えて、話題づくりを目的とした金持ちの道楽のように思われているようです。 (以下つづく)
※記事全文は農業経営者06月号で
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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

GM大豆栽培計画 | 農業経営者 5月号 |  (2008/05/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

知識のない反対派


私が北海道民から嫌われた出来事と言えば、まず、これをお伝えしなければならない。 2004年10月1日付けの毎日新聞北海道版に、「GM大豆の栽培計画」と書かれた記事が掲載された。事実関係には実際と少し違う点もあったが、もちろん私のことを書いた記事である。
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農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

高橋がなりの「アグリの猫」
第13回 お客様を楽しませようとする気持ちが農業に欠けてませんか!? | 農業経営者 5月号 |  (2008/05/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
最近、お会いする方々に「マスコミにコネがあると、やっぱり違いますね!」とよく言われます。直営の「農家の台所」という野菜のためのレストランが1年間でテレビや雑誌・新聞に150回取材を受けているからだと思いますが、全くの勘違いです。コネなどありませんし、あっても簡単に利用できるほどマスコミは甘くはありません。情報として価値がなければコネを使っても1〜2社を呼ぶのがせいぜいでしょう。

レストランの店長になって3カ月の社員が、NHKと民放キー局5社すべてに出演できたと言って喜んでいましたが、日本テレビの「おもいっきりイイ!!テレビ」で紹介された10分間だけでも、広告で買えば数千万円の放送料になると思います。

では、何故コネもないのにタダで取材・宣伝をしてくださるのでしょうか。その答えは、先日訪ねて来てくださった、大手百貨店のレストラン誘致担当者のお話を伺っていて理解できました。(以下つづく)
※記事全文は農業経営者05月号で
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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

嫌われ上等! | 農業経営者 4月号 |  (2008/04/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

「好かれる」と「儲かる」は「=」しない


本誌昨年12月号とNHK「日本の、これから」の生放送で完全に相手を舐めきった態度に2ちゃんねるを始め、地元のみならず多くの視聴者から反感を買った宮井能雅が嫌われ方の本髄を語ることになった。よろしくお付き合い願いたい。

さて件のNHKの生放送終了後、北海道に帰り、まず愛する奥様から言われた言葉は「バカじゃない?」そして「よく刺されないで帰って来れたわね?」。ん〜ん、愛を感じた瞬間であった。その後、地域の集まりがあり、私は飲まないが酒が入り、本音トークが始まった。
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農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

高橋がなりの「アグリの猫」
第12回 農業界、出来ないことはないんです! | 農業経営者 4月号 |  (2008/04/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
「農業生産法人 国立ファーム株式会社」の高橋がなりです。人が真似できない「もの」を創っている「ものづくり」が一番偉い! という価値観を師匠のテリー伊藤に押し付けられた僕は、今までは生産者の方々にお会いした際、必要以上に腰が引けていました。この連載でも語尾が弱ってしまう自分が、自分らしくなくて嫌でした。

ですが、変わりますよ! なぜなら農業生産法人の資格を取得出来たからです。これからはドンドン農地を取得して、ドンドン付加価値のある農業を営んで、皆さんに発破を掛けられる農業経営者になります。

「そんな旧式の生産してっからお前らカッコ悪いんだよ!」「そんな売り方してっからお前んとこは儲からねぇーんだよな!」って、早く言えるようになりたいですね。生産から販売まで農業関連ビジネスを一貫して語れるのは、日本に高橋がなり一人しかいないと言わしちゃいますよ!

