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生産調整廃止の日は目前に迫った | 農業経営者 6月号 |  (2009/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
内閣の重要政策として農政改革に取り組むため、府省を縦断する担当大臣が集まって、農政改革関係閣僚会合が開催された。その会合でまとめられた「農政改革の検討方向」の内容が、4月17日に発表された。

そのなかで、本誌が批判してきた食糧自給率(自給力)問題も言及されている。「自給力」について「国民への食料の安定的供給のためには、どのような政策目標を設定することが適切かということについて、幅広い観点から改めて検討する」との一項目が入っている。

これは本誌で連載してきた自給率論批判の論理が認識を得始めた結果でもあり、歓迎したい。

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若者は消費者視点で農業を目指す | 農業経営者 5月号 |  (2009/05/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
楽屋話をさせていただく。

不景気のせいばかりでなく、数年前から農業をやりたいと相談にくる学生が増えている。その矛先はわが社にも及び、入社を希望してくる若い社会人や学生がいる。3月からわが社に入社した北川奈津子もそんなひとりだ。佐賀県の農家の長女で山口大学を卒業し、先月まで立派な会社に勤めていた。にもかかわらず、わが社へ転職してしまった。世間一般の常識から見れば、後先を考えぬ娘だと言われるかもしれない。

きっかけは、A-1グランプリにも出てくれたみやじ豚の宮治勇輔さんが主催する「農家のこせがれネットワーク」だったようだ。宮治さんの呼びかけで集まった農家出身の同世代人と友達になり、彼女の潜在意識に火がついてしまったらしい。同時に、本誌のホームページを見て購読を始めた。読者セミナーにも毎回顔を出すようになった。セミナーは無料だが、有料の懇親会やその二次会にも参加する。気の毒に思い、二次会分は僕がおごってあげた。すると、ちゃっかり僕の横に座り、自分を会社に入れてくれ、いや、会社に入れるべきだと迫った。

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『アグリズム』に日本農業の未来がある | 農業経営者 4月号 |  (2009/04/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本号86頁の広告でもご案内の通り、弊社から新たに『Agrizm(アグリズム)』という季刊雑誌が創刊された。全国農業青年クラブ連絡協議会(荻原昌真会長・長野県)が企画し、本誌が発行のお手伝いをしているものである。

その表紙曰く、「農業が身近になる、ファーム・コミュニケーションマガジン」。今回発行の創刊準備号(0号)の特集は「農業で生きる!!〜Keep on Farming〜」である。

農業紙だけ出なく、各種の新聞雑誌やネット上でも紹介され、従来の農業のイメージを覆す若者雑誌として話題になり始めているようだ。

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全国大会で100万円をゲットしよう! | 農業経営者 3月号 |  (2009/03/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
今年も「農業経営者読者の会」全国大会を3月1日(日)から3日(火)までの3日間に渡って開催する。昨年の大会で、分科会形式では「会場が別れると話が全部聞けない」というご批判があったことから、3日間の日程とし、単日でのご参加も可能な形とした。また、3日間ご参加の方には割引もあるので主催者としてはぜひとも全日程でのご参加をお願いしたい。

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規制改革より経営者の実践 | 農業経営者 2月号 |  (2009/02/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
筆者は内閣府の規制改革会議で農林水産業タスクフォースの専門委員を拝命している。既成改革会議の果たす役割と意義というものは認識している。しかし、一方では様々な制度の制約や規制があるから目的が果たせないと語る農業経営者たちを見るとじれったく思う。

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農業経営者たちの年頭所感 | 農業経営者 1月号 |  (2009/01/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
今月は「農通スポーツ」でいく。

 明けましておめでとうございます。さて、今月号には1993年5月の本誌創刊以来、初めて実現した企画がある。農業経営者による「年頭所感」と「名刺広告」である(今月号と来月号に掲載される)。名刺広告は、これまでにもあった。しかし、農業経営者の皆様にお願いしたのは、本誌でもこれが初めてである。

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ヒール宮井を場外乱闘に持ち込むキャットマスクがなり | 農業経営者 12月号 |  (2008/12/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
今月は「農通スポーツ」でいく。

宮井君、スマン! 僕が君にヒール宮井なんてどう考えてもリングネームのごとき筆名で登場させたために、君の本性を引き出してしまい、真っ当で善良な古くからの大事な読者を怒らせてしまっただけでなく、さらに君を嫌われ者にしてしまったようだ。君を登場させたことを理由に購読を止める人が少なからずいることは報告の通り嘘じゃない。解説するまでもないと思うのだが、「ヒール」とはリング上で悪役を演じるレスラーのこと。それに対する善玉を「ベビーフェース」という。

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メイド・バイ・ジャパニーズで農業を活性化 | 農業経営者 11月号 |  (2008/11/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
いつの間にかメイド・バイ・ジャパニーズという言葉をいろんな人々が使うようになってきた。かつては、そんな本誌の主張は黙殺されるか、「何を荒唐無稽な」と笑われていたことを考えてみれば、隔世の感がある。また、農水省や農業団体の人々にしても、建前上は海外でのコメや大豆の生産などといえば反発するところだろうが、もう、その食料安定調達の必要性からだけでなく、そこにある日本農業の可能性もわかっているはずだ。

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「食料自給率39%」の嘘に気付いてください | 農業経営者 10月号 |  (2008/10/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
多分、本誌は食料自給率が39%になったという大騒ぎやそれが40%になった喜びの大臣会見も、「それがどうしたの? たいした問題ではないジャン」という立場に立つ日本で唯一の農業雑誌だろう。いや農業紙誌に限らず、あらゆるメディアが農水省の大本営発表よろしく垂れ流す、食料自給率(カロリーベース)危機論に載せられているようだ。それが農水省の自給率向上キャンペーンに使う17億円の予算や農業団体が行なうキャンペーンの広告費用を期待してのことだとしたら、メディアとしてあまりにも情けない。せめて役所が配布するプレスリリースに依存するだけの記者の怠慢と無知の結果なのだと思いたい。

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足りる ということ | 農業経営者 9月号 |  (2008/09/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
僕にとって関祐二氏は、本誌創刊の同志というべき人物である。農業と農場経営そして「土」を考える上での基本認識を共有してきた。それは「過剰」である。本誌は過剰の中での生産と農業経営をテーマとしてきた。さらに、日本の農地と農業の現在が、過剰の中の栄養失調ともいえる糖尿病状態にあり、それを経営者が自覚し、健康を取り戻すことへの手伝いを本誌の使命と考えてきた。「指導者」や「権威ある者」から答えだけを教えられることに従ってきた農民が、自らの存在を問い直し、科学的に、そして自然と作物とマーケットを素直に見つめ、考える農業経営者になる過程で実現されると思ってきた。それゆえに、本誌では「答え」を教えるのではなく「考え方」のヒントを提供しようとしてきた。

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田牧・木村両氏の“メイド・バイ・ジャパニーズ” | 農業経営者 8月号 |  (2008/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
6月7日、カリフォルニア在住の田牧一郎氏が訪ねて来た。「農・業界」でも紹介した通り、同氏は三井物産との合弁でウルグアイに技術指導と種苗管理を行う現地法人を設立するとの報告のためであった。同時に、そこで一緒に働いてくれる青年を紹介してほしいとも。関心のある方は筆者までお問い合わせを。

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肥料原料問題での全農と農水省の責任 | 農業経営者 7月号 |  (2008/07/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
「昆さん、肥料が大変なことになってますよ。日本は完全に買い負け。ヨルダンのアラジンは原料調達ができておらず、肥料の暴騰は必至。この肥料暴騰が農家の選別に拍車をかけるでしょうね」

連休明けに訪ねてきた土門剛氏が開口一番にそう言った。その話を聞いて、予定していた特集を変更し、急遽、肥料問題を今月の特集とした。
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日本食レストランの海外普及 | 農業経営者 6月号 |  (2008/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
3月27・28日の両日、NPO法人日本食レストラン海外普及推進機構(JRO)による「日本食レストラン国際フォーラム」がホテルニューオータニで開催された。 日本人の農業経営者が海外での生産に取り組むメイド・バイ・ジャパニーズを日本農業発展の一つのテーマと考える本誌としては、歓迎すべき団体の誕生であり、記念すべき第1回フォーラムの実現にこぎ着けた関係者に賛辞を送りたい。
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国内向けに語られるニッポン農産物輸出 | 農業経営者 5月号 |  (2008/05/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
18名の読者が参加したドバイツアーに関しては、次号の特集の中で詳しく紹介したい。ドバイでは、全国大会でコーディネートをお願いした財部誠一氏(経済評論家)やTV朝日「サンデープロジェクト」のスタッフらと合流した。旅の様子の一部は6月に「サンデープロジェクト」で放送される予定。
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全国大会からドバイへ | 農業経営者 4月号 |  (2008/04/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
「『農業経営者』読者の会」第1回全国大会が2月15・16日の両日、千葉県の幕張セミナーハウスで開催された。来場者は北海道から鹿児島県までの農業経営者を中心に、メーカー、流通・小売業、金融、商社関係者など約100名。米倉誠一郎氏(一橋大学イノベーション研究センター教授)の基調講演に始まり、6人の読者たちの実践報告、そして財部誠一氏(経済ジャーナリスト)の進行によるパネルディスカッション。自画自賛と笑われるだろうが、講師とパネリストたちの言葉は刺激的で示唆に富み、「農業イノベーション」をテーマとした第1回全国大会にふさわしい内容だった。
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成功者を目指す者は全国大会に集まれ | 農業経営者 3月号 |  (2008/03/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
参議院選挙の自民大敗後、秋口といわれる衆議院選挙を控え、農政は農協組織の思惑が当たって思い切りバックギアに入ってしまった。すでに完全に破綻したというべき減反政策の建前を守るために強硬な施策も出ており、農業界の混迷はさらにその度合いを増した。

「なんで今さら日本でコルホーズ」と我われが批判した集落営農は1年を経ずして各地で大きな問題を起こしている。農協破綻や全農の経営不安も現実味を帯びてきた。農業の現実を何も理解しようとせず、ただ選挙目的にありえもしないバラ撒き政策を主張する政治家たちが、日本農業の未来を考えていないことを思い知らされる今日この頃である。
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成功者を目指す者は全国大会に集まれ | 農業経営者 3月号 |  (2008/03/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
参議院選挙の自民大敗後、秋口といわれる衆議院選挙を控え、農政は農協組織の思惑が当たって思い切りバックギアに入ってしまった。すでに完全に破綻したというべき減反政策の建前を守るために強硬な施策も出ており、農業界の混迷はさらにその度合いを増した。

「なんで今さら日本でコルホーズ」と我われが批判した集落営農は1年を経ずして各地で大きな問題を起こしている。農協破綻や全農の経営不安も現実味を帯びてきた。農業の現実を何も理解しようとせず、ただ選挙目的にありえもしないバラ撒き政策を主張する政治家たちが、日本農業の未来を考えていないことを思い知らされる今日この頃である。
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2月15・16日に読者の会全国大会 | 農業経営者 2月号 |  (2008/02/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
事務所移転を機に始めた「農業経営者読者の会」定例セミナーも12月21日の田中正保氏の経営報告で8回目を迎えた。21日には、北海道からの2名を含め、北陸、東北、関東など全国各県から21名の読者が参加した。終了後には、恒例となっている事務所内での懇親会。今年最後の集まりとなった21日は、田中氏の酒米で作った日本酒、やはり同氏の小麦を使い早稲田大学と京都大学が文献を元に復活させた古代エジプトのビール「WHITE NILE」、かぶらすしなどをご提供頂き、読者の会の忘年会として盛り上がった。
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NHKの討論番組を見て | 農業経営者 12月号 |  (2007/12/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
10月の第2週以降、NHKが農業・食糧問題を集中して取り上げていた。20日には「日本の、これから『どうする?私たちの主食』」という生討論番組が行なわれた。

同番組には本誌読者もたくさん出ていた。しかし、出演した農業経営者の言葉は、日ごろとは違い、農民代表を演じさせられていた。それは番組中に出される質問が、生産者対消費者との対立を際立たせようという意図で作られていたからだ。
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本誌は「自己破産の勧め」を特集する | 農業経営者 11月号 |  (2007/11/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌では、昨年の12月号(131号)で「農業経営から撤退する自由」を特集した。農業経営者を励ますためにある本誌が、農業からの撤退を語ることに読者から驚きの反応もあった。しかし、本誌では次号でさらに「自己破産の勧め(仮)」という特集を計画している。それが、今、危機に瀕している農業経営者に対する人生の励ましになると思うからだ。そして、先月の当欄では「死ぬな、死なすな」とも筆者は書いた。
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「死ぬな!」そして「死なすな!」 | 農業経営者10月号 |  (2007/10/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
不幸な話である。

筆者も親しくしていただき、そして尊敬し、誰からもこれからの更なる成長を期待されていた友人が亡くなった。その死因は「自殺」である。

内々に伝えられた訃報に、彼を知る者であれば、
「なぜだ!」
と言って後の言葉を失い、とてもその言葉を信じることができなかったはずだ。
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父の姿が格好良かったから農業を目指した | 農業経営者9月号 |  (2007/09/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
沖縄県の本島北部、大宜味村に約10haの土地に約5haのハウスで年間20万個、75tのマンゴーを生産する大城厚氏(40歳・2フィンフルーツ沖縄代表取締役)を訪ねた。ほんの短時間の訪問であったが、同氏の成功、そしてその言葉に親が子に伝える誇りを感じた。
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農政を語るより顧客に奉仕せよ | 農業経営者8月号 |  (2007/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
世界貿易機関(WTO)新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の米国、欧州連合(EU)とブラジル、インドの4カ国・地域(G4)による閣僚会合が決裂した。それにともない、ドイツで6月23日に予定されていた日本とオーストラリアを加えた6カ国・地域(G6)会合が中止となった。ドーハ・ラウンドは7月末までに大筋合意をし、年内の最終合意を目指していたものだが、これで年内の合意は困難になったようだ。
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撤退する外資小売業に似た農業界 | 農業経営者7月号 |  (2007/07/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
流通業界のジャーナリスト・緒方知行氏が主幹する雑誌「2020Value creator(価値創造者)」の5月号に「世界一の流通企業ウォルマートは、日本の市場に歯が立たないのか?」という企画記事が出ている。商業界の人々の市場を見つめる視点と分析は、単純な規模やコスト問題だけでしかマーケットを考えないわが農業界の敗北主義の愚かさと、市場社会(顧客)に向かう自らの立ち位置の傲慢さを恥じるヒントを提供してくれる。ご一読をお勧めする。
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「農業集落」という幻想 | 農業経営者6月号 | (2007/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
北上の伊藤栄喜氏の集落営農事業推進に伴う農地貸しはがし事件は、問題解決のないまま次の段階に入っている。農地が集落営農側に戻された結果生じることになる、所有者の入り組んだ圃場(基盤整備の結果一つにまとまった「組田」)での作業道や畦をどうするか。その調整も進んでいないようだ。これまでであれば、農地を借り受けた経営者たちが、相談をして融通を付け合ってきたという。畑作と水稲になった場合の水の問題や農道を確保できないという問題も生じてくるのだ。
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まじめ・不まじめ・非まじめ | 農業経営者5月号 | (2007/05/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌への高橋がなり氏の登場について、一部の読者に反発があるようだ。高年齢者というより、次代を担う40歳前後の若手経営者の中にそうした声が聞かれる。逆に高年齢の読者ほど、がなり氏が農業にかかわることを歓迎する声が多いことも僕には興味深いことだった。
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『リーダーシップの旅』を読みましたか? | 農業経営者4月号 | (2007/04/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
2月20日発刊の光文社新書『リーダーシップの旅』―見えないものを見る―』(野田智義・金井壽宏著・税込819円)を読んだ。2人の著者が読者に向けて熱く語る内容は、この雑誌を創刊し呼びかけてきた想いとも重なる。是非一読をお勧めしたい。
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規制改革に読者の意見を反映したい | 農業経営者3月号 | (2007/03/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
昨年の12月25日、内閣府の規制改革・民間開放推進会議は、「規制改革・民間開放の推進に関する第3次答申」を公表し、閣議により承認された。筆者が大泉一貫氏(宮城大学大学院教授)とともに、昨年度から同会議農業ワーキンググループの専門委員として参加したことは本欄にも書いた。答申内容やその議事録は規制改革・民間開放推進会議のホームページ上に公開されている。
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日本を目指す米国コメ生産者との公開討論会 | 農業経営者 新年合併号 | (2007/01/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
明けましておめでとうございます。

いよいよ2007年が始まる。多くの農業関係者は、今年を品目横断的経営安定対策の始まる「農政の大転換」の年だと言っている。でも、読者には、今年を「2007年問題」が始まった年として記憶すべきであり、覚悟すべきと伝えたい。

戦後日本のベビーブームが生んだ「団塊の世代」。その現役リタイヤは、日本社会の人口構成に大きな変化を与え、人材・労働市場、消費など、人々の暮らしや産業構造にも大きな影響を与えることになろう。当然のことながら、農業とその経営に対しても大きな変革をもたらす。構造改革の必要性がこれだけ語られ続けても果たしえず、財政破綻するなかでも続けられてきたバラ撒き農政が、やっと変化を見せ始めた今回の経営安定対策も、それと無関係ではない。
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報道機関としての日本農業新聞を問う | 農業経営者 12月号 | (2006/12/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌は日本農業新聞の一面下に三段通しの広告を毎月掲載している。11月も3日付け同紙に本誌11月号の広告が掲載されている。ただし、その広告は本誌が製作したものとは内容が異なる(広告改ざんの内容はコチラを参照)。

読者はすでにご存知の通り、11月号では4本の「集落営農」の関連記事を掲載した。それを伝えるべく、原稿を同紙に入稿した。ところが、「集落営農」推進に伴う経営者被害を伝える本誌の広告内容に対して、日本農業新聞は「集落営農」に関連させた「矛盾」「罪」「犠牲者」「貸しはがし」の4つの単語について「表現が好ましくない」との理由で変更を求めてきた。要求に応じなければ掲載を認めないという条件付きで。
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農水大臣も善処を約束した貸しはがし事件 | 農業経営者 11月号 | (2006/11/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本年3月号で「経営主体無き集落営農を問う」を特集した。集落営農を直接支払いの対象にするという政策への批判。それによる農業経営者の経営被害がテーマであった。今井敏・農水省大臣官房企画評価課長のインタビュー、および2人の経営者のコメントに集落営農の問題点は十分に指摘されている。

3月号は行政や農協からの説明会が始まった段階であった。その後、一部の地域では、集落営農に疑問を呈した経営者(担い手)を排除したまま集落座談会が続けられたようだ。そして秋、農協や村のボスたちが、村の人間関係の力学を利用して地権者たちに集落営農参加のハンコを押させ、農業経営者が意に沿わぬ�協力�を求められているとの報告が読者から次々と寄せられてくる。
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再検討要す北海道のGMO栽培規制条令 | 農業経営者 10月号 | (2006/10/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌では、本年3月に約3万人の事業的農家を対象に、今後の農業経営の意向を聞く調査を行った。回答者約 2000名の意見をまとめ、先月号の特集としてまとめた。

その後、地域別の集計を進めるにつれ、さらに注目すべきデータを得た。特に注目したいのは、遺伝子組み換え作物(GMO)について、作付け規制条例がいち早くできた北海道と屋外栽培試験への反対運動が裁判にまで発展した北陸地域では、他地域よりも肯定的だという結果だ。
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高橋がなり氏のこと | 農業経営者 9月号 | (2006/09/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
まずは裏表紙をご覧いただきたい。本稿執筆時点では、その内容はわからないが、ユニークな広告が掲載されているはずだ。元ソフト・オン・デマンド社長の高橋がなり氏が今年4月に立ち上げた、国立ファームの広告である。

「高橋がなり」といっても、ご存じない方も多いだろう。1995年に自ら設立したアダルトビデオ製作会社ソフト・オン・デマンドを100億円企業に育て上げ、AV業界を「産業化」した、と言うべき人物である。そのがなり氏が、自らの人生の甲斐を求めるかのように農業に取り組もうとしている。
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農業規制改革に読者の声を伝えよう | 農業経営者 8月号 | (2006/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
内閣府の規制改革・民間開放推進会議の農業ワーキンググループから協力を要請された。現実の農業経営あるいは商売の現場に発した声を反映させたいという事務局の意向であろう。規制改革に現場の声を反映させる機会が与えられるのは有り難いことだ。

しかし、僕の基本的な考え方は、規制改革を語るより農業経営者自身が市場社会あるいは目の前にいる顧客の要求に答えることで変革は進むのだと考えている。官の指導ではなくマーケットの力こそが欠乏の時代の論理に支配された農業を変える力になると思うからだ。

宅配便のビジネスの成功は、郵政や運輸の規制がなくなったから実現したわけではない。ヤマト運輸などが事業の可能性を信じて、法律や制度の規制に抗し、また競争の中で市場が求めるサービス開発に取り組んだからだ。彼らは自らに与えられている規制とセットになった既得利権を捨てることで、それを実現したことも忘れるべきではない。
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農業界に新しい神話を作る人々 | 農業経営者 7月号 | (2006/07/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
流行りすたりの激しい時代を考えれば、もう旧聞に類することかもしれないが、「ALWAYS 三丁目の夕日」という映画を見た。「俺、3回も見たよ」と勧める同級生の言葉につられて映画館に足を向けたのだ。

原作となった漫画の存在を知らなかったが、いかにも筆者と同世代の原作者が持つ昭和30年代の追憶を、若い映画作家がその映像技法でリアルに再現してみせたこと。それが、この映画が同世代人の心の琴線を震わせた理由なのだろう。

 映画に登場する少年とほぼ同世代の筆者にとっても、そこに映し出される風景と語られるエピソードは懐かしかった。
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「耕作放棄地なら貸してやるヨ」 | 農業経営者 6月号 | (2006/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌では「農業は食べる者のためにある」と言ってきた。それは象徴的な表現であり「農業は消費者のためにある」と言う方が正しい。それは「農業は農家や農業関係者のためだけにあるのではない」ということを逆説的に申し上げているだけなのだが、そもそも、本誌がそれをことさらの主張とせねばならないことこそ、農業界の異常さなのである。

前月号の記事をまとめるにあたって、耕作放棄地に関する「特定法人貸付事業」(農業特区)についての記述を読んで、農業界あるいは農水省の能天気さ(まさにこの表現が適切だと思っている)をあらためて感じた。
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村山氏の原稿書き換え問題について | 農業経営者 5月号 | (2006/05/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌編集部では4月号掲載の村山日南子氏原稿において、村山氏の執筆した内容を誤解させるような書き換えを行ってしまった。その内容は、今号30~31ページの通りであり、改めて執筆者の村山日南子氏とその関係者および読者の皆さまに深くお詫び申し上げる。

それは、編集者としての能力の稚拙さと判断ミスが原因である。しかし、それを招来させた編集長たる筆者の怠慢の責任は重大だ。
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鶴巻義夫氏の批判と問いに対して | 農業経営者 4月号 | (2006/04/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
先月号の当欄の記事に関して、新潟県の鶴巻義夫氏からご批判の電話を頂いた。「北陸研究センターでの遺伝子組換え稲の野外圃場実験」への反対運動を批判し、実験の必要性を語った。その筆者への批判である。

運動の中心人物である同氏は、筆者の遺伝子組換え技術に関する意見を了解しており、否定もしない。しかし、新潟県で有機農業に取り組む者、有機農業で事業を営む者の死活問題として、北陸研究センターでの野外圃場実験に反対せざるを得ないことへの理解が欲しいと話された。
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日本農業を守る「攻め」の戦略的思考 | 農業経営者 3月号 | (2006/03/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
生研機構の中央農業総合研究センターの北陸研究センターが、2005年から遺伝子組換え稲の野外ほ場実験を開始したことについて、一部地元生産者と消費者が研究の中止を求めていた問題で、最高裁は1月16日「債権者側の主張は憲法問題に当らない」として特別抗告を棄却した。ところが、05年12月に原告側は06年度の実験中止を求める別の申し立てを新潟地裁に行なった。今度は、歌手の加藤登紀子氏や漫画家のちばてつや氏も原告に加わっている。
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村を背負うな。今こそ村を捨てよう! | 農業経営者 2月号 | (2006/02/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
昨年10月27日に「経営所得安定対策等大綱」が定まり、経営所得安定対策の対象となる「担い手」の規模要件を、認定農業者は府県で4ha、北海道で10ha、集落営農で20haと決まった。

筆者はそこで示された経営サイズが、これからの時代の土地利用型農業として経営を成立させる規模としては、あまりにも小さいと感じた。農業経営の可能性は規模の大小だけで語るべきものではなく、むしろどのような販路開拓や営業戦略を持つかの方が肝心なことであると思う。
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困難の今こそが日本コメ産業の曙である | 農業経営者 1月号 | (2006/01/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
失礼ながら、今、コメ経営者たちが浮き足立っているように見える。今の事態になるのは93年のウルグアイラウンド農業合意を受け入れた時から想定されたことだ。

その間、農水省・政府は敗北主義から抜け出せず、日本の稲作が世界との競争に勝ち残るためのシュミレーションを示そうとはしてこなかった。政治家や農業団体を気遣いつつ日本のコメ農業を安楽死させる政策を取り続けてきた。
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敗北主義が農業を滅ぼす | 農業経営者 12月号 | (2005/12/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
今月号の本誌特集ばかりでなく、一般紙を含めWTO農業交渉問題がかまびすしく語られている。農業紙誌では、もっぱら敗北主義に立って日本農業の崩壊を嘆いている。中には香港閣僚会議が不調に終わることでホッとしているかのような呑気な記事も見えた。我が農業界について、「馬鹿じゃなかろか」というのが筆者の感想である。

ついに、その時が来てしまったのだ。毎度の事ながら、傲慢にしてせん越なことを書く。
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農家減少を望ましい変化と言おう | 農業経営者 11月号 | (2005/11/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
農林水産省は9月21日、2005年の「農林業センサス」の結果(暫定値)を発表した。それによると農業生産法人などの生産組織と販売農家を合わせた農業経営体数は、2000年に比べ15.9%減の198万9000戸(うち販売農家戸数194万9000)となり200万の大台を割った。

また「農産物販売金額規模別農林業経営体数」は、2000年と比べて売上金額3千~5千万円層が11%増え、5千~1億円層で33.3%増、1億円以上層では29.2%増えている。一方、3000万円未満の階層は減少し、とりわけ50万円から100万円の階層では23.4%減少している。
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南米ウルグアイ、稲作でのMade by Japanese | 農業経営者 10月号 | (2005/10/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌では11月28日から12月5日まで8日間、南米ウルグアイとカリフォルニアを巡るスタディー・ツアーを企画している。

南米ウルグアイで乾田直播による日本米生産に取り組む日系農場と同国の稲作事情、さらにカリフォルニアの稲作・精米業および米国で拡大する和食店の米品質などを、欧米日本米市場で田牧米ブランドを確立した田牧一郎氏の案内で見て回ろうというものだ。
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本誌は小泉自民党を支持し、勝利すると確信する | 農業経営者 9月号 | (2005/09/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
9月11日に行なわれる衆議院選挙は、時代の転換点になる予感がする。

この選挙結果は、1993年8月に非自民7党1会派による細川内閣が成立し、自社が対立しつつ利害を共有する55年体制が終焉したことと同様、日本の政治、そして日本人の政治・社会意識の変化を示す転換点として記憶されるだろう。それは、日本が、官僚や政治家のリードで成り立つ途上国的な政治風土から、国民の民度の高さによって保証される本当の先進国になることを意味する。
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地域を越えた機械利用ネットワーク | 農業経営者 8月号 |  (2005/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
今月号で紹介した移動式の真空予冷装置や4条1畦全面掘りのニンジンハーベスタは、地域を越えた新しい農業のビジネスモデルの展開を予感させる。高性能で高い耐久性を備えた機械・施設を、季節の異なる地域で使いまわすのである。他の先進国ではあたりまえな機械の利用体系である。

農業は風土の制約を受けると言われてきた。しかし、風土の制約を受けているのは作物で、経営ではない。経営者の想像力と行動力があれば、農業経営は地域を越えて発展が可能であり、地域の風土を越えることで農業経営には大きな可能性が与えられるのだ。
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農業とフランチャイズビジネス | 農業経営者 7月号 |  (2005/07/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
コンビエンス・ストアの成功に農業の経営革新あるいは農村での事業開発に関する一つのヒントがある。

百貨店、スーパーマーケットの業績が低迷する流通・小売り業界にあってコンビニエンス・ストアの成長が著しい。日本でセブン・イレブンの第一号店が開店したのは1974年だ。奇しくも「大型スーパーの進出で地元店舗の経営が圧迫される」という理由で作られた大規模店舗法が施行された年だった。  
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おかしくないか?農業新聞のカルビー報道 | 農業経営者 6月号 |  (2005/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
植物防疫法違反容疑で農水省の告発を受けていたカルビーポテト1は、5月13日に行なわれた道庁による聴聞会で異議申し立てをせず、同社は「北海道種馬鈴しょ集荷販売業者」の登録を取り消された。

行政処分の法的根拠は、植物防疫法の第13条第4項の違反。つまり、1種馬鈴しょ生産農家にその種いもとなる馬鈴しょを譲渡したこと2当該生産農家が生産し同社に譲渡した種馬鈴しょを加工用馬鈴しょ生産農家に譲渡したこと。

カルビーポテトに落ち度があるのは事実だが、生産者やジャガイモ関係者の中には同社に同情的な意見も少なくない。新品種開発と供給の遅さ、種イモ品質への不満がその背景にある。
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「家族経営協定」の推進なんて時代錯誤ではないか? | 農業経営者 5月号 |  (2005/05/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
農業メディアや農水省、自治体の広報文書を見ていると「家族経営協定」という言葉が盛んに登場する。しかし、その報道は農家における家族経営協定締結が思惑通りに進んでいないというものだ。笛吹けども踊らずの状態であるらしい。

当然である。3、40年前ならともかく、今更、行政が個々の農家の家族関係に干渉し、指導するような時代ではないからだ。

商店経営の世帯や一般家庭向けて「家族経営協定」を結べなどという話は聞かない。なぜ農家だけの「家族経営協定」なのだろう。農水省の認識では農家は特別に民度が低いから、役人が指導して「家族経営協定」などというものを結ばせる必要があるとでもいうのだろうか。それとも、農村や農家は未だに封建社会の論理に縛られており、憲法第24条【家族生活における個人の尊厳と両性の平等】の精神を徹底させる必要を感じたのだろうか。協定を結んだという東北の稲作地域で大規模なライスセンターを経営する読者は「うちはちょうど就業規則を作ろうとしていたから……付き合いだね。ムラに住んでると役場や普及員の顔も立ててやらなきゃならんのよ。新しい制度ができるとその成果作りにノルマ課せられて彼らも可哀想だよ」と、大人の構えだ。また、こういう人もいた。
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“古臭い”円盤式を紹介する理由 | 農業経営者 4月号 |  (2005/04/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
今月号のおすすめ商品REVIEW(88ページ)のポテトプランタを見た北海道の読者には「今さら円盤型を取り上げるの?」と、笑われるかもしれない。たしかに北海道では全自動(カッティングタイプ)が当たり前。それも4畦タイプが主流だ。全自動タイプならほとんど補助作業者の手間を煩わせることもなく、イモ切りもプランタが植付けと同時にやってしまう。

十勝農機は北海道で圧倒的シェアを持つプランタメーカーであるが、同社でも円盤型は数えるほどしか生産していない。筆者も全自動プランタを否定するわけではない。その経営的有効性があればこそ、北海道のユーザーは全自動を選んでいるのである。全自動に関心のある向きは同社に照会されたい。
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保護の中で衰退してきた日本農業から脱出しよう | 農業経営者 3月号 |  (2005/03/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
1、2月号での「脱・敗北主義」には大方の読者には共感を頂いたようだ。また日本農業新聞による本誌広告に対する反応も例月をはるかに越え、農業に関わる人々の気分も変ってきたようだ。それを受けてもう少し話を続けてみたい。

お手元の2月号23頁を開いていただきたい。話題になっている端境期の米国産加工用ジャガイモ輸入解禁を想定して、ジャガイモのキロ当りの輸出価格と輸入価格を調べてみた。このうちご注目願いたいのは香港(49円)、韓国(37円)および東南アジア諸国(32~49円)での輸入価格である。ただし国際市場での市況にも変化があり、さらに季節的な品質の差もあることから加工工場で実際に使える歩留まりは変動する。そのためこの価格が絶対的なものだとは言えない。一方、これに対する日本国内産の場合、北海道産の本州着値で40~60円、九州産を中心とした端境期の生産者価格は69円程度である。
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“欲が深かければ”こそ他者と組む | 農業経営者 2月号 |  (2005/02/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
僕の農業あるいは農業経営の先生とも言うべき高松求氏は、茨城県牛久市の畑作地域で農業をしてきた。かつて高松氏は、その地域での慣行的畑作物と養豚を経営し、また畑に竹を植えてタケノコを春の稼ぎとしていた。従来手がけていた陸稲も畑を陸田にしての水稲作に代え、さらに機械化を進め集落の外部に水田を借りて、畑作地域に居ながら借地の稲作を中心とした複合経営へと発展していった。

東京への通勤圏にあるその地域で農業に取り組むのは、野菜作を中心とする人々になっていた。高松氏は、借りた畑に豚から出る堆肥を撒いて麦や大豆を作り、そこに地域の野菜農家を招き入れて交換輪作をした。
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農業経営者の時代 | 農業経営者 1月号 |  (2005/01/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
「農業経営者」という言葉は農業界でもあたりまえに耳にするようになった。かつて「農業」と「経営者」は相容れない言葉であった。

1993年に本誌を創刊した頃、本誌のタイトルが差別的であるという批判を農業関係者たちから受けた。彼らは「農業は経営ではない」と言った。農業を事業として考えること自体を、自分の儲けだけを考える地域の和を乱す者の振る舞いであると怒る「先生」もいた。いわゆる「農業関係者」たちである。その時に、「あなた方が“農業問題”と言っているものの本質とは、実は僕を含めた“農業関係者問題”あるいはその失業問題ではないのか」と言った言葉に反応したのかもしれない。さらに、農水省の局長も出席した忘年会の席で、「農水省という農業界の社長に対して、あなたは会長か相談役に引退し、農業経営者たちが社長になる時代です」と農水省に引導渡しをすることを仕事にしている者だと自己紹介したら、最後にマイクを握った局長はあからさまに不快な顔をして、この席にふさわしくない人物が居ると言った。
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「韓国トラクタ」特集は売り切れです! | 農業経営者 11月号 |  (2004/11/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
先月号の「韓国トラクタの実力」と題した特集は、新聞広告をご覧になって注文された方がいつになく多く、ついに売り切れ。農家の関心の高さに驚かされた。

本誌読者にも、そのユーザーが多かった。それらユーザーの韓国トラクタの購入動機は、なんと言っても価格の安さである。が、同時に実際のユーザーの評価は本誌が想像していた以上に高かった。 馬力当たりの重量が重く、牽引力の大きさを感じるという声も多かった。水田向きに軽量化を最大の課題にしてきた日本のトラクタにしか乗ってこなかった人々にとっては印象的だったようだ。
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原点を見失わず前に進む意志 | 農業経営者 10月号 |  (2004/10/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
約10年ぶりに懐かしい読者と再会した。茨城県でキャベツ、バレイショなどを栽培するI氏である。 久しぶりに訪ねたI氏の格納庫には、野菜移植機、ジャガイモ用のマルチング・プランタ、甘藷、ジャガイモに使う根菜類収穫機のポテカルゴ、韓国LGのトラクター(43馬力)、ゴムクローラのフォークリフト(諸岡社製。)に三点リンクを付けて20インチプラウを曳かせるなど、当時より農業機械の種類も数も多様になっていた。そのことについては改めて紹介しよう。

遅い時間にお邪魔したのにもかかわらず懐かしい話は尽きず、また以前のI氏とは少し違う農業経営への考え方を聞きながら、厚かましくも夕食をご馳走になってしまった。
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夢を見ようとしない若者 | 農業経営者 9月号 |  (2004/09/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
“人に夢を見させないシステム”。かつての日本の農業世界を僕はそのように見ていた。だから本誌は“夢を見る”というテーマにこだわってきた。しかし、農業界や取り巻く環境は大きく変化した。そんな時代になってみると、今度は“夢を見ようとしない若者”の姿が目につくようになってしまった。いつの時代にも必ず次代を担う人々はいると思いつつも、すこし気になるのだ。

かつて、僕が出会ってきた農業経営者たちは、考え方や進もうとする方向性は人それぞれであっても、村に生きる個人としての葛藤や改革への意志あるいは事業者としての野心を持つという意味で共通していた。夢見る者であればこそ、農業経営者たろうとすればこそ村や農業界の論理との軋轢に苦しんだ。であればこそ、時代や農業や地域というものを見詰め、問い続ける人々であった。しかし、近頃、まさに夢見る者たちであった農業経営者の子供たち出会って感じることがある。
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“この程度で済んだ”と考えられる“幸福” | 農業経営者 8月号 |  (2004/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
“日照りに不作無し”という言葉を信じて今年の日和を良きことと思っていた。ところが、新潟、福井両県では大きな水害に見舞われた。今月号の取材でスタッフがお邪魔した方々もその被害を受けられた。つい数日前に談笑しご案内いただいた方々が、水害の後始末をされながらも電話の向こう側で明るい声を出しておられる。お見舞いを申しあげる。

被災された読者との話しやメールで教えられ、困難の中で示される人々の力を感じた。
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合気道師範、佐々木将人八段 | 農業経営者 7月号 |  (2004/07/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
まだ、いつまで続くか自信はないが、合気道の総本山である合気道本部道場(東京都新宿区)に通い始めた。数週前の土曜の朝、朝八時に始まる上級者向けの稽古を最初はあくまで見学に行くつもりで紹介者に着いて行ったのがきっかけだ。

しかし、その紹介者は、道場の更衣室に入るとロッカーから自分の道着を差し出し「折角だから」と僕を誘う。周りにいた人々も「そうだ、そうだ」とそそのかす。中高年者たちとはいえ、四段、五段という高段者たちである。誘われるままに道場に足を踏み入れる僕こそ、わきまえの無いお調子者であった。
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「農業経営者」リニューアルにあたって | 農業経営者 6月号 |  (2004/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌は今月号より誌面を大幅にリニューアルした。101号目という区切りということもあるが、それだけではない。まず第一に、これまでの編集が読み手にとって読みやすい雑誌ではなかったという基本的な反省。それは、たぶんにメッセージ性が強い本誌であろうとも商業誌として恥ずべきことである。とりわけ、若い読者からの要望そしてスタッフたちの意思である。しかし、それと同時に考えた今回のリニューアルの意図は以下の点である。

農業を取り巻く環境は、これまで本誌が主張してきたことを追認するがごとくに変化してきている。もう、「農業は食べる者のためにある」などという当たり前のことをことさらに語らずともよい時代になった。かつて本誌は、「自給自足の時代に家族のために耕作や狩をしたかもしれないが、耕作や狩を続けるために家族を必要としただろうか。しかし、農業界は『農業を守るために“消費者よ米を食え! 国産農産物を食え!”』と主張している」と、農業界にはびこる論理を批判してきた。そして、「守るための保護によってではなく、顧客たる消費者に必要とされて成立する農業とその経営創造への取組みこそが農業が守られる根拠であり、農業経営者たちは被害者意識から農政や農協あるいは取引先を批判する以上に、自らの経営を確立することこそが肝要であり、『問うべきは我』なのだ」と主張してきた。さらに、「農業問題とは農業関係者問題である」といって、本誌自身を含めた農業関係者による“居場所作り”が農業の重荷になっていることを指摘してきた。が、それも否応無しに行革や農協改革の中で進んでいくだろう。補助金農業が終わりを告げれば農業関連企業とて同様である。
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お陰様で創刊100号、そして次へ | 農業経営者 5月号 |  (2004/05/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌は1993年5月28日の創刊以来、通巻で100号目を迎えた。季刊発行の時代から数えて今月号で満12年になる。創刊当時を考えれば、ここ数年の農政の大転換だけでなく社会一般や実業界の農業に対する注目や認識の変化には隔世の感を禁じえないものがある。

ここまで続けてこられたのはひとえに読者およびこの雑誌をご支援いただ皆様、そして広告主のお陰である。ここで改めての御礼を申し上げたい。
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今こそ巣立ちの時がきた | 農業経営者 4月号 |  (2004/04/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
2、3月にたくさんの読者から電話やメールを頂いた。たいていは東北か北陸の稲作地域からだ。

「集落座談会などで行なわれる生産調整に関する説明が、米政策改革大綱の趣旨とはおよそ別物になっている。政策は市町村へ下りてくる中で勝手に変えられている」と。

説明にあたる者がそれを理解していないというより、行政やJAが自分たちに都合のいいように政策を解釈して集落の農民に説明しているというのである。改革大綱がいうところの「担い手」あるいは「認定農業者」という存在も有名無実化され、改革大綱の中身を指摘しつつ反論してみても、集落の論理も使って恫喝を加えられながら、数の論理で押し殺されてしまうという。
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吉野家牛丼フィーバーの後で | 農業経営者 3月号 |  (2004/03/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
毎日新聞2月13日付け朝刊は、日本経団連の奥田碩会長が、BSEの影響で牛丼の吉野家に客が「食べおさめ」の行列をつくったことについて、12日の記者会見で「(牛丼がなくても)死ぬわけでない。日本人は右から左へ早くふれやすい、単純な国民だと感じた」と、牛丼フィーバーを皮肉ったと報じている。

筆者も同感だが、少し違った感想も持った。むしろこういう事件が起きる度にここぞとばかりにはしゃぎ回るTVや新聞の在り様に、「煽るなよ。日本人はもう少し成熟した国民になっているのではないかい。記者さんよ、もっと伝えなければならんことがあるだろーが」と毒づきたくなるのだ。
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安心なコメ生産者は73人? | 農業経営者 2月号 |  (2004/02/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
古い話になるが昨年12月、地下鉄で朝日新聞社発行の週刊誌「AERA」の中吊り広告を見た。いわく「農業取材30年で発見 安全な米農家73」。早速「アエラ03.12.29-04.1.5合併増大号」を買ってみた。

誌面に出ているタイトルは中吊り広告とは少しニュアンスが違った。「農業取材30余年 見つけた食の安全/米」という袖見出しで「無農薬が冷害に勝った」とあり、ページをめくると73人の農家あるいは生産法人の名前が一覧で出ている。その中に数名の本誌読者、それもよく存じ上げている名前もあった。その記事の筆者は農政記者としてはかつて僕も評価をしてきた元朝日新聞記者の長谷川煕氏である。
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人生は夢見た者が勝つ | 農業経営者 1月号 |  (2004/01/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
「描く夢、作る器に合わせて人は育つ」。

「夢の見方教えます」あるいは「今こそ夢を語れ」と。

本誌では度々、農業経営者たちが持つべき「夢」について語ってきた。

「夢は実現する」と煽り、「成功者とは人より強く夢見た人であり、何かを一心に思い続けることのできる人のことである」と断言し、また、「農業界の後ろ向きの流行り言葉に流されるな」と檄を飛ばしてきた。
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上海に日本人農業経営者のアンテナショップを作ろう | 農業経営者 12月号 |  (2003/12/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
上海に行ってきた。

11月4日~12日に上海で開かれた「上海国際工業博覧会2003」に出展するためである。当社と法律事務所ホームロイヤーズ(代表・西田研志弁護士)および上海法援コンサルティング会社(上海法援投資咨詢有限公司)が共同で、中国進出に関心を持つ農業関連企業の技術・商品情報を中国に紹介する展示を行ったものである。中国人参観者の我々の展示に対する関心は驚くほど高く、日本の技術や農業関連企業に注目する貪欲ともいえるビジネスマインドを感じた。
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30年前に起きた“欠乏”から“過剰”への変化 | 農業経営者 11月号 |  (2003/11/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
農業界では、いまだに1970年の減反開始を不幸の始まりであったかのように語る人々がいる。しかし、1960年代後半から1970年前後の時代こそ、日本が大転換をしていく時代であった。それは、“欠乏”あるいは“飢え”の克服を国家の最大テーマとした時代から、人々の健康だけでなく社会の病理としても欠乏よりも対応の困難な“過剰”の時代に転換する時代であったのだ。

年代記で言えば、1964年(昭和39年)の東京オリンピック開催に合わせて東海道新幹線が開通した。首都高速道路、東京モノレールが開通したのもこの年だ。その前年(1963年)には日本で始めての高速道路として名神高速道路が開通していた。今でこそ日本はODA大国と言われるが、東海道新幹線は世界銀行からの融資によって建設された。日本はそういう国だった。
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あえて冷害被害者の管理責任を問う | 農業経営者 10月号 |  (2003/10/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
東北・北海道での“冷害”が発生している。予定を変更して取り上げた今月号の「冷害特集」のために、東北地方の読者諸氏から話をうかがった。

筆者が聞いた限りでは、ほとんどの読者の水田では、周辺農家の被害状況とは異なり、品種や水田条件などによっての減収はあるものの概ね平年並みあるいはやや減収という程度にとどまっている。そして、異口同音に、10年前との条件の違いを話していた。それは耐冷性の品種の導入であり、オリゼメート等の薬剤それも箱施用剤などの普及、あるいは良食味米生産に焦点を併せた減肥指導などである。そうした技術環境の違いを考えれば、適正な圃場と栽培管理をしてさえいれば誰であってもこんなひどい被害は受けないで済むはずだと多くの読者は言うのだ。さらに、少なからぬ 読者が、これは気象災害というより、駄農の怠慢が招いた被害の大きさであり、それでまたぞろ共済だ、“被災者救済”などと騒がれること首をかしげていた。
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田中正保氏に「江刺の稲」を見た | 農業経営者 9月号 |  (2003/09/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
“サバイバル”をもじった「サバイブ水田農業経営研究会(桜井博文会長・事務局=農林水産省農業工学研究所農地整備部水田整備研究室)」という経営研究会がある。

レーザーレベラーを所有あるいはその水田農業経営への可能性を追求する農業経営者の研究グループである。8月7~8日の両日、第5回目の研究会が鳥取県で開催され全国から約百名の会員が集まった。

今回のテーマは「中山間地で生き残るための経営手法」。報告者でホスト役は鳥取県郡家町の田中正保氏(有限会社田中農場代表)。同氏が取組む「傾斜水田」の見学が今回のハイライトの一つだった。
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“豊かさの中の敗北主義”を超えて | 農業経営者 8月号 |  (2003/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
「海外からの輸入圧力によって日本の農業が滅ぼされる…」という農業界お定まりの議論は、そろそろ根本的に認識を改めるべきだ。日本の農業界は、外圧によってではなく安楽椅子にへたり込んだまま自滅への道を歩んできたと言うべきだからである。

自らがどれだけ恵まれた条件や能力を持っているかを考えようともせず、ただ被害者意識ばかりをつのらせて、行政や政治への依存度を高めるばかりの農業界であったからだ。それが農業に寄生する政治家や行政や農業団体組織あるいは関連業界などの農業関係者に利権を与えてきた。農家とてもそのこぼれに与ってきたわけであるが、それはむしろ糖尿病患者に砂糖を与えてより事態を深刻化させるようなものであった。農家が自ら困難に立向かう精神の健康さや未来にチャレンジする事業者としての成長することを阻んできた。
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旬を冷凍する和郷園の取り組み | 農業経営者 7月号 |  (2003/07/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
さる6月6日、千葉県山田町である野菜冷凍工場の竣工式が行われた。ホウレンソウ、コマツナなどの軟弱野菜の冷凍工場である。それを作ったのは、千葉県の若手農業経営者たちが集う和郷園(本誌1999年11月号「農業経営者ルポ」他参照)。

和郷園は1991年に山田町の木内博一氏を中心にして千葉県北東部の5人の新世代農業経営者が集まって始まった産直団体である。その後の和郷園は、20代30代にの若い経営者たちに限って組合員を集め、現在では50農場以上の出荷者を束ねる組織になっている。単に供給する野菜の品質の高さだけでなく、食品や農産物に対する“信用不安”をもたらした様々な事件が発生する以前から、自ら“供給者責任”の自覚し、供給者責任を果たし得るシステム開発に自ら取り組んできた。その信頼性と情報公開への努力等が評価され、今では生協や量販および外食業者その他に幅広い顧客を持つに至っている。
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素のままの人間が考えた本来のあたりまえさとは何? | 農業経営者 6月号 |  (2003/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
我が社のスタッフや若い仲間たちにこんな説教をすることがある。

「いいか、頭で考えるなよ、頭で。自分の口と胃袋とケツの穴、それにチンポコと手足の皮膚や筋肉で考える、あるいは深くテツガクしてみるんだよ。汗だ汗。痛みだ、涙だ、よろこびだ」

まことに品がないし、ほとんど宗教の世界。そして、こう続ける。

俺たち凡人が“頭で考えた”と思っていることのほとんどは、実は自分の頭で考えたことじゃないよな。ほとんどは世間や誰かの話を受け売りしているだけ。だから、“何故?”と問われると、その理屈ごと受け売りするか、言葉に詰まってしまう。なかには“昔からそうだった”、あるいは “皆がそう言っている”などと、他人や世間の尻馬にしか乗ることしかできぬ無責任な暢気者もいる。でも、“昔”とは“何時”?“皆”とは“誰”?
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934kg/10a、韓国種子処理大豆 驚異の増収効果 | 農業経営者 5月号 |  (2003/05/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
“百聞は一見に如かず”とはこのことである。多収といわれる栽培をいろいろ見てきたが、これほど驚いたことはない。その驚きをお伝えするために、予定していた原稿に差し替えてこの記事を書いている。

先日、FAXで読者に向けて「韓国ジオマックス社による種子処理栽培実験」のご案内をした。また、希望者には韓国農協中央会より提供された「種のポテンシャル(潜在能力)を刺激することで『大豆の収穫を10倍増やす技術』」(同農協中央会訳)という資料もお送りした。その結果、今回の栽培実験には、北海道から九州に至る各地の読者、計46人(団体)からの参加申し込みを受け、大豆、黒大豆、枝豆、小豆など、約350kgの種子が集まった。
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WTO交渉論議で語られる敗北主義に取り込まれるな | 農業経営者 4月号 |  (2003/04/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
「身土不二」あるいは「地産地消」が農業界の流行語になっている。「身土不二」は人の命は“風土”とともにあるという考え方だ。それは現代の農業や食のあり方に警鐘を鳴らす言葉として秀逸だと思う。しかし、今という時代に、農業界や農業者が自分の存在証明を見つけたかのようにそれを語ることについて、僕はいささかの違和感を持っている。

そもそも、風土は農業とイコールではなく、人はその土地でできたものだけでなく調達可能なものを食べていたと考える方が自然だ。また、「地産地消」とセットになってスローフードだナンダというが、かつての日本の食生活がいかにも豊かであったかのように語るのは“嘘”である。多くの日本人が現在のような多様な食事をするようになったのは、ここ30~40年のことに過ぎない。ある年齢以上の人々であれば同じ食材だけの“ばっかり食”からの開放や、“一日一回フライパン運動”なんてものが生活改良普及員や保健婦さんの一番の仕事だったことを覚えているはずだ。
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農業社会とコンプライアンス | 農業経営者 3月号 |  (2003/03/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
最近、「コンプライアンス(Compliance)」という言葉をよく耳にする。英語の原義は「(命令に)従うこと」。特に企業活動における「法令を遵守すること」あるいは「自社の都合で嘘をつかないこと」という意味に使われる。言ってみればあたりまえのことを徹底していくための企業のあり方が問題になっているわけだ。さらに、それを徹底するために、自ら倫理基準を明確化するとともに社内外に役職員がそれを犯すことを防ぐ教育や監査の体制を確立しようということらしい。わざわざカタカナ英語を使わねばならないのか?適当な日本語はないのか?と言いたいところだが、考えてみるとそれは伝統的な日本人の論理の中からは出てこない考え方なのかもしれない。
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自ら借金する農水省の作男はもうやめよう | 農業経営者 2月号 |  (2003/02/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
今月号の特集タイトルは「コメを神棚からおろす時」である。その中で、「“米政策”より“米ビジネス”を語ろう」のテーマで市川稔氏と小塩幹雄氏という二人のコメ・ビジネスマンに“農業”、“農家”、“米流通”について語っていただいた。

その中で市川氏は「計画通りにいかない計画流通米」と「計画通りにいってる計画外流通米」と米流通改革の状況を言い当てている。そして、消費者の米購入先も「農家から直接購入」と「親兄弟からもらっている(縁故米)」の合計が全体の43%に及ぶほど現実が先行しているのに、今さら大綱を作ってこれからの米流通の方向性を定めようと考えること事態、時代錯誤ではないかと笑う。そして、これまで役人とその管理下に置かれた利権ビジネスであったればこそ、まともなビジネス感覚さえ持てば多様な可能性があることを、市川、小塩の両氏は異口同音に語っていた。
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時代の変化は最終コーナーに | 農業経営者 1月号 |  (2003/01/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
時代がいよいよ曲がり角を曲がり切ろうとしている。それにあわせて農業政策の変更も最終コーナーにさしかかってきた。平成11年の農業基本法(「食料・農業・農村基本法」)改正。昨年4月には、BSE問題や食品の虚偽表示問題等の発生という事態の中で、“消費者に軸足を移した”と断りを入れた新しい農林水産行政指針「『食』と『農』の再生プラン」が発表され、さらに年末には、“水田農業政策・米政策の大転換を図る”ために「米政策改革大綱」が策定された。

印象的だったのは、減反の配分やその管理という農業利権がかかわっているのにもかかわらず、自民党農林部によるさしたる抵抗も無いまま、与党・自民党が「米政策改革大綱」を通したことである。
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日本の野菜はソウルやパースよりも安いという“自信” | 農業経営者 12月号 |  (2002/12/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
10、11月、読者とともに西豪州と韓国を旅した。本誌主催のツアーは、農家だけでなく機械メーカーや食品メーカー、流通 ・外食関係者など、異業種の人々が一緒に旅することを原則にしている。目線の揃う異質な人々の出会いを狙ってのことだ。また、同じ農業経営者でも、作目や経営内容、世代や地域によってその視点や知識は驚くほど違う。優れた職業人や生活者であればこそ互いが現実的な解説者となり、異業種の視点によって触発される。そして、異質な風土や文化や人々に触れながら自らを見詰めることも旅の効用である。

“Made in Japan から Made by Japanese へ”のコンセプトによる農業投資を目的とした西豪州、展示会での“買い付け”と“日韓農業経営者交流”をテーマにした韓国への旅であったが、そのどちらでも参加した農業経営者たちに強く印象を与えたのは、思い込みとは異なる現地の野菜小売価格の高さ(日本の安さ)である。 食文化が異なり、比較的高い店として案内されたパースの食品スーパーはともかくも、品種こそ違うものの、野菜の種類としては日本とほとんど変わりない韓国(ソウル)のスーパーで売られている野菜の値段に皆が驚かされた。
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安沢英雄氏(オリジン東秀会長)のご冥福を祈る | 農業経営者 11月号 |  (2002/11/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌2001年5月号の「編集長対談」に登場いただいたオリジン東秀株式会社代表取締役会長の安澤秀雄氏が去る10月7日にがん性腹膜炎のため亡くなられた。享年61歳であった。

その訃報に接して、あらためて読み返してみたところますます意義深く、同氏への追悼を込めてインタビューの全文を再掲載させていただいた。

故安澤秀雄氏の創業は1966年。中華料理店「東秀」を小田急線千歳船橋に開店(有限会社東秀の設立)したことに始まる。10年後の1976年、世田谷区及び杉並区に「東秀」を6店出店し、会社を株式会社に改組する。さらに1994年、量り売りの惣菜と持ち帰り弁当を併売する「オリジン弁当」の第1号店を開店。1グラムからの計り売り、食材にこだわり、塩分も甘さも控え、化学調味料や防腐剤や添加物を使わない同社の惣菜と弁当は人気を博し、同社の急成長の礎となった。1997年に会社の商号を「株式会社東秀」から「オリジン東秀株式会社」に変更、同時に株式を店頭公開し、その後も目覚しい成長を遂げている。
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今こそ問うべき農薬の“登録適用外使用”問題 | 農業経営者 10月号 |  (2002/10/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
各地の農協では無登録農薬使用に関する説明会が開かれている。そして、農協だけでなく出荷組合や販売先を含めて、その不使用を確約する誓約書の提出を生産者に求めている。関係者の困惑は想像に難くない。しかし、読者はそれを“単なる形式”や“求められたから出す”というその場しのぎの繕いとしてではなく、農業経営者としての正念場に立たされているという認識をもって誠実な対応を取るべきだと思う。

読者各位から寄せられる“農協の説明会”での経済連や農協担当者の説明のシドロモドロさは、笑って済まされることではない。
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最終販売者の経営倫理と説明責任 | 農業経営者 9月号 |  (2002/09/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本年3月号の土門剛氏の連載レポート「農と食産業の“時々刻々”」を読み返していただきたい。同時にこの連載の4月号も再読いただけたら幸いである。

土門氏がイニシャルで「巨悪」と名指しした日本ハムが大きな批判を受けている。当然のことである。名は伏せても「畜肉業界最大手で某球団のオーナー」と書かれた記事は少し掲載に気を使うものであったが、その情報の正しさが確認された。一般のメディアでは伝えられることのない(伝えようとしない)情報を読者に提供する目的で同氏に健筆を揮って頂いている“時々刻々”のコーナーなのである。
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旧農基法起草者たちの高い理想と誇りを今に想う | 農業経営者 8月号 |  (2002/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
農林水産省がわざわざ“消費者に軸足を移した”との断り書きまで入れて「『食』と『農』の再生プラン」を発表したことは、時代が変わったと歓迎すべきことだ。また、それが農業の構造改革や農協改革、農地法改正、食関連産業との連携を前提として進められるべきとあるのも望ましい方向である。“問うべきは我”を基本に置く本誌としては農水省の政策変更にいらぬ野次を飛ばすつもりはなかった。しかし、“再生プラン”の一貫として農水省が開発した新食材の試食会を開くことに関する農水省からの取材依頼を見て、つい僕の天邪鬼が目を覚ました。そこには「ブランド・ニッポン」と銘打った食材を使った有名ホテルのシェフによるフランス料理試食会が開かれるとあった。自らの居場所作りに躍起であるためか、その行事や案内の時代錯誤に笑わされただけでなく、農水官僚がそれに気付かないでいることを情けなく思った。
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日本バンザイ、韓国バンザイ! | 農業経営者 7月号 |  (2002/07/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
世の中はワールドカップ一色だ。その上、我が日本チームが決勝トーナメントに一位 で勝ち進むに及んで、その熱はいよいよ上がった。ニッポン、ニッポンの声援とともに日の丸を打ち振る人々、スタンド埋め尽くした青のユニホームを着たサポーターたちが国歌の斉唱する姿。近年、日本人が老若男女がこぞってこんなに熱く同胞意識を持ち、その象徴としての国旗を打ち振り君が代を歌うことに皆が感激したことは無いのではなかろうか。日本チームの決勝トーナメント進出だけでなく、歴史に残る素晴らしい事件だと考えている。

スタッフはこういうことを書くな、と言うのだが、何がいけないのだ。なんといわれようともそれは気持ちが良く胸が熱くなるのは僕だけではなるまい。むしろ、国旗や国歌を愚弄するような教育に熱心な一部の教師やマスコミの人々は、今、どんな顔をしているのだろう、と言いたくなる。
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自らを問えぬのなら、未来を創る者に道を譲れ | 農業経営者 6月号 |  (2002/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
僕は53歳。農業関係の仕事をするようになって約30年になる。その間、「厳しい環境」「未曾有の困難」「危機」「農業軽視」等という言葉が時候の挨拶のように語られる農業の周辺で飯を食ってきた。そこにいる人々の被害者顔とともに。でも、声高に農業の不幸を語るのは「農業関係者」であり、あるいは彼らにマインドコントロールされた地域を背負う農業者だった。

ところで、そんな枕詞付きの挨拶で始まる会合の後には、いまだにコンパニオンのネーチャン付き宴会というのが通 り相場だ。その度に「これ誰の金で飲ンでるの?」と訊ねたくなる。それは「○○県××認定農業者研修会」とか「△○町凸 凹農業経営研究会」とかの行政機関やそれに順ずる団体名が名を連ねる会合である。皆が自腹でする村の寄り合いとは違うのだ。僕だってネーチャンは嫌いじゃない。宴会を止めろとまでは言わない。でも、こんな時代になってもまだそれに疑問をもたないでいる農業経営者たちは失礼ながら時代錯誤だと思う。
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我々の“内なる国境の壁”を越えよう | 農業経営者 5月号 |  (2002/05/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
今月号の「農業経営者ルポ」では青山浩子さんに韓国春川市の農業経営者・白敬烈さんと彼の経営を支援する春川農協・金在鎬組合長を紹介することをお願いした。今月号が本誌創刊10周年記念号であればこそ敢えて韓国の白さんを取り上げたのである。

本誌は、日本の農業経営者の誇りを擁護し、しかも日本の農業が消費者に支持を受ける存在であり続けるためにこそ、その存在意義があると考えている。であればこそ我々は韓国や中国など海外からの農産物輸入を恐れるのではなく、日本の農業がなぜかくも弱々しい存在に成り果 ててしまったのかを問い、農業経営者自らがそれに対する答えを出していく勇気を持つべきなのだと考えるのである。むしろ、我々は韓国の農業を合わせ鏡として自らを見直すとともに、彼らも食べる者への責務を背負う健全なる競争と協力の関係を持つ仲間だと認識すべきなのだ。
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農業と食産業界のロボットたちよ | 農業経営者 4月号 |  (2002/04/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
先月号でも書いた農業および食品の流通業界の”嘘”の告発がさらに続いている。全農の関連企業の嘘が告発されるが、僕は「さもありなん」と笑っても、「こともあろうに、云々…」などと書く正義のジャーナリズムになるつもりはない。むしろ、同時進行している政界や行政の不正や怠慢あるいは欺瞞の告発に関しても、我々は、疑惑や権力を糾弾することだけではなく、それに連なる己自身を問うべきなのであり、雪印食品のあのサラリーマンとは自分自身なのではないのかという、”問い”を持つことなのである。

さらに、告発される企業人や政治家や官僚たちによる様々な”事件”も、彼等が演じる”犯罪”や”腐敗”というより、その”想像力の欠如”や”感覚麻痺”に由来するものであることを、より深刻に受け止めるべきなのだと僕は思う。そして、彼らがその糾弾を受けてもカエルの面にナントカを決め込めるのは、彼等の振る舞いが彼等の”悪意”からではなく、自らが背負っている”責務”を果たすべく行っているのだと認識しているからである。彼等がそれを通して利殖の手段や天下り先を確保し得たとしても、彼等の意識の中では責務を果たすための手段であり結果だと信じて疑わないのである。そして、我々もまた、彼等がもたらす恩恵に与ってきた者の一人だと自覚すべきなのである。
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「表示」の嘘、「商売」の嘘、「正義」の嘘、その退廃の果てに | 農業経営者 3月号 |  (2002/03/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
「雪印食品事件」以後、食品流通業界の“嘘”が一気に白日の下に晒され始めた。

