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編集長コラム

外食業への販路開拓に協力します | 農業経営者 8月号 |  (1997/08/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
去る7月25日、本誌連載執筆者の新海和夫氏とともに、外食業界の団体である(社)フードサービス協会加盟企業のバイヤー約40名を千葉・茨城県の産地に案内した。前号に掲載した同協会の野菜の品質に関する提言を、新海氏ら本誌執筆者とともに取りまとめたことをふまえての見学会であった。そして案内に当たっては、産地を紹介し高品質野菜の生産の技術的背景を解説するだけでなく、新しい生産・流通への取り組みを目指す経営者や集団、農協、産地流通グループの動きを外食業界の人々に見せたいと考えた。

今回外食業界関係者に紹介したのは、以下の人々や産物だった。
最初に訪ねたのは千葉県の「手賀農協」、及びその中核的生産者グループの「未来農業研究会」のメンバー。同地域は、かねてから行商が盛んな場所であり顧客ニーズを敏感に生産に反映させるマーケティングセンスを持つ生産者が多く、そうした力のある生産者たちがあらためて農協に結集している産地である。高品質で信頼性の高い有機栽培生産が組織的に行なわれており、かつ市場への即応性をもった産地として評価が高い。また、同農協では北海道の生産者との作物生産流通のネットワーク化も進めている。

同じく千葉県の「グリーンロフトネモト生産組合」では種苗店と技術を標準化した栽培農家グループとが提携して販路開拓をしている様子を視察。

茨城では、本誌でもお馴染みの高松求氏(茨城県牛久市)の圃場で同氏が実践する「循環」の経営についてお話しいただいた。水田で水稲、麦、バレイショ、グラジオラス、大和芋、緑肥などを外部作業委託にも依存しながら輪作する経営をパネルを使って解説し、そしてその循環農法の背景的技術であるプラウによる反転耕の実演をスガノ農機に実演願った。

また、結城市の石川治男氏に高松氏の圃場で大型自走ハーベスタでのバレイショ収穫の実演をお願いし、機械化を前提とした地域分業によるバレイショやニンジン生産の機械的条件の解説を行なった。さらにその地域を越えた農業経営者のネットワークとして、石川氏と収穫物流通や技術の標準化を進める関係の山形県藤島町の叶野幸衛氏にも参加いただき、流通を担当する松北物産の松尾社長とともにご紹介させていただいた。

また本誌関係者が生産する各種の高品質野菜を硝酸濃度や糖度も示して展示・試食した。

そして最後の訪問先として、養豚業者である山西牧場が進める、養豚場の糞尿を液肥堆肥を地域生産者に供給しつつその野菜を「スーパーアグリシステム」の名前で流通させているケースについて液肥の散布作業を含めて見学した。

手賀農協での有機栽培トマト、グリーンロフトネモト生産組合の有機栽培スイカなどの食味に参加者は納得していた。また高松氏宅に集めた各地の野菜については、7月末の猛暑の千葉県八街での栽培にもかかわらず硝酸態窒素濃度が594ppmと極めて低いホウレンソウ、糖度37というニンニク(青森産)、糖度9、硝酸態窒素濃度16ppmの玉ネギなど、本誌が提唱している硝酸濃度や全糖度でみる食味や栄養成分の相関関係を外食業界関係者に実物で理解してもらう機会となった。

このコーナーでこんなことを報告するのは、次の呼び掛けのためである。

(社)フードサービス協会では本年11月20、21日の両日、外食業界関係者に対する各種食材提供者を集めた産品展示・商談会「JF食材・産品フェア'97」を東京の都立産業会館で開催する。同協会では、各生産者団体や企業に出展の案内をしているが、同協会事務局として本誌が推薦する読者に対して展示スペースのご提供いただくことになった。ついては外食業に契約出荷を望む農業経営者(個人、法人、団体を問わぬ)の方々に本誌が外食業界に推薦する生産者として共同出展の場を作りたい。

展示コマ代は不要であるが参加者には事務経費その他展示のための費用はご負担いただくことになる。また、コマの大きさには限度があるため、出展希望が多い場合には費用の分担をお願いしてスペースの拡大も検討したい。詳細は参加希望者にご案内するので、関心のある方は本誌まで問い合せられたい。また、同フェアに個別出展を希望する方は(社)日本フードサービス協会(〒105東京都港区浜松町1-29-6浜松町セントラルビルTEL03-5403-1160)まで問い合せられたい。

外食業界には大企業から数店規模の企業まで、またその業態も様々。各社とも地域に根ざした食材の導入に関心が高い。また、信頼のおける農業経営者からの安定的調達に向けてその方策を検討している。生産者サイドとしては、生産物の全てを外食へ供給するのではなく出荷先の一つとして、経営の安定化を計る目的で検討されるべきだ。単に新しい売り先の確保ということにとどまらず、農業にもう一歩踏込んだ提携関係を持とうとしている企業人との出会いの場として活かしていただきたい。また、新たな作物生産や産地形成へのビジネスパートナーと出会うチャンスとなれば幸いだ。

参加者について規模の大小は問わないが、事業者としての自負を持つ高品質農産物や個性的農産物の生産者、安定的出荷体制を持つ個別経営者、農業生産法人、集団、農協、産地出荷業者などの参加を本誌では望んでいる。
Posted by 編集部 08:30

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