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提言 | 視点

顧客を思い、リスクをチャンスに | 農業経営者 9月号 |  (2004/09/01)

【(株)ドリームインキュベータ社長 堀 紘一】
view0409.jpg 戦後農政は“弱者保護”を理由に、農家に補助金をばらまいたが、その結果、日本農業は発展するどころか、衰退した。これは、役人や役人もどきの農協関係者たちが、農家の生活確保を重視するばかりで、消費者つまり「お客様」の存在を脇に追いやってしまったからである。

「初めにお客様ありき」は、あらゆるビジネスについて言えることであり、農業も決して例外ではない。経営者たる者、消費者が何を欲しているか、どんな商品に対してなら、プレミアムを払う気になってくれるかