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私は長年農業現場でコンサルタントをしてきたが、その依頼のほとんどは「まともに作れないから助けてくれ!」という内容である。生産がまともにできなければ経営は成り立たない。私は依頼に対して、これまでの経験を生かし解決を図ってきた。しかし、生産に関連する様々な数値の指標が有効に活用できたことがほとんどなく、ジレンマを感じてきた。
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当社は和歌山を中心とした農産物生産者の営業を代行し、近畿圏や都内のスーパーマーケットにインショップ型直販所「めっけもん広場」を展開している。起業してから1年半、契約生産者は、当初数名から現在500名に及ぶ。
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当社は、高精度精密板金の加工・製造—具体的にはチタン、ニッケル、ステンレス、アルミニウムなどを半導体や液晶装置向けに加工する—を主たる業務とする中小企業である。鹿児島県という地方都市にありながらも、国内のみならず、世界に冠たる大企業と取引をさせていただいている。
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アーティストマネージメントを中心に、総合エンタテインメント事業を展開する当社では、「ららら農業プロジェクト」という新規企画事業を手がけることになった。| 提言 | 視点 | ||
今年3月7日、私たちは「農家のこせがれネットワーク」という名前のNPO法人の設立総会を都内で開く予定だ。「こせがれ」とは、実家が農家の息子や娘たちのこと。この組織の活動目的は何か。それは、実家を飛び出し、進学・就職でそのまま都会で暮らしている彼ら彼女たちを集めて、まずは農家出身ゆえに気付けなかった農業の魅力や可能性を知ってもらった上で、実家に戻って農業を継いでもらうことにある。この組織には、代表を務める(株)みやじ豚・宮治勇輔社長(編集部註・本誌144号特集に登場)が発案し、私も理事として参加している。さらに、首都圏在住のこせがれや若手農業者のほか、農業に関心を持っている一般の方々が加わっている。| 提言 | 視点 | ||
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今年4月、当社は米国進出の拠点として、カリフォルニア州にKAMEDA USA社を設立した。これにより主力商品である柿の種を一大消費国で販売する構想がいよいよ本格的に始動した。| 提言 | 視点 | ||
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私が開設した「役人廃業.com」は、公務員のセカンドキャリア支援を行なうサイトである。正確なデータこそないものの、近年、公務員から民間企業に自発的に転職する人数は徐々に増加している実感がある。だが、公務員の転職に主眼を置いたサービスはなかった。情報不足ゆえに、転職をあきらめ自分の可能性を閉ざしてほしくはないという思いがあり、このサイトを立ち上げた。 | 提言 | 視点 | ||
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当社は外食業者や食品メーカーに対して、消費者の心をつかむコンセプト、商品開発、メニューの提案を行なっている。依頼を受けることも多く、食品メーカーから「この工場の今使ってないこのレーンで、作ることができる商品を開発してほしい」といったようなケースもある。そこには消費者に対する視点はない。どうしてこのような商品開発をするのだろうか。メーカーの視線が流通業だけに向けられてきたからではないか。加えてメーカーで決定権を握る上層部も、消費者、特に主婦の心理をよく理解してない男性が中心になっている。このような消費者不在のプロダクトアウトをしてきたツケが食品業界全体に回ってきているように思う。 | 提言 | 視点 | ||
世間一般に限らず、農業界でもGM(遺伝子組み換え)作物は危険という風潮が根強いと聞く。しかし、ごく当たり前の考え方をする生物学者からすれば、GM作物が特別に危険な存在であるとは思えない。純粋な自然交配によっても危険な品種ができないとも限らない。
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安全性や品質など、食品にプラスアルファを求める今日において、消費者はどんなものをおいしいと感じるのか。その研究課題に関して、私はある実験を行なった。被験者に各メーカーの日本茶飲料のCMを視聴させた後、実際にお茶を飲ませて感想を尋ねるという実験である。「このお茶は風味がある」など、最も高い評価は老舗をモチーフに「和」を強調した商品のCMを見た後に集中した。一方、野生的なイメージの男性タレントが出演するCMは、お茶に対して「苦味が強い」といった意見をもたらした。しかしながら、実はどのお茶も中身は同一の商品であり、味が変わるはずもない。この実験結果は何を意味するか。 | 提言 | 視点 | ||