生産法人の資格を取っただけで、ハイテンションになっちゃっているんですが、まだまだなんですよね。僕ももうすぐ50歳です。20代なら妄想で強気に語れるんですが、経営者は結果ということをよーく知っちゃっていますんで、もう少し本性を見せるのは我慢しておきます。(以下つづく)
※記事全文は農業経営者04月号で
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農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

高橋がなりの「アグリの猫」
第11回 食料自給率を上げるため、ドバイに日本の大根を売ってきます! | 農業経営者 3月号 |  (2008/03/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
先日、農水省が「これからの世界の食料需給は我が国にどう影響するのか」というタイトルで、日本人にとって悲観的なシナリオを発表しました。将来、世界中で食料の奪い合いが始まるだろう、という予測から生産者にとっては内心喜んでしまいそうなシナリオになっていました。

要因は割愛させていただいて、簡単にシナリオの結果だけを紹介しますと、世界の食料が高騰して日本が買い負けするか、食料輸出国が自国内の供給を優先して輸出規制を行なうことによって、日本に必要な食料を確保できなくなるというもの。その場合、現在の国内耕地面積だけで国内への食料供給を行なうと、戦後の食料難を脱した昭和20年代のカロリーを確保するのが精一杯な食生活になるというのです。 逆のシナリオも一つあり、日本が世界中の食料を買い漁ることができたときには、貧しい国の食料事情をさらに貧窮させるというものでした。

のような予測もある中、国立ファームはドバイに日本の食料を売り込みに行ってきます。一見矛盾があるように思えますが、日本の食料自給率を上げるためには、海外にどんどん日本の農産物を売り込むことが有効だと僕は考えています。(以下つづく)
※記事全文は農業経営者03月号で
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高橋がなりの「アグリの猫」
第10回 おかげさまで今年は、皆様に多少お役に立てる企業になれそうです | 農業経営者 2月号 |  (2008/02/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
やっと、怒涛の実質創業1年目が終わりました。正直、とても長かったです。キャッシュフローで約6億円が減りました。社員が17名辞めていきました。取引農家さんに毎日のように叱られ、取引停止になったりもしました。――本当にご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。

しかし、しかしですが、短期間に沢山の勉強をさせていただいたと感じています。昨年は新たに43名もの社員が入社し、現在は差し引き48名の精鋭が残りました。中には、商売の勉強をしたいと入社を決めた、取引農家の娘さんもいます。また、4月には6名の新卒者が大企業の内定を蹴り、入社予定。農業には何の関係もなかった子たちが、農業業界の未来を信じて来るのです。

昨年の1月に、野菜のためのレストラン「農家の台所」がオープン、続いて7月には、カットして宅配もする八百屋「大根1/3からお届けします」がオープンしました。おかげさまで、毎週テレビや雑誌・新聞等で紹介され、野菜の名物店として認知されつつあります。 (以上つづく)
※記事全文は農業経営者02月号で
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高橋がなりの「アグリの猫」
第9回 農業界も、「人財」にお金を投資しましょう! | 農業経営者 1月号 |  (2008/01/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
農業の世界が、なぜ停滞しているのか、僕は最近ようやく気がつきました。僕がこの業界に入ってから、農業に携わっていらっしゃる方々から「人材」という言葉を聞いたことがありません。そこが他の業界から取り残される大きな原因です。 

先日、年商20億を売り上げる協同組合販売の方からも、有機野菜の流通企業さんからも「国立ファームは人を雇いすぎだし、給料も払いすぎだ」と言われました(実は、これは僕がAV界に入ったときにもまったく同じことを言われました)。

月商1500万円の会社に社員が50人以上いて、人件費だけで2000万円以上ですから言われて当たり前なんです。なんですが、国立ファームは農業でぼちぼち食べて行くために作った会社ではありません。農業改革のために作った組織なんです。 (以上つづく)
※記事全文は農業経営者01月号で
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高橋がなりの「アグリの猫」
第8回 「補助金」ではなく、「タイアップ」を! | 農業経営者 12月号 |  (2007/12/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
先月号でお伝えしたように、僕は国立ファームの各部署で、積極的に現場へ顔を出しています。その結果、やはりというか、当然のように社員たちが辞めていきました。

僕が「ここまでの仕事をしろ!」とその子の能力の120%ぐらいの仕事の指示を出す。やはり、できない。だから、「なんで、できないんだ!やり直せ!」と檄を飛ばす。でも、できない。それを4回くらい繰り返すと、「辞めさせてください」となる。先月だけで生産部では4人、飲食部で2人の計6人がいなくなりました。

生産部の1人が辞めた理由が「高橋さんの言う儲かる農業だと、僕が作りたいものが作れない」でした。この言葉は、まさにこれまでの農業の問題点を象徴しています。

多くの生産者の方々は金勘定ができていません。ほとんどの方は、楽しい肉体労働しかしていないんです。だけど僕は、労働する前には頭を使って、費用対効果をきちんと考えるべきだと思っています。モノを作る前に、どういう売り方をするのか、どういう営業方法を取るのかを考えた上で、損益分岐点を設定するのは他の業界では当たり前のことです。(以下つづく)
※記事全文は農業経営者12月号で
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高橋がなりの「アグリの猫」
第7回 すいません!今までサボッてました。 | 農業経営者 11月号 |  (2007/11/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
本誌読者のみなさま、すいません! やっと僕が本気になりました。

これまでの国立ファームは、僕が前面に出ることはしないで「すべてのシステムを自分たちで考えなさい」というスタンスで、決して前に出ないように心がけていました。それは、たくさんの失敗の中から、多くのことを社員たちに学んでほしいと願っていたからでした。

けれども、もうそんな悠長なことは言っていられません。「死ぬか、生きるか」という状況の中では、僕は迷わず「生きること」を選びます。そこまで僕は追いつめられています。

8月から僕は、生産部、商品部、飲食部、そして青果販売部の四部門の部長職を兼任し、自ら陣頭指揮を執って会社の改善に乗り出すことにしました。今、僕の頭の中では生産部長の僕と商品部長の僕が、「ここはお前が譲れ」とか「ここはお前に任せた」などと、活発な議論がなされているところです。(以下つづく)
※記事全文は農業経営者11月号で
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高橋がなりの「アグリの猫」
第6回 さぁ、いよいよ「生産部門」が動き出します! | 農業経営者10月号 |  (2007/10/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
ここ数カ月、この連載では「商売人」としての僕の思いをつづってきましたが、今月は「生産者」としての思いをお話したいと思います。

というのも、国立ファームの生産部が、いよいよ本格的に始動しそうだからです。

この8月、国立ファームはそれまで「トロ箱栽培」の契約をしていた土地を追い出されました。正確に言えば、土地の所有者に対して、いろいろな迷惑をかけてしまいましたので、これからも良好な関係を続けたい僕としては、あえてこちらから手を引くことを決断しました。

生産場所がなくなる大ピンチです。早急に新たな土地を探すしかありません。さっそく、国立周辺の土地を探し、ダメ元で交渉してみると、合計2反ほどの土地が意外なほど安く手に入ることがわかりました。そうなれば、これはもう買うしかありません。僕はそれを「国立から離れるな」という神様からのシグナルと受け取りました。結果、ついに、国立ファームの本拠地を、地元国立に持つことができたのです。 (以下つづく)
※記事全文は農業経営者10月号で
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高橋がなりの「アグリの猫」
第5回 しばらく、攻めるのは止めて「守り重視」で進みます! | 農業経営者9月号 |  (2007/09/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
東京・国立市に「農家の台所」というレストランと、自分たちにとって理想の八百屋をオープンした国立ファームですが、ここらで方向転換をすることにしました。

簡単に言えば、4月に蒔いた種が6月に芽が出始め、それをチェックしてみたら、思っていたような苗になっていなかったということです。「農家の台所」は現在、月に1000万円の赤字が出ています。また、わずか16坪の八百屋でさえ、うまく回っていません。それらのダメな要因が、ようやく見えてきたのです。

スポーツで言えば、僕はまず先制攻撃を仕掛けるつもりでした。それがうまくいったら、「それ、行け!」とドンドン攻め続けるつもりでした。けれども、正直に言って、現状ではうまくいっていません。ですから、戦略を変えるんです。

要は、超攻撃型チームから、ひとまずは守備力重視のチーム作りに変えるんです。今は、領地拡大を目指すのではなく、とにかく、今ある領土をきちんと守ることを目指します。 (以下つづく)
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高橋がなりの「アグリの猫」
第4回 新ビジネス展開?でも、僕は今、迷っています… | 農業経営者8月号 |  (2007/08/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
先月号でお話したように、先日、僕は北海道旭川市の近くにある沼田町というところへ農地を探しに行ってきました。冬には豪雪地帯となるこの町で、JAさんをはじめ多くの方々に、心からの歓迎を受けました。

これは後で知ったことですが、僕が土地を買うためにやってくるということで、「せっかく東京から来てくれるのだから、いちばん質のいい土地を案内しなさい」と気を使ってくれたというのです。

結論から言えば、僕はこの町で広大な土地ではなく、10aという小さな単位で土地を買おうと思ってます。 聞くところによると、東京の平均耕地面積は0.5haで、北海道は10~20haだそうです。その一方で、オーストラリアでは平均耕地面積が、なんと4000haもあるそうです。つまり、いくら北海道に広大な土地を購入したとしても、オーストラリアをはじめとした世界的な視点から見れば、ちっとも「大規模農業」ではないのだということを改めて痛感したのです。 (以下つづく)
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高橋がなりの「アグリの猫」
第3回 僕がとことん「都市農業」にこだわる理由 | 農業経営者7月号 |  (2007/07/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
あくまでも「都市農業」にこだわりたい僕は、この4月、5月と国立近辺で農地を探していました。眠っている土地がたくさんあるので、「宅地化農地なら、すぐ買えるだろう」と考えていたところ、土地はあるにはあるんです。けれども、その価格を聞いて僕は驚きました。

東京・国立の売り農地が坪150万円、一反弱で約4億円!

そこで僕は「買えないのならば、借りよう」とJAさんに仲介してもらって探したところ、年間34万円の貸し賃で170坪の土地を見つけました。けれども、そこは「駐車場として使うのならいいけど、農地としては貸さない」ということでした。

そんな折、僕は隣市の農業委員会の会長にお会いして直接、話す機会がありました。すると彼が言うには、

「得体の知れないお前たちに、土地を貸すはずがないだろう。自分で耕作をしていれば、それは立派な農地だけれど、人に貸せば、それは財産になるんだから」(要約)とのこと。

なるほど、たしかにその通りです。さらに彼はつけ加えます。

「いきなり土地を借りようとするな。一体、お前たちは何をしたいんだ?」

僕は腹は立ちませんでした。むしろ、「ついにここまで正直に話してくれるようになったか」と嬉しいぐらいでした。(以下つづく)
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農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

高橋がなりの「アグリの猫」
第2回 「オリジナル」こそ、「弱者」が勝ち残る道なんだよ! | 農業経営者6月号 | (2007/06/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
こんにちは、高橋がなりです。僕の本誌登場を不快に思っていらっしゃる方がいるようですが、だから農業の世界は変われないんです。そういう話を聞けば聞くほど、俄然ヤル気が出てきますね(笑)。

第1回では「AVと農業の世界はとてもよく似ている」という話をしましたが、今月は「AVの世界で成功した方法を農業用にアレンジする方法」をお話しましょう。

AV業界に入る前の僕は、あのテリー伊藤が率いるIVSテレビというところでテレビ番組制作に関わり、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』など、多くの人気番組を作っていました。

寝る間も惜しんで働いたのに、いくら働いても僕の日給は4000円でした。これは会社が搾取していたのではなくて、会社自体が苦しかったからです。人気番組をいくら作っても、制作会社は儲からずに、テレビ局だけが儲かる状況だったんです。

なぜなら、僕たち制作会社には著作権がなかったからです。だから当時の僕らは、自分たちのことを「水呑百姓」と自虐的に呼んでいました。

その頃テリー伊藤から学んだ「モノ作り」の基本は3つあります。
1・人と同じものを作るな!
2・徹底的にこだわれ、妥協するな!
3・過去の成功にとらわれるな!