その後の経過を見るとき、これは我が国の食品の生産・流通・小売りにおける“信用恐慌”とでも言うべき事態に発展するのではないかと本誌は恐れている。それは我が国の農業と食の業界を大変革させるために避けては通れぬ時代の波ではあるが。今年度末に囁かれる様々な金融不安、4月に始まるペイオフ、それらが経済恐慌どころか日本社会そのものを恐慌に導くことにもなりかねないからだ。

発端は雪印食品⑭関東ミートセンターによる「牛肉詰め替え」の露見だった。“狂牛病騒ぎ”で売れ残る未検査国産肉の対策として設けられた買い取り制度を悪用し、補助金を騙し取ろうとした詐欺事件である。その後、牛肉の販売についての産地やブランド詐称(表示の嘘)が告発されるのに次いで、いよいよ海外産農産物の産地詐称やリパックの横行も報道されるようになった(マスコミも知りながらこれまで報道してこなかった)。
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「外食」世代が中心になる時代の農業 | 農業経営者 2月号 |  (2002/02/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
以前、独身で30代前半の世代に属する若い友人のG君と「外食」について話していて、50代の自分との認識の違いを感じさせられるとともに、自らの経験や主観に囚われている自分にハッとしたことがある。

「ところで、外食するというのはハレ(特別の日)だよな」と問うた僕に

「イヤ、違いますよ。外食はケ(日常)であり、少なくとも独身の僕にとっては家でご飯を食べることこそハレですよ」と彼は言うのである。

今時の小洒落たレストラン等という格好の良いものではない。昭和20年代後半から東京の子供であった僕が、母親に連れられてデパートの最上階の食堂で食べたソフトクリーム。兄のお下がりであっても"よそ行き"の服に着替えさせられ、電車に乗って都心のデパートに行くことは、少し育ちが良さそうに言えば"お出かけ"であり、今で言えば何のことはないソフトクリームを食べることは、僕等にとって文字通 りハレ(非日常)の体験であった。今の子供たちなら、「そんなの付き合ってられないよ」と鼻で笑うところだろう。当時のデパートには、階段や店内の各所に宣伝用のチラシが積み重ねて置いてあった。僕たち兄弟にとっては、店員の目を気にしながらも、それを集めてくるのが楽しみでもあった。子供が自由になる紙など無かったからだ。
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大和の人であることを知った神宮参拝の感激 | 農業経営者 1月号 |  (2002/01/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
生まれて初めて伊勢神社にお参りをした。いわゆる伊勢神宮は内宮とも言われる皇大神宮、外宮と呼ばれる豊受大神宮の二つの総称であり、さらにそれぞれにある合計125の別 宮、摂社、末社、所管社を総称するものである、とは解説書で読んだ。

ある団体が同所で開催した講演会に筆者を呼んでくださったお陰で、参加者の方々とともに12月15日の深夜、外宮で執り行われた月次祭のお祭りを拝見させて頂く幸運を得た。月次祭は6月15日と12月15日、ともに夜(午後10時)と暁(午前2時)の2回、天照大神に御食をたてまつるお祭りであり、10月に行われる神嘗祭を合わせて三節祭と言い、伊勢神宮のお祭りの根幹をなすもの。そして、ここでは1500年以上もの長きにわたって、毎日、朝夕二度、天照大神に御食を供えるお祭りが続けられているのである。
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総天然色立体画像で見る世の中 | 農業経営者 12月号 |  (2001/12/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
「セーフガードに賛成ですか、反対ですか?」と問う人がいる。

「白か黒か?、イエスかノーか?、さあ、どうする、お前の答えはどっちなのだ?」

どうも近頃の世間は「白か黒か」と二者択一な答えばかりを求める風潮になっている。そして、人々の思考パターンや物事を見る眼すらもそうなってきているように感じる。

考えてみよう。我々が生きているのは文字通り総天然色オールカラーの世界である。白と黒だけでなく、赤も青も黄色も、それらを掛け合わせれば緑や紫や橙色にもなる。さらには金色、銀色とそれらの組み合わせや濃淡によって限りない多様性のある世界に我々は生きているのだ。それを無理矢理に白か黒かに二分してしまうのは何故?貴方の目では白黒二色しか認識できないのですかと言いたくなる。
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現在を守るより未来を創ろう | 農業経営者 11月号 |  (2001/11/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
最近の東京では「焼肉屋」ではなく「韓国家庭料理の店」という食堂が新宿から大久保、高田馬場辺りで珍しくない。数年前まで、それは日本に働きにきている韓国人に向けた店だった。今でもそこには韓国語が飛び交っているが、すでに客の多くは日本人だ。外見上は日本社会に同化しているように見える在日韓国・朝鮮人の人々とは別 に、新来の韓国人と韓国文化が驚くような勢いで日本の社会の中で新しい地位 を得始めている。

そんな食文化や人々の店で働く姿から韓国や韓国人に共感を持ち始めていた僕が、韓国に行って来た。釜山(プサン)市近郊で日本向けに野菜を出荷している農家と農協を訪ね、また、ソウルで農業研究者やジャーナリストたちと会った。
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ある外食業経営者の退任 | 農業経営者 10月号 |  (2001/10/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
僕が最も尊敬し、本誌の様々なイベントにもご協力頂いてきたある外食産業の経営者が8月一杯で退任するとメールをくれたのは盆明けすぐのことだった。

メールには、本誌が紹介した読者宅を引継ぎのためにバイヤーを伴って訪ねたが、「退任のことは言えなかった。後で手紙を書くつもりです」とあった。同氏を退任させた人々への非難がましい言葉や弁解は無いが、食材の提供を通 して同氏の事業に協力してくれた読者に、直接、退任の挨拶を口にできなかったことへの無念さが表れたそのメールに同氏の誠実さと人間力を感じた。
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大欲は志に通じる | 農業経営者 9月号 |  (2001/09/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
「私はネ、欲が深いんだよ」

むかし、茨城県牛久市の高松求氏のお宅に通いつづけていた頃、高松氏はそう言った。

当時(1990年頃)、高松さんは自分で借りた畑を4人の農家で使いまわしにする交換輪作を行っていた。地代は等分に負担する。高松さんはその畑でダイコンやミシマサイコ、ラッカセイなども作っていたが、稲麦を基幹作目とする高松さんの作付けの中心は麦と大豆だった。他の三人はゴボウ、サトイモ、サツマイモ、ハクサイその他の野菜。
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先進国日本の農水省の役割は… | 農業経営者 8月号 |  (2001/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
 『これで国産野菜が救えるか?』と題された土門剛氏の連載『農と食産業の時々刻々』(今月号28頁)をお読みいただきたい。先頃農水省が出した『野菜政策の展開方向と対策について』というレポートに対する批判を展開している。筆者も大筋においては土門氏の批判が当を得たものだと考える。

基本的にとは、大小様々な農業経営者自身の自助努力による経営改革なしには日本農業は救われないということ。そして構造政策の必要性である。

さらに言えば、お役人が考えるレベルの経営モデルや経営計画などということを現実の農業経営者に押し付けるような時代は終わっているのだ。現代の農業経営者たちはそんな無知蒙昧な愚民でもなく、そんなことは農業経営者たちや関連産業人の自助努力に任せておけばよいのである。直売所で野菜を売るオバアチャンたちを含めてマーケット(お客様)に気付いた人々が農業を変えていくのである。むしろ、行政や政治の過剰な干渉や指導こそが、農業界の改革すべき組織や商慣行を温存させ、農業改革のパワーを削いでいるとすら言うべきなのである。
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ピエロと化す往年の名選手たち | 農業経営者 7月号 |  (2001/07/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
日曜日の朝は民放各局のニュースショー番組を見るのが習慣になっている。コイズミ状況劇場だけではない。大リーグで活躍する若者たち、そしてなにより、それらの活躍に快哉を叫びながらも自己撞着に陥っているマスメディアと我々日本人の姿がそこに見えるからである。「球界のご意見番」とかいう人物が現役選手たちの一挙手一投足に揚げ足を取りながら「渇ァーツ」などと吠えている番組がある。「往年の名選手」たちがかび臭い俗物オヤジの御託を垂れ流している。それを毎週うんざりしながら、だけど興味をもって眺めているのだ。

それは典型的な形で示された“村”社会での多数派による己を危うくするチャレンジャーや新時代を切り開く者へのイジメに見える。同時にそれは現代の日本とその中にある様々な業界(むら)を支配してきたお山の大将たちやその取り巻きたちが、歴史の地殻変動に揺れる砂山の上でうろたえている姿でもあるのだ。
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もう一度「問うべきは我より他に無し」 | 農業経営者 6月号 |  (2001/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
小泉純一郎氏が自由民主党総裁選挙で圧倒的な勝利を収めた。それを決定付けたのは職業的政治家の決議ではなく、地方自民党員による予備選挙だった。その結果に示されたのは候補者である小泉氏自身を含め、永田町の国会議員たちの予感をはるかに超える党員の変化だった。

自民党の過半数割れにともなって成立した非自民七党一会派の連立による細川政権(1993年)や自民・社会両党が新党さきがけを巻込み社会党委員長を首班とする自社さ連立政権の誕生など、いわゆる「55年体制の崩壊」といわれた一連の「政権交代」劇よりも、それははるかに大きく深い意味を持つ日本人の意識の変化を示す事件ではないだろうか。
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わが友としての農業経営者に | 農業経営者 5月号 |  (2001/05/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
今を暗く語る君がいる。

もし、道を見出せないような闇の中にいたとしても、君は人々の語る後ろ向きの流行り言葉に流されるべきではない。

君が経営者たること、誇りある職業人たることを自負し、男として、女として、夫、妻、父、母として、家族や仲間への責務を自覚する者であるなら。

今が安穏に過ごせる時代でないことは事実である。でも、今までの君がたまさかの幸運に恵まれていただけに過ぎないとは考えられないか。これまでの君が、小さな村(あるいは会社や家族)の中だけで通用するお山の大将を演じてきただけであり、その砂山が歴史の胎動で崩れつつあることに怯え、身をすくめているだけではないのか。餓える怖れのない社会にいることで、我々は生きることへの根本的な問いを見失っているのではないか。自らの意思とはかかわりなく誰かに道を与えられ、主体のない人生を消費し、それに浮かれて来ただけではないのか。
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本誌読者に食産業界の目が集まってきた | 農業経営者 4月号 |  (2001/04/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
株式会社農業技術通信社(月刊『農業経営者』)ではこのほど株式会社インフォマートと業務提携契約を結び、本年6月より本格稼動します。詳しくは、今月号送付の本誌に同封したチラシをご覧下さい。

インフォマートは1700社(2001年2月末現在)の買い手側会員が参加する業者間インターネットサイトとしては国内最大の食材流通市場です。本来、売り手がインフォマートの会員になるには、法人であることが条件であり、年間30万円の会費が必要です。しかし、当社がインフォマートに対する窓口となり、さらに『農業経営者』読者で本誌が推薦する農業経営者に限って法人・個人を問わず一品目あたり2万円の年会費で出品が可能になります。また本誌経由での出店の場合、本誌または本誌が指定する推薦人による「推薦付き」でサイト上に紹介されるため、買い手側の信頼や評価が得やすいというメリットもあります。さらに、現在インターネットに接続されていない方でも、FAXをお持ちの方なら当社のFAX情報システムを使って参加が可能です(品目数に関係無く年間1万円の手数料が別途必要です)。そして、代金決済はインフォマートが代行します(参加条件)ので新規取引先あるいはインターネット上での見ず知らずの取引先でも集金の不安が無く手間もかかりません。同時に、独自の物流をお持ちでない方に関してもインフォマートと提携する佐川急便の各種物流システムがご利用いただけます。
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それでも“シャチョー”と呼ばれたいか? | 農業経営者 3月号 |  (2001/03/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
日本人が貧しくとも好景気や未来への予感に浮かれることのできた昭和30~40年代。東宝「森繁社長シリーズ」の三木のり平や「無責任シリーズ」でサラリーマン植木等が連発した“シャチョー”。あるいは一昔前、場末の盛り場でキャバレーのアンちゃんが酔客の呼びこみに使うセリフも“シャチョー”だった。のり平や植木がヘツライの情を込めて使った「社長」では最初の母音にアクセントが付いていた。一方、呼びこみのアンちゃんの場合には“ねェー、シャチョー、シャチョー”と二度呼びにするのが常だった。その言葉の中には、安サラリーマンがおこぼれに預る好運を期待しつつも裏では舌を出して見せる大衆の健康な笑いがあった。でも、そこには苦労の中で成功を勝ち得た者に対する尊敬のニュアンスも込められていた。であればこそ、人を乗せて落すセリフとして有効だったのだ。しかし、今やサラリーマンにとって花見酒など夢のまた夢、せいぜい安飲み屋か屋台でクダ巻くボヤキ酒、客引きの方が身につまされてしまうご時世。キャバレーが姿を消し、当時のアンちゃんたちも若者向けのキャバクラやクラブ(語尾上がる)の黒服に職場を追われてしまった。ついでに言えば、松竹「寅さんシリーズ」で寅が呼んだ「たこシャチョー」は無責任なフーテンだから言えたストレートなカラカイだった。さくらの亭主が語る民主商工会風の真面目さがチョット鼻についたけど、そこにはいつも資金繰りに苦労している零細自営業者の一所懸命さに対する愛情が込められていた。さらに、バブルの時代になると宮尾すすむが“シャチョー”という言葉に身振りを加えてヘツライ表現のバラエティーを使い分けしていたのを若い人でも覚えているだろう。しかし、その頃になると人々の羨望と妬みを消費するメディアとしてのTVや女性週刊誌がうさんくさい“青年実業家”たちを登場させ、バブル崩壊後のTVに映し出される無責任な大企業経営者たちの醜態を見せられることで、人々は「社長」「経営者」という言葉にイカガワシサや軽蔑のようなものを感じ始めるようになった。それはかつての左翼が憎しみを込めて使ったニュアンスとも違っていた。
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「現在」という「過去の結果」から自由になる | 農業経営者 2月号 |  (2001/02/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
上野駅に訛りを聞きに行った石川啄木でなくとも、誰でも訛りが懐かしい。標準語を使う人でも自らが所属する集団や組織、あるいは固有な文化(言葉や行動パターン)を共有している人々の間にいることでホッとした気分に浸れる。

方言だけでなく、広島弁を使うチンピラヤクザから今時のコギャル言葉、業界固有の言葉遣いも同じだ。言葉遣いや訛りは、単に摺り込まれた習慣というだけでなく、人々が自分の居場所や背負った文化を確認する記号なのである。職業や地域、あるいは様々な世代その他の集団を構成する者たちが固有な言葉遣いや行動パターンをとるのは、それによって彼らが精神の安定を保つことができ、集団への帰属意識が自信を与えるためである。人は集団から疎外されることを恐れ、同時に準拠する文化が無くなることへの不安を持っている。新しい価値基準が明瞭ではない時代には、他者から見れば矛盾が明らかであっても人は帰属する組織や集団の論理や行動様式あるいは思考の「枠組み」に固執する。そして批判者を排除しようとする。崩壊期にあったソビエト社会やつい先ごろまでの農業界に限らぬ現代の日本の状況とはまさにそういうものではないだろうか。
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21世紀も「あたりまえ」でいくしかない | 農業経営者 1月号 |  (2001/01/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
明けましておめでとうございます。