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旅行会社で9年働き、カレー屋で修行した後、メジャーリーグで大活躍する松井秀喜選手に大きな影響を受けて、会社を創業した。なぜカレーライスに注目したかといえば、競合他社が少ない気がしたのと、比較的好き嫌いのない食べ物なので全国展開できると思ったからだ。それと、知名度は高くはないと思うが、金沢にはカツとキャベツをトッピングするご当地グルメ「金沢カレー」があり、その食文化を世界に広めたかったというのもある。肉も野菜も入っていて、誰もが子供の頃におかわりしたカレーライスは、私にとって元気の象徴。この料理を通じてお客様、そして世界中を元気にすることを企業理念として掲げている。 | 提言 | 視点 | ||
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今、大きな問題として、生産側と消費側の信頼関係が失われている。生産者と中間流通・小売業がともに膨大なペーパーワークに追われ、特に買い手側は生産者に様々な書類を要求する。
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昨年11月、米国・アイオワ州のトウモロコシ農家に話を聞く機会があった。バイオエタノール関連の取材だったのだが、彼らは好奇心に満ち、革新的な経営マインドと自信にあふれていた。機械はもちろん、バイオ技術や金融についてもよく勉強していた。
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これからの日本は高齢・人口減少社会に移行し、国民の「胃袋」が減っていく。世帯当たりの人数も減り、家庭で買う食品の量も少なくなる。料理しない主婦も常態化しつつある。この国の食の市場規模は間違いなく縮小に向かう。
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現代のように情報が氾濫すると、従来は売り手にしかもてなかった知識が、個人差はあるが、消費者の側にも蓄積される。今までは玄人と素人の間に情報格差があったからこそ商売が成り立った。この差がぐっと縮まり、プロとアマの境界線が曖昧になった時には、プロがプロたる所以を示さない限り、市場で必要とされる存在にはなりえない。
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規制改革の遅れた産業分野として、医療・福祉、教育、農業が挙げられる。中でも農業は群を抜いている。消費者や意欲ある農業者の眼から見ると、自由で公正な競争を阻害する要素がかなり多いが、それについての議論さえタブーとされる。まさにアンシャン・レジーム(旧体制)といった感がある。| 提言 | 視点 | ||
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日本の人口は他の国々と比べて、はるかに速いスピードで減少していく。その主な原因は、「少子化」ではない。日本人の出生率は約80年前から一時期を除き、ずっと緩やかに下がり続けている。これから人口減少が起きるのは、ベビーブーム世代が一挙に高齢化し、死亡者が急増するからだ。| 提言 | 視点 | ||
現在、篠崎屋の「豆富」(「豆の富をいただく」という理念から、同社ではこう表記する)には、米国オハイオ州の契約農場で採れた大豆を使っている。現地の研究機関が改良を重ねた特別な品種で、タンパク質含有量が多い。はっきり言えば、国内の農家が減反で仕方なく作った大豆とは比較にならない。豆腐は日本が誇る食文化だが、原料の点で全く遅れている。| 提言 | 視点 | ||
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株式会社の農業参入は、20~30年も前から語り尽くされてきた議論である。| 提言 | 視点 | ||
戦後農政は“弱者保護”を理由に、農家に補助金をばらまいたが、その結果、日本農業は発展するどころか、衰退した。これは、役人や役人もどきの農協関係者たちが、農家の生活確保を重視するばかりで、消費者つまり「お客様」の存在を脇に追いやってしまったからである。| 提言 | 視点 | ||
地球の歴史を長期的に眺めるならば、ホモサピエンスとは、せいぜい十数万年前、つまりごく最近になって現われた「新参者」にすぎない。したがって私たちが食べているものは基本的に、人間がのさばる以前から地球に存在した生物であり、神が与えてくれたものでも、人間のために特別に作られたものでもない。| 提言 | 視点 | ||
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米国のカリフォルニア州に知事が47人もいたら、だれもがおかしいと思うだろう。もちろん、同州の知事はアーノルド・シュワルツェネッガーただ1人だ。だが、ほぼ同面積の日本には知事が47人いる。議会も47あり、多くの議員を抱えている。