僕は、これをAVの世界でもとことん追求して成功を収めました。これって農業の世界にもつながるポイントだと思いませんか? (以下つづく)
※記事全文は農業経営者06月号で
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農業経営者コラム | 高橋がなりのアグリの猫

高橋がなりの「アグリの猫」
第1回 農業の世界も「AV」を見習うべきだよ! | 農業経営者5月号 | (2007/05/01)

【国立ファーム有限会社代表 高橋がなり -profile
アグリの猫
高橋がなり

第1回
農業の世界も「AV」を見習うべきだよ!

このたび、AVの世界から農業へ殴り込みをかけた高橋がなりです。

多くの人が「AVで成功した男が、癒しを求めて農業を始めた」というように思っているようですが、それはまったくの誤解です。むしろ、僕はこの「農業」というものに大きなビジネスチャンスを感じたから、この世界にやってきたんです。(以下つづく)
※記事全文は農業経営者05月号で
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農業経営者コラム | 激突対談・高橋がなり×木内博一

激突 高橋がなり × 木内博一 | 農業経営者 4月号 (2007/04/01)

特別企画

AVメーカー「ソフト・オン・デマンド」を100億円企業に育てながらも、「農業をやる!」と引退した高橋がなり氏。思い描くのは、ズバリ“生産から流通までの一貫を取り仕切る”事業だ。しかし業界には生産・加工・流通・販売を手がける注目の農事組合法人「和郷園」が存在する。その同代表にして農業界の先輩・木内博一氏と高橋がなりが膝を交えて語り合った時、農業経営の新しい未来が見えてくるか!? 白熱の2時間に耳を傾けよ!

二人が顔を合わせたのは千葉県香取市にある和郷園の事務所の一室。農場、リサイクルセンター、冷凍加工工場などの視察を終えた高橋がなりは、「勉強になりましたね〜」と若干興奮気味だ。それを迎える作業着姿の木内博一は終始穏やかな笑みを浮かべている。二人が椅子に座るなり、どちらからともなく熱のこもった会話が始まった。

木内博一 高橋社長は『¥マネーの虎』を観た時から、一度会いたいなと思ってたんですよ。またどうして農業に関心を持たれたんですか?

高橋がなり 自分を一番活かせられる業界じゃないか、と思ったんです。AV業界って昔は流通や小売の商売人が儲けて、生産者が損して働いてる世界だった。今の農業にも同じイメージを抱いていて。

木内 その体質を変えてやろうと思った?

高橋 そうなんです。だからAVで稼いだ10億の資産を農業に注ぎ込んで、イチかバチかの挑戦でドン・キホーテになってやろうと。ただしやる以上は勝ちたいんです。

木内 そういう反骨心は自分に似てるかもしれませんね。私がこの仕事やり出した頃はバブルの中盤で、農業やっている仲間がスナックでバカにされたんですよ。それが悔しくてこの仕事で見返してやろうと……和郷園もそこから始まってますからね。気持ちはわかるな。

高橋 ただ僕は仲良くすると活力が湧かないから、最初はケンカ売っていくつもりです。木内さんとも手を握るというより、盗めるものは盗むつもりで今日は来ました。

木内 それは頼もしい(ニヤリ)。実際に野菜は作ってみました?(以下つづく)

がなり農業が本格始動!
くにたちファームで主婦を、熟女米でAVマニアをわし掴み!


かの高橋がなり氏が率いる青葉(株)は、農作物の生産から流通までを担い、農業の魅力を 伝えようとする会社だ。昨年4月に設立準備室を立ち上げて以来、紆余曲折あったが、 いよいよその正体が明らかになりつつある。その「農業改革」の反響は?

(以下つづく)

木内博一の「和のマネジメントと郷の精神」大好評連載中! 
※記事全文は農業経営者04月号で
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