そして、やはり21世紀が始まったと書くべきなのでしょう。

鉄腕アトムを見て育った世代である筆者は、「21世紀」という言葉に、SF的とでもいうべきか、「はるかなる未来」という語感を感じてしまう。そして、「21世紀」は「未来へのあこがれ」を意味する象徴的な「ことば」として使われていたようにも思える。あと10日もすればそれが始まってしまう今の今になっても。もっとも、今でも思い出せるほど懐かしい主題歌とともにアニメになってTVで放送され始めた頃になると、やがて人々が「科学技術の発展」や「進歩」という言葉自体にアレルギー反応を起こす原因になる事件が様々に発生してきてもいた。 
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売らずして「売れぬ」と言うな | 農業経営者 12月号 |  (2000/12/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
米や野菜の市況が下がるのを暗い顔をして眺めている男たちがいる反面で、全国の農村から女たちの弾んだ声が聞こえてくる。女たちのこの元気さは何なのだろうか。

ファーマーズマーケット、農家の店、日曜市、直売所、行商、庭先販売。呼び名は様々であるが、そこには自ら顧客と出会い『売ること』あるいは『商売』に取り組むことへの意欲があふれている。それは地場流通の活性化という以上に農業界の意識改革を促すものになっていくのではないか。

その中心になっているのは女性だ。そして、行政や農協のリードというより販売者たちの自由な競争や健康な商売への熱意こそが販売所を活気付けている。チャンスは誰にも平等に与えられるが、結果は平等ではない。顧客に選ばれる競争、顧客との出会いを通して商売する喜びに気付いていく。
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誰が日本のお米を守ってきたのか? | 農業経営者 11月号 |  (2000/11/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
ナショナルから家庭用の米研ぎ器が売り出されるというニュースを聞き、同社に製品資料の送付をお願いした。すると、わざわざ同社炊飯器事業部のO氏が機械を担いで当社をお訪ね下さった。

実演を拝見し、米研ぎ器で研いだご飯も食べてみた。研いだお米を鍋に入れ水を注ぐと少し白濁している。しかし、それはヌカではなくデンプンの流出によるものだそうで、そのまま炊いてもヌカ臭さの無い美味しいご飯が炊けた。この家庭用米研ぎ器については、今月の「注目機・資材」覧(82頁)をお読みいただきたい。
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頑張れ、げんきまんまん塾 | 農業経営者 10月号 |  (2000/10/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本稿は、対向頁に掲載されている村山日南子さんの原稿に触発されて書いた。

村山さんを東海村の「げんきまんまん塾」主催のシンポジウム「農業と環境・エネルギーの共生」に誘い、同行したのは筆者である。そして、主催者の中心人物である照沼勝浩さんのこと、彼らの取り組みを紹介し、そして後日談として知り合いのジャーナリストから受け取ったFAXを村山さんに転送したのも筆者だ。それは、予定されていたイベントへの補助金取り消しを報じる地方紙のコピーだった。

筆者は村山さんの意見に基本的に同感である。とりわけ、東海村が受けている€€風評被害€€について村山さんが書く「原発に触れることをタブーとし、何かあった時には黙して語らず、ひたすら「風評被害」の通り過ぎるのを待ち、補助金をもらってやり過ごしていくというこれまでの姿勢そのものが「風評被害」を生んできた…」という€€風評被害の当事者責任€€を問う視点は、問題の本質をついている。そして、それは被害者という立場への同情に甘んじることなく、東海村に次世代に残すべき誇りある未来を創り出して行こうとする照沼勝浩さんたち「げんきまんまん塾」を立ち上げた人々の思いでもあると思う。  
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転換期の稲作経営者の生き方 | 農業経営者 9月号 |  (2000/09/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
福島県いわき市に住む読者小泉秀雄さん(50歳)の話である。

小泉さんは借地を中心に16haの稲作をしている。米の販売は米穀店向けの契約栽培、旅館などの大口顧客を中心にした直売、それに農協出荷が三分の一の割合だそうだ。昨年度の場合でも、農協出荷分は最終的に1俵一万七千円という水準であり、自分で販売をするものも含めて米価が一気に下がっていくことを覚悟している。

しかし、小泉さんは稲専業の「自己完結型大規模米生産者」として発展するのではなく、兼業農家を顧客とする「サービス業者」としての事業展開をとることによって低米価時代の経営戦略を見出している。
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さらにもう一度『問うべきは我より他になし』 | 農業経営者 8月号 |  (2000/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
前号の本欄で取り上げた北海道国際航空(AIR DO)の社長(前号では副社長と誤記した)濱田輝男氏が、7月14日未明出張先の東京で心臓疾患のために急逝した。

ほんの数日前の10日に念願だった二機体制での運行を開始した矢先のことだった。ご家族はもとより、志と困難を共有して苦闘の道を歩んできた同社の役員や従業員の方々に、心からのお悔やみを申し上げたい。さらに、出資者ばかりではなくその事業に思いを寄せた人々の落胆も大きいと思うが、AIR DOには今こそ応援団の力が必要な時なのではないか。
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エア・ドウの精神と北海道土を考える会 | 農業経営者 7月号 |  (2000/07/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
先日、北海道国際航空(エア・ドウ=AIR DO)副社長の浜田輝男氏の講演を聞く機会があった。エア・ドウについては様々に紹介されているのでご存知の方も多いと思うが、同社は、特別な政治家や財界人や行政の指導ではなく、名もない中小企業の経営者や商店主、主婦、医師、弁護士、大学教員など29名の人々が設立発起人となって始まった会社である。企画準備会社の発起人には個人を含めて北海道の中核企業の関係者すら参加していない。出資金は一人50万円。出資総額1、43.0万円の航空会社(準備会社)立ち上げであった。1996年11月のことである。養鶏業者である浜田氏をはじめ、誰も航空業についての知識がなく、もちろん€€業界に顔の利く€€人物もいなかった。
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「親父」を「社長」と言い換える | 農業経営者 6月号 |  (2000/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
18号の経営者ルポでご登場頂いた松木長生さん(新潟県上越市)のお宅に立ち寄った。松木さんとは、本誌の執筆者でもある山代勁二さん(㈱地域事業研究所)の主宰する『創造農学研究会』でもお付き合いがあった。その経営と生き方は18号(1996年8月発行)の「農業経営者ルポ」を読んでいただきたい。松木農場ではこだわりの大規模減農薬稲作を行い、米と独自の変り餅を加工・販売している。販売は、全国の契約先への宅配と各種の通信販売。自宅近くの国道の交差点にあるレストランの駐車場に自動販売機も設置している。

そして今回、ルポで取材した当時に高校生だった長男の一忠君に再会した。
「お久しぶりです」と奥まった事務所のデスクから声を上げた青年が差出した名刺を見てハッとした。4年前に恥ずかしそうにしていたあの少年の成長に驚かされたのだ。
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村井信仁・67歳の新規就農 | 農業経営者 5月号 |  (2000/05/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
創刊号以来、原稿執筆や研究会や実演会などでも講演や解説をお願いしてきた村井信仁先生が、5月28日で社団法人北海道農業機械工業会の専務理事を退任される。それに合わせて創刊以来の連載を本号でひとまず終了する。

1932年、福島県生まれの先生は現在67歳。1955年に帯広畜産大学を卒業し、当時の山田トンボ農機€€に入社し、そこで金床とハンマーを振るうことから農業との関わりが始まったと伺っている。その後、在外農業技術指導者としてインド、インドネシアなどに赴任。帰国後は北海道庁に入り道内各地の試験場で農業機械の研究者として活躍した。1998年、北海道立中央農業試験場農業機械部長の職を最後に定年を待たずして現職に付いた。
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あるがままの自分を生きる | 農業経営者 4月号 |  (2000/04/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
旅立ち
踏み出そう新しい歩みを休息は充分なはずだ
時間はあまりにも冷酷生命の砂時計は決して止められない過ぎ去った時は戻らないのだ
踏み出そう新しい歩みを振り返るにはまだ早い
立ち止まっていては何も生まれない行き先に道などないがきっと道は後からできるもの
踏み出そう新しい歩みを私はまだ生きているのだから
いつか疲れ果て荒野に崩れ落ちた私を台地は迎えてくれるだろう喝采の拍手で
あるがままに
あるがままに笑うあるがままに泣くあるがままに怒る
あるがままの毎日をあるがままに過ごす
飾ることはない肩の力を抜いて
あるがままの自分をあるがままに受け止める
あるがままの姿がきっと一番美しいあるがままの心がきっと一番美しい
「詩集・雫」四方健二より

この詩は、四方健二氏の詩集「雫」から巻末の二篇を転載したものだ。
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創刊50号、ありがとうございます | 農業経営者 3月号 |  (2000/03/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌は3月号をもって通刊50号を数えた。季刊で始まった本誌の創刊は平成5年(1993年)の5月だから、もうすぐ7年である。薄っぺらな雑誌をたったの50冊発行したに過ぎない。これだけの仕事しかしていないという思いがある反面で、我ながらよく続けてこれたものだなという感もある。それが可能であったのは、読者をはじめ広告主や株主の皆様、見合わぬ仕事で共に苦労をしてきた執筆者や社内外のスタッフの人々、有形無形のご支援をいただいた沢山の方々のお陰であると考えている。あらためて御礼を申し上げる。

あたりまえの常識から考えて予想が立った農業と、その関連業界の破綻。何度も書いてきた、わが国の農業界にも「ベルリンの壁」の崩壊が起きるという確信があっての創刊だった。
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若き農業経営者たちへ | 農業経営者 2月号 |  (2000/02/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
幕末の歴史に大きな足跡を残した先人たちの没年を聞くと、その年齢の若さと共に、志しの高さ、歴史認識、構想力と実行力そして後世に対して果たした役割の大きさに我々は感嘆する。

彼らの没年を列挙すれば、吉田松陰29歳(1830~1859年)、高杉晋作28歳(1839~1867年)、久坂玄端24歳(1840~1864年)、坂本竜馬34歳(1833~1867年)、木戸考允44歳(1833~1877年)、伊藤博文68歳(1841~1909年)、勝海舟72歳(1823~1899年)、井上馨80歳(1835~1915年)、山県有朋84歳(1823~1922年)などである。そして、吉田松陰がペリー提督の黒船で密出国を試みたのは23歳の時であり、高杉晋作が藩命を受けて上海へ渡ったのも23歳だった。
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「無施肥」の農業が我々に教えるもの | 農業経営者 1月号 |  (2000/01/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
今月号の経営者ルポで紹介したナチュラルシードネットワークの取材のために成田の石井吉彦さんを訪ねたことは別稿の通りである。その記事の中で紹介しきれなかった石井さんたちの「自然農法」のことを書いてみたい。

石井さん宅では奥さんの両親である石井良雄さん・喜美枝さん夫妻が30年以上「自然農法」で野菜を作ってきた。石井家の自然農法は、結婚以来寝たり起きたりの暮らしを続けてきた喜美枝さんが、「食べ物に原因があるのでは」という理由で始めたものだった。
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川下事業者に農薬登録を頼めないか? | 農業経営者 12月号 |  (1999/12/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
11月18、19日の両日、東京・浜松町の都立産業貿易会館において日本フードサービス協会主催の「99年食材・産品フェア」が開催され、本誌も読者である12の個人・団体とともに出展し、外食業を初めとして農産物の流通・小売りに関する業界関係者との商談の場を得た。また、農薬メーカーの方々にも協力を求め、「『有機・無農薬』を越えた『安心』の農産物マーケティングのために」というテーマのパネル展示と説明コーナーを設けた。同時に、本誌とJF事務局との共同企画による「食べる人のための安心の農産物マーケティングとは」と題したパネルディスカッションを約150名の外食業関係者を集めて行った。長い引用になるが、そこで展示した我々の提案を以下に再録したい。
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農薬業界人よ、役割に自負を持て | 農業経営者 11月号 |  (1999/11/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
農業は食べる人のためにある。同様に、農業生産技術である農薬も、それは単に農業生産者の利益のためではなく、食べる人のためにこそ研究・開発され販売・利用されるべきものである。また、そのように自らの事業観を持ち職業倫理を語る自負と自覚のある農業経営者や職業人そして企業にこそ未来があるのだと僕は考えている。

しかし、そんな僕に同感だと言いながらも、寂しそうに、そしていかにも悔しそうに話す農薬業界人がいた。

「子供が学校で父親が農薬メーカーに勤めていることを話せない」のだと彼は言う。
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日本という「安心村」の囚われ人 | 農業経営者 10月号 |  (1999/10/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
イスラエルに行って来た。本誌で募集したツアーにご参加頂いた方々と一緒である。参加者は農業経営者だけでなく、様々な業種の経営者、技術コンサルタント、農業改良普及員など多彩な顔ぶれであり、またそれが今回の旅行を一層楽しいものにした。酒宴ばかりでなく、海抜マイナス400mの死海に浮かんで「農業経営者」を読むというような遊びもたっぷりと楽しんだ。

9月5日からハイファで開かれた農業展示会「アグリテック99」を参観するというのも目的の一つだったが、皆の関心は農業や技術問題にとどまらなかった。慣れ親しんだ日常から解放され、異境の空間や文化に触れる旅は、日頃あまり意識することもない国家というものや、自らが背負う文化、あるいは我々の生き方、いわば自分自身の足下を改めて見つめさせるものだった。
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「志」と「自負」が求められる時代に | 農業経営者 9月号 |  (1999/09/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌執筆者の土門剛氏は会員制の個人情報紙を発行している(申込先=0474-33-5400)。農林行政や農協・金融界に関しての解説とともに、土門氏ならではのメディアには出ない情報の収集分析が行われており、農業ビジネス、行政、政治にかかわる者にとっては得難い情報源である。そんな土門氏から聞いた話から話題を提供しようと思う。

今年の春から夏にかけて、いわゆる「怪文書」が農水省内と農協関係者の間にばらまかれていた。それは新食糧法作成の最高責任者であり「事務次官昇任間違いなし」と言われていた前食糧庁長官・堤秀隆氏をあの唐突の退任に追い込むためのものだった。さらにその後は高木事務次官にまつわる怪文書が出されているのだそうだ。
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「行商」に学ぶマーケティング | 農業経営者 8月号 |  (1999/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌執筆者である新海和夫さんは、雪印種苗を退職して農業経営者となり、さらに現在では、単に農業生産だけではなく、農業だから可能な様々な事業を果たしていくための会社、元気村を地域の人々とともに起こし、その経営に取り組んでいる。それには、新海さんのお祖父さんの時代から続けてきたという行商での経験がきっと活かされているはずだ。

現在、千葉や茨城で行商を続ける人の多くは、2、3町歩の畑に多品目の野菜を作り、週に何度か自家生産の米や野菜の他に仕入れた品物も含めてトラックに積み、夫婦単位で決まった場所を回って歩いているのだ。個人の家庭だけではなく、食堂や病院などもお得意さんだ。
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嫌なら辞めろ! | 農業経営者 7月号 |  (1999/07/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
人が自分の仕事や人生についての「泣き言」や「ぼやき」を語るようになったら、それは自分自身の心の持ち方を見つめ直すべき注意信号である。今の仕事が重荷であるのなら、自分の力を冷静に見つめ、見栄を張らずに担える荷物の重さを調整することも必要なことだ。

きっと誰にもそんなことはあるはずだ。正直に言えば、僕もなんでこんな仕事を続けているのだろうと思うことがある。そんな時、僕は

「嫌なら辞めろ!」

と自分に向かって言ってみることにしている。励ましの言葉として。
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旧需要者と組む経営改革 | 農業経営者 6月号 |  (1999/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌もその企画立案に協力している『北海道土を考える会』の7月のイベントについては先に紹介したが、やはり本誌読者が中心となって8月下旬に山形県の藤島町で開催を予定している「水田地域での畑作野菜経営の創造」をテーマとする研究会について紹介したい。

山形県藤島町は典型的な稲作地帯である。今回の研究会は、同町の読者グループを中心とした山形県稲作経営者会議の主催で本誌が協力して行うものだ。

同地区の経営者たちは「水田地域での畑作野菜経営の創造」を目的として、共同経営による14haの加工用バレイショの契約栽培を始めている。彼らにとってそれは単なる減反の手立てではない。バレイショの契約栽培を契機として藤島町に新しい経営意識に支えられた水田農業経営を創造しようとしているのだ。各人がそれぞれの得意とする能力を活かしながら。
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農業経営者の仲間をご紹介下さい | 農業経営者 5月号 |  (1999/05/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌に同封した「読者紹介のお願い」に対して、皆様から多数のご紹介を頂きました。「名前を使ってよいから」と添え書きされた名簿もお送り頂いています。ご好意に心から御礼を申し上げます。

皆様からのお手紙や名簿を拝見し、そのご好意を深く心に刻み付けるとともに、発行者としての決意を新たにいたしております。

茨城県の照沼勝浩さんは、ご自身が取り組む経営者運動の幅の広さを示すかのごとく、何種類もの名簿をお送り下さいました。農機具店である合資会社集栄社からは「自分のお客さんのうちで、この雑誌を読ませたいと思う人たち」だという手書き名簿をファックスして頂きました。鳥取県の国本厚さんは「洋ランを栽培しており、直接役立つ内容は多くありませんが、農業に対する考え方に参考になることが多く、創刊号以来楽しみに読んで」いる旨の励ましの手紙とともに、ご自身が参加される研究会の名簿をお送り下さいました。
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食べる人のために! | 農業経営者 4月号 |  (1999/04/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
自給自足の社会だった頃を想像してみよう。人は家族(食べる人)のために狩りをし畑を耕したであろう。しかし、農耕や狩りをするために食べる者を求めたりはしなかったはずだ。

農業は「食べる人(消費者)」のためにあるのだ。農民や農業のために消費者がいるのではなく、農家自身を含めた消費者(食べる人)のために農業や農業経営者は存在しているのだということを我々は忘れるべきではない。

これまで農業界や農家は「農業者の生活権」を語ることには熱心であっても、どれだけの重さで「食べる人のために」と考えてきただろうか。
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対立的二元論を超えて | 農業経営者 2月号 |  (1999/02/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
先頃、ダイエーの中内功会長兼社長が同社の経営不振を理由に社長の座を降りた。そこに一つの時代の終焉が示されているのではないだろうか。

中内氏と言えば、流通業界を「生産者(メーカー)の販売窓口」という存在から「消費者利益の代弁者」に変えていくことで、わが国を先進国型消費社会へと導いた担い手であった。当時の中内氏あるいはダイエーをはじめとする新しい形の小売業の出現が、それまでのわが国の生産者中心の生産・消費構造を大きく変えていったのだ。

それは、終戦の混乱期が終わり、日本人にとっての「消費」の意味が「欠乏」あるいは「空腹」を満たす「生き延びるための消費」から「豊かさを求める消費」へと変化していく過程でもあった。同時にそれは、生産者ではなく消費者が物の生産・消費の構造をリードする消費者中心の社会への変化だった。
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農業は消費者のためにある | 農業経営者 1月号 |  (1999/01/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
1999年1月。2001年まであと2年の刻限を残すのみとなった。

2001年にはミニマム・アクセスという執行猶予の期間が終わり、日本の米生産者も関税化という世界標準の中で生きていく時代が始まる。

これから2年間、その交渉の推移に多くの農家や農業関係者たちは一喜一憂することになるだろう。しかし、我々は国益を守るための外交交渉に注目し、それへの対策を考えるだけでよいのだろうか。

そろそろ、自由化による農家経営の圧迫という言い慣らされた問題認識そのものから脱するべき時なのである。日本の農業が、自らの経営が、顧客に選ばれるに足るものであるか否かが問われるべきなのである。誤解の無いよう断るが、経営規模や売上の大小を言っているのではなく、農業とその顧客との関係を問題にしているのだ。
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農業を金縛りにしてきたもの | 農業経営者 12月号 |  (1998/12/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
すでに日本中に食べ残しの残飯が山と溢れる時代になり、農家の多くが経済的には農業に依存せず資産管理的な農業になってからも、戦時立法あるいは国家総動員体制の名残りともいえる「食糧管理法」が、ついこの間まで農業界の精神を金縛りにしていた。

すでに「食管法」は無い。しかし、この間、農業人たちを縛ってきたのは「食管法」の法規そのものではなく、それを温存させ続けてきた農業界を支配してきた精神風土なのである。そして、多くの農家とその関連業界人を含む農業関係者たちは、まだ、その後遺症に苦しんでいる。
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信頼は情報公開の努力から | 農業経営者 11月号 |  (1998/11/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
先日、デパートの名店街にも店を出している老舗の果実店の梨を頂いた。化粧箱の中には、その果実店の歴史と店の看板(ブランド)への誇り、そして品物へのこだわりを書き記したしおりが入っていた。しかし、梨の一部は芯が傷んでいた。生理障害ではないかと思われた。平年だったら素晴らしい梨なのだろうけど、今年の天候ならあり得ることだとも思った。不良品の返品を受け付ける旨のシールも入っていたが、その気にはなれなかった。

そして、もしその箱の中にもう一言「今年の天候は異常であり、選ばれた優れた生産者であっても外からは見えぬ不良品の発生がありえます」旨のお詫びの断りが入っていたとしたら、むしろそこに高級果実を扱う老舗のプライドと責任を感じたであろう。単に高級な果物を綺麗に包装して高く売るだけではなく、最高級の技術を持った栽培者が管理した「自然の恵みの有難さ」を伝える商売であればこそ、老舗の果物店ではないかと思ったからだ。それが、宝石店でも洋服店でも家具店でもない、果物店であればこその暖簾なのではないのか。
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不作の年こそ人は君を見ている | 農業経営者 10月号 |  (1998/10/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
春先から全国的に天候不良が続いたが、とくに8月末からの連続的な台風の襲来は各地に大きな農業災害をもたらした。被害を受けた皆様には心よりお見舞いを申し上げるとともに、その復興と経営再建に勇気をもって取り組まれることをお祈りする。

北海道常呂町のO氏の場合、4号台風で常呂川の支流が増水し、過半の作物が流されたり水に漬かるなどの水害を受けた。しかも、4号台風の水が引く間もなく5号、6号、7号と、たて続けの台風の余波を受けた大雨でその被害はさらに広がった。海岸に面した低地のために水が引かないのである。そして、4号台風では難を逃れた作物もほとんどが収穫不能になってしまった。
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「女性差別」をどのように語ろうか? | 農業経営者 9月号 |  (1998/09/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
ある女性企業経営者から、本誌の表紙写真に女性が出てこないのは「女性差別」であるとの批判を受けた。そして、「創刊から32号に渡って男の顔がズラーッと並んでいるのを見れば、女はこの雑誌を絶対に買わない!」と言われてしまった。でも、これまで女性を取上げなかったからといって差別だなどとは思わない。それは単に確率の問題に過ぎないからだ。しかし、そのために女性読者に本誌の敷居が高くなるというのであれば、それは問題だ。

本誌は「被害者としての農業や農村あるいは農民をどう守るか」ではなく、「現代日本の社会で、農業およびその経営主体としての農業経営者のアイデンティティー(自分という存在の独自性への自覚)を確立すること」「農業を経営として成立させること」をテーマとする雑誌である。
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やりましょう「直売所サミット」 | 農業経営者 8月号 |  (1998/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
ウーム、今月号の新海和夫さんの原稿「農業Uターン日記」で先を越されて予告されてしまった。

「読者の中で農産物の直売や直売所をしている人達の全国ネットワークを作りましょうよ。情報交換や産品の融通あるいはお客さんの紹介もしたりして。これは楽しい!」

過日、電話で盛り上がってしまった。

新海さんは農業にUターンして2年目。本誌でも以前に紹介したご両親が続けてきた行商を含め、さらに新海さんがUターンしたことで新たに10haも水田の耕作を頼まれたり、文字通り暇なしに毎日を送っておられる。にもかかわらず新海さんは、様々に困難を抱えながら地域の農家や商工業者たちとも協力しての農産物直売所「元気村産直センター」の平成10年10月10日の正式オープンに向けて取り組んでおられるようだ。
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「あたりまえ」だから選ばれる | 農業経営者 7月号 |  (1998/07/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
ついに、というべきだろう。

あの人気漫画「美味しんぼ」が野菜の硝酸態窒素の問題を取上げた「ビッグコミック・スピリッツ(6月1日/8日号掲載)」。その内容は、野菜生産の現状をおおむね正しく伝えており、有機・化学肥料の別なく過剰施肥が作物体内の硝酸態窒素含有量を増やしていることなどの解説も当を得ている。問題の取り上げ方も農業への「告発」というより、むしろ「旬」を無視した消費者の側に反省を促していることが、農業界にとってはせめてもの救いだというべきだろう。

しかし、消費者は被害者なのである。
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人生に必要な荷物 いらない荷物 | 農業経営者 6月号 |  (1998/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
あえて友人と呼ばせて頂く研究者の方から、農水省の試験場を退職されたとの手紙をいただいた。僕より僅かに年上だが、定年の年齢にはまだ早い。真面目な人柄で、専門の分野の枠にはまらない自由な発想を持った優れた研究者である。仮に意見が違っていたとしても、会えばいつも彼の研究者としての根源的な知的誠実性に共感を感じていた。

受け取った退職の挨拶状には「研究その物が与えてくれた充実感と試験研究機関運営との間の落差に感じるところがあり退職を決意した」とあった。
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お客様に試されて、お天道様に裁かれる | 農業経営者 4月号 |  (1998/04/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
今回は読者への手紙として私事を書かせていただきます。

本誌は次号、5月末発行分の第29号より月刊化させていただきます。平成5年5月28日の季刊発行での創刊以来、満5年目の月刊化です。わずか64頁の薄っぺらな創刊号(少なからぬ方々には「雑誌」ではなく「パンフレット」と言われました)を、今、手に持ってみると、ある種の感慨が込み上げてくるのを禁じ得ません。本誌読者になっていただいた農業経営者をはじめ本誌の発行にご協力いただいた方々に心よりの御礼を申し上げます。
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「社長、交代の時期です!」 | 農業経営者 2月号 |  (1998/02/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌の25号(平成8年10月発行)で、この雑誌の一つの役割は、もう終えてしまったのではないかと感じている。それを目指していたはずなのに正直言って少し気が抜けてしまった。

その一つの役割とは、我が農業界のなかで「農業経営者」という農業の経営主体の存在とその役割を明らかにしていくことであり、その誇りを擁護することにあるからだ。

未だ、行われるべき農業の構造政策はその具体策として示されてはいない。むしろうしろを向いた行政施策がとられたりもしている。しかし、昨年秋に米価が大幅に値下がりしたことが契機とした混乱の中で、歴史的存在としての「農業経営者」という階層が、我が国の農業の中で、その役割を果す時代がきていることに人々も気付き始めている。
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業種越え目線の揃う人々の連合を | 農業経営者 12月号 |  (1997/12/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
別稿でもご案内の通り、本誌では去る11月20、21日、日本フードサービス協会が主催する「JF食材・産品フェア'97」に、15団体の生産者とともに「農業経営者編集部」として出展した。

ところで、今回の経営者ルポにご登場願った瀧島秀樹さんも、茨城県の石川治男さん(21号経営者ルポで紹介)、山形県の叶野幸衛さんのお二人とともに、共同で同フェアにご参加いただいた。

3氏は、本誌の読者であるだけでなく、住む地域を越えてそれぞれに機械や技術そして出荷先を共有しながら経営の発展を目指している方々なのである。今後の農業経営者のネットワークによる農産物供給のありようを消費企業に理解してもらう意味も含め、本誌が共同での出展をお願いしたものであった。
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幕間のピエロで終わらないために | 農業経営者 10月号 |  (1997/10/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
各地で米の取り込み詐欺が横行している。読者にもその被害に会った方も少なからずいるようだ。米業者との取引で代金が回収不能に陥っていたり夜逃げされたという話しも聞いた。「恥ずかしい話だけど」と笑いながら話して下さる方は被害が軽かったり経営余力のある方なのだろう。

在庫処理に困り、市況不透明感に焦って人が詐欺師に狙い撃ちされたのだ。欲にかられての詐欺被害とは違うだけに、お気の毒としか言いようがない。そして、それを悔やんでの自殺者も出ている。
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外食業への販路開拓に協力します | 農業経営者 8月号 |  (1997/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
去る7月25日、本誌連載執筆者の新海和夫氏とともに、外食業界の団体である(社)フードサービス協会加盟企業のバイヤー約40名を千葉・茨城県の産地に案内した。前号に掲載した同協会の野菜の品質に関する提言を、新海氏ら本誌執筆者とともに取りまとめたことをふまえての見学会であった。そして案内に当たっては、産地を紹介し高品質野菜の生産の技術的背景を解説するだけでなく、新しい生産・流通への取り組みを目指す経営者や集団、農協、産地流通グループの動きを外食業界の人々に見せたいと考えた。

今回外食業界関係者に紹介したのは、以下の人々や産物だった。
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農業就業者数ではなく農業経営者数を問え | 農業経営者 6月号 |  (1997/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
農家自身の農業離れ、農業やお米や食糧へのこだわりが希薄になってきたことを嘆息する人々がいる。良いではないか。何よりもそれは、人々が命をつなぐための食糧確保、飢えへの脅えから自由になれた結果なのであり、そこで初めて暮らしの豊かさを問える時代になったと言うべきだからである。さらに、そうなってこそ農業経営者の自負とその役割が擁護される時代になるのだからだ。

すでに我が国の農家のほとんどは経済的には農業に依存する必要がなくなった。昔から人は農業をしたくて農家であったわけではない。農家だから農業をしてきただけなのである。社会発展の歴史あるいは産業化とは、人が農業生産の場から離れていく歴史であるとも言える。かつては農業をすること以外、生活の糧を得る方法が他にはなかったのである。我が国では、産業経済の発展にともなう農業就業人口の減少や本格的な兼業化の進行は昭和40年代に始まった。社会の生産力が上がり労働力需要が高まれば、農家が農業から離れていくのは当然の成り行きだった。女性の社会進出も同じことなのである。  
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農業経営者が農業のリーダーになる時代 | 農業経営者 4月号 |  (1997/04/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本号の女化通信(61頁)で、高松さんがバレイショの植付作業を結城市の石川治男さんに作業委託したことを紹介した。ところで石川さんは、山形県庄内地方のKさんともバレイショ作りで協力関係にある。そのきっかけは次のようなものだった。

Kさんは、昨年、農協の紹介で、ある生協に出荷するためにバレイショを4ha作付けした。同時にKさんは、本誌を通じて手に入れたポテトハーベスタのカタログを持って農協や近隣の農機具屋に相談してみた。

しかし「そんなメーカーや機械は知らない」といって要領を得ない。水田地帯であるKさんの地域では、結局、適切な情報は全くと言ってよいほどに得られなかったのだ。
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歴史に身を任せ自ら足を踏出せ | 農業経営者 2月号 |  (1997/02/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
どんな苦境の中でも確信を持って我が道を信じ、振る舞うことのできる人がいる。「待つこと」のできる人といってもよい。何物かへの強信者であったり、単なる愚か者であるからではなく、時代に身を任せつつも己れの「確信の道」を信じることのできる人である。

本誌は創刊の辞で「土を信じる」という楽天主義を述べ、「夢は実現する」と断言した。「条件」ではなく「意志」こそが人の未来を決める、とも。それでこそ計画がたち、手順を考える根拠が生まれてくるのだ。

しかし、気鬱の時があったり、思い通りにいかぬことが続いて気弱になることだってある。それが人間なのだと思う。
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貴方の「有機農産物」は本当に安全で美味しいか? | 農業経営者 12月号 |  (1996/12/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
「あたりまえの農産物」にたいしての「付加価値商品」として「有機農産物」の生産・流通量が急増している。そんなことから、「有機」「無農薬」「減・小農薬」など様々な表現で販売されている「有機農産物」の「表示」について、農水省「ガイドライン」の見直し論議も盛んである。関係者によれば、様々な立場や思惑が錯綜して、議論のおさまり所を見出しかねているというのが実情のようだ。

「有機農産物」という付加価値商品が大量に出回るようになって、消費者の安心と誠実な生産者の努力と誇りを守るためにも、表示に関してなんらかのガイドラインや認証基準は必要だろう。
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変わるべきなのは自分自身なのだ | 農業経営者 10月号 |  (1996/10/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
東北地方の野菜産地の20代の青年と話していた。彼は嘆いた。

「個人出荷に走る人も共選で品質を上げることに熱心でない人も、自分のことしか考えていない」

自分の農協の集荷管理体制では能力のある農家から組合を離れていってしまう。それが産地としての評価を下げることにつながっているのだけど、農協はその対策が打てないまま手をこまねいている。そして組合員のほとんどは今までと違うことをすることに消極的だという。

彼は、いかにも誠実さを感じさせる青年だった。その人柄も含めて農協や行政の期待を背負わされているような人だ。
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主体なき「農業経営論」の不毛さ | 農業経営者 8月号 |  (1996/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
売れないセールスマンの弁解は決っている。彼はいつも「売れない」理由を数え上げる。いや、「売る」ことをしないための理由探しなのかもしれない。

「値段が高い」「競争が激しい」「お客が少ない」「お客が理解してくれない」「時期が悪い」「商品が悪い」等々、売れない理由は幾らでもあげられるものなのだ。

しかし、同じ条件の中で売る人がいる。その彼は売れない理由を数え上げるのではなく、その条件の中でどうしたら売れるかを考えるからだ。売れないセールスマンが売れないのは、売ろうとしていないだけなのだ。やればできるのだ。
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農業「事業化」への道筋 | 農業経営者 6月号 |  (1996/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
外食業界のセミナーに出席して業界トップの方々から話を聞く機会があった。

総売上約28兆円といわれる外食業界も今でこそ多数の上場企業をもつ産業界として認知されているが、外食業が「事業」としての形を整え始めたのは、わずかこの25年か30年前からのことだという。当時は「外食業」という言葉すらなく、飲食業といえば「生業」として営まれる小商いであり、「デキモノと水商売は大きくなると潰れる」とすらいわれていた。

限られた老舗の旅館やホテル、料亭などが「家業」レベルの業態として成立していた程度だった。経営主自身も事業者意識に乏しく、その社会的評価も高いものとはいえなかった。
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「物質循環業」としての農業? | 農業経営者 4月号 |  (1996/04/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
自慢するような話ではないが「糞」という漢字を覚えた時のことをいまでも思い出せる。小学校の低学年だったと思う。僕にそれを教えたのは、父の田舎から年に何度か前ぶれもなく現れて数日から数ヵ月間我が家の住人になっていた人だった。以前は国鉄に勤めていたらしいが、当時は仕事をしている様子はなかった。

しかし、国鉄時代の習慣でか、退職後も文字通り風来坊の風体ながら当然のごとく敬礼で改札を通り田舎から東京まで無銭乗車してきたり、酔っ払ったまま頼みもされない小学生の交通整理をして車に礫かれたりしていた。字がとてもうまく、いつも「風来坊」という特大サイズの名刺を持ち歩いていた。

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改めて「問うべきは我より他に無し」 | 農業経営者 2月号 |  (1996/02/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
前号掲載の土門剛氏のレポート「住専問題は決着後が恐い」は好評だった。何人かの読者からは電話もいただいた。

「農家に向けて発行している農業専門紙で住専問題をあの切り口で解説されたのは初めて」だとお褒め下さる方もあり、有り難く感ずるとともに我々が果たすべき役割をあらためて感じた次第であった。

その電話の主はさらに、

「日本農業新聞をはじめとする農業専門の新聞や雑誌で住専に関する記事を読んでいると腹が立って、もうこんなもの読むかと思ってしまう。これは「農業」や「農家」の新聞であるというより「農協」や「農業団体」のための新聞なんだね」と。そして、その電話の主との会話はこんな話題に展開していった。  
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「あたりまえさ」の羅針盤 | 農業経営者 12月号 |  (1995/12/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
1冊の本を紹介したい。

『本屋です、まいど』(岩根ふみ子著・1600円・1992年3月平凡社刊=東京都千代田区三番町5 TEL03-3265-0455)という本だ。発行から年月がたっているので版元か書店への注文でしか手に入らないだろう。でも、ぜひ一読をお勧めする。

さまざまな出版ジャンルの中でビジネス書は常に売れ節分野の一つである。それだけ、自分の経営や営業に悩みを持つ経営者やセールスマンたちが多いということだろう。優れた経営コンサルタントによって巧みにマニュアル化された経営や営業のハウツー本も、それはそれで役には立つ。先進的な経営を紹介したルポの中にもさまざまなヒントが示されていることもある。しかし、類書が尽きることなく出版され、また売れるのは、裏を返せば多くのビジネス書に求めて与えられない、読者の不満の存在を逆に証明していることのようにも思える。
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その手間と経費は本当に必要? | 農業経営者 10月号 |  (1995/10/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
野菜の収量と農薬代の産地間比較(10a当り)
  夏穫り
キャベツ
ダイコン タマネギ バレイショ
産地 北海道 群馬県 北海道 兵庫県 北海道 兵庫県 北海道 長崎県
収量
(kg)
5,450 5,718 3,537 2,803 5,440 5,377 3,710 2,160
農薬代
(円)
3,147 43,372 5,867 32,327 13,748 15,529 7,953 12,433
まず、表を見ていただきたい。これは北海道上川農業試験場の相馬暁場長が北海道有機農業研究会の会報に紹介しているデータを引用したものだ。この表では各種の野菜について、北海道と府県の主産地との10a当たり収量と使用している農薬代を比較している。
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自らを問える者にこそある未来 | 農業経営者 8月号 |  (1995/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌に掲載する商品情報には原則としてメーカーの「希望小売価格」あるいは「標準的な小売価格」を明示するようにしている。「商品情報」である限り購入の目安となる価格は最も重要な要件の一つであるからだ。しかし、この読者の目安とするための「価格表示」に消極的なメーカーがある。

世間で「価格破壊」あるいは「流通革命」などという言葉が語られて久しい。しかし、農業関連業界の一部では「メーカー希望小売価格」を表示することを、流通への配慮からメーカーがためらっているという段階なのだ。農機の業界では一部を除けばそうした反応は少なくなったが、変化のきざしはあるものの、系統組織への流通依存度の高い肥料、農薬の業界では今だにメーカーの自己規制が強い。それも、弱小で世間知らずの販売業者がそれをいうならまだしも、建て前として農家の利害を守るためにあるはずの農協系統の購買事業にかかわる者が、新聞や雑誌にメーカーが「メーカー希望小売価格」を出すことについてクレームを付けるケースが多いと聞く。もちろん、自分が売っている値段よりそれが安いことがお客さんの手前「具合が悪い」からだ。
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耕すは種蒔く為に非ず | 農業経営者 6月号 |  (1995/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
本誌にご支援をいただく企業の一つであるスガノ農機の総合カタログには、同社の企業理念である「積年良土」ととともに「耕すは種蒔(ま)く為に非ず」という禅問答のようなコピーが添えられてある。

僕は優れた経営者の生き様にふれる度に、この「耕すは種蒔く為に非ず」という文句をいつも思い出す。

「広辞苑」で「耕す(たがやす)」の項をひくと「(タガヘスの転)作物を植える準備として、田畑を掘り返す」と解説がしてある。

漢和辞典で、漢字の「耕」の辞義をたどると「耕」の「すきへん」は「耒(ライ・すき)=鋤・耡・耜」に由来する。そして、スキの作業目的である「土の反転」から「田返す(たがえす)」が「田を返す」ことであるとされている。
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とことん私利私欲であればこそ | 農業経営者 4月号 |  (1995/04/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
今、我々は不安と混乱の時代を生きているように思える。今までの日本では考えられなかったような事件がたて続けに起きるからではない。むしろそれは、その不安を原因とする結果なのではないか。「建て前」といわれるものであれ、とりあえず日本人が行動の規範としてきたものの考え方が通用しなくなりつつあることへの不安であり、それに由来する混乱である。かといって我々は新たな規範を創ろうという気構えや意思を失いかけているのではないか。そう感じるのは、僕が少し疲れ気味のせいだからなのだと思いたい。

そもそも人々の振る舞いがひどく刹那的であり、さもなくばあらゆることを指示されるままに、あるいは機械的に反応するしかない、奴隷かロボットになりたがっている日本人ばかりが増えてきているかのようにみえるからだ(いつだってそうだったのかもしれないが)。
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僕は「江刺しの稲」を育てているか? | 農業経営者 3月号 |  (1995/03/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
前月当欄で取り上げた「ニセ低農薬米報道」事件は、その後、朝日新聞が記事の訂正と「お詫び」を掲載した。それで、当欄でI氏と匿名で書いた岩手県の農業経営者(有)ライズみちのく会長・家子憲昭氏は、とりあえず公の名誉は回復されたようだ。もっとも失った信用や顧客のすべてが取り戻せるわけではないが…。

実は、前号発行後、どなたに紹介されたのか、面識もなく本誌の読者でもなかった家子氏から電話をいただいた。

頼みもしないものであったが、栽培していた稲に空中散布の農薬がかかったことを表示しなかったことは、同氏にも非がある旨を書いた。にもかかわらず、家子氏は今回の事件に関してご自身の経営者としての反省とともに記事に対するお礼を述べられた。もちろん、僕は時代に風波を立てながらも信念の経営をしておられる家子氏にエールを送るつもりで書いた。であればこそ自ら問わねばならぬことのある立場に、生意気を申し上げた。家子氏のお話は、同氏の謙虚さとともに経営者としての自負を感じるものであり、その電話を嬉しくありがたいものであると感じた。
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朝日「ニセ低農薬米報道」事件について | 農業経営者 12月号 |  (1994/12/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
朝日新聞が11月6日付け第二社会面に報じた「ニセ低農薬米」報道をご存知だろうか。この「告発報道」の対象になったのは岩手県の農業経営者I氏で、かねてから直接契約により低農薬米を消費者向けに販売しているほか、スーパー等との販売契約をしていることなどから、農協や食糧事務所との間で摩擦があった。

11月6日付けの朝日の記事は、「岩手県○○市の自由来(ヤミ米)生産販売業者が、通常の量の農薬を使い栽培した昨年産米を「低農薬栽培米」と偽って高値で販売していたことが、朝日新聞社の調べで分かった」

というものであった。
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規模拡大を望むなら深く耕せ | 農業経営者 9月号 |  (1994/09/01)

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「避けられぬ仕事」と「無駄な汗」

前月のこの欄で「不耕起」を取り上げたら、話題のヒントをいただいた茨城県牛久市の高松永さんから、

「省力、低コスト化のための不耕起だと言うなら、机上で考えるような見当違いの『省力-低コスト論』に惑わされてはだめですよ。経営にとって『避けられぬ仕事』と『無駄な汗』というものがあるんです。その区別のつかない『省力』は、結果的に損をする『省略』に過ぎなくなる。そもそも雪の降らない地域で、収穫後の耕うんというのは、手間不足を悩むほど日をせく仕事なのだろうか?『耕すこと』の損得勘定はその仕事をした後で考えれば分かることのはず」

と聞かされた。
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耕し耘(くさぎ)ること | 農業経営者 6月号 |  (1994/06/01)

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辞典で「耕転(こううん)」という言葉を引くと、「耕」は「耕す」こと、そして「転」の字は「くさぎる」と読み、その字義は「草切る」「草を取ること」だとある。すなわち「耕転」とは「耕し転ること」「耕して雑草を取り除くこと」という意味なのである。また、「耕す」という言葉は「たがえす(田返す)」の音が転じたもので、「田を返す」こと「土を反転」することであるらしい。

「耕し転る」ことであればこそ、単に土を軟らかくするだけでなく、「たがやす(田返す)」ような面倒なことを人はしてきたのだ。
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「僕の世迷い言ですが……」 | 農業経営者 3月号 |  (1994/03/01)

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乱心状態に陥ったかと思うほど二転三転する食糧庁の行政指導は、かえって消費者の不安を煽りたてることとなり、3月中旬に至っても、飽食の中での「米よこせ行列」のヒステリーが続いている。

この間、読者においても、はっきり商売と割り切れるならともかく、いつにない都会の知人や親戚からの電話に、ほろ苦い思いをさせられたのではないかと思う。お百姓でもお米屋でもない僕にまで、電話が舞い込んできた。その多くは、自分にというより「農業に関係しているのだから米を紹介してくれ」と人から頼まれて苦慮されている方だった。
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問うべきは我より他になし | 農業経営者 1月号 |  (1994/01/01)

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第3号の経営者ルポでご紹介した小田川太氏のルポに対して、共感を述べられる電話やお問い合わせをいただいた。そうした電話のなかで、一本だけ全く別種の電話があった。

電話の主は、小田川氏の田をご覧になっている旨、話されていることを考えれば、その近くに住んでいる人なのかもしれない。その声や話し振りを聞くに、冷やかしでいうのでなく文字通り「真面目」な人だと感じた。

彼は怒っていた。彼は、小田川氏を経営者のルポに取り上げたこと自体を批判し、またそのことに苛立っている様子だった。
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いま、心を耕すこと | 農業経営者 10月号 |  (1993/10/01)

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今年の稲作は、地域によって想像を絶する悪条件が重なり、収穫皆無というケースもあると聞く。本当にお気の毒なことである。資産維持的な農家はともかく、兼業であれ生活の基盤をそこに求め、さらにその発展を目指して大規模化した人々の被害額の大きさなどを耳にすると、身につまされる。

しかし、ひどいことを言うヤツだと思われるかもしれないが、今年の「不作」が、歴史に残る不良天候による「冷害」であったことは違いないにしても、そこには「捨て作り不作」や、まさに「江刺しの稲のたくましさ」(本誌創刊号19頁参照)が我々に教えてくれる「作物自身」や「土」が本来備えている生命力を無視した技術・経営観がもたらした「農法的不作」という側面がないのかを問うてみる必要はあるまいか。
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救世主となった「菌根」 | 農業経営者 7月号 |  (1993/07/01)

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兵庫県赤穂市の錦鯉養殖業者、(有)有田農産を訪ねた。同社は、長兄の有田憲二氏(56歳)を社長に育弐氏、和永氏、暎氏の四人の兄弟で経営されている。応接間の壁一面の表彰状が有田さんの業界での名声を示す。

そこを訪ねたのは、数種の嫌気性細菌を主体にしたゼリー状の菌の塊を池に投入することだけで、長い間苦労してきた養殖経営の根本的矛盾を解決したと伝え聞いていたからである。

養殖での「連作障害」が解決できたというのだ。障害は3年ないし5年目くらいから出始め、10年もすれば文字通り深刻な状態に陥る。水が腐り、赤潮が発生し、池の底からはガスがわくようになる。
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江刺しの稲を育てるために | 農業経営者 5月号 |  (1993/05/01)

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「江刺しの稲」というものを見た。昨年の九月、石川県小松市の水田でのことだ。江刺しの「江」は小川あるいは水路のこと、そして「刺し」は文字通り稲を「刺す」田植えのことで、畦の外側にある用排水路に田植えされた稲のことである。それを見たのは一枚の区画が3a程の小さな水田だった。約1m幅ほどの水路に稲は二条に植えられており、畦側一条分に自分の稲を植えるのだそうだ。

かつて、水路に植えた稲は年貢や小作料の対象とはならず、取れた米は作った人のものになったのだという。どこの農村にもあったであろう「江刺しの稲」も、今や水路がコンクリートになり、またそんな手間のかかる作業をする人もいなくなり、いつの間にか目に触れることもなくなってしまったのだろう。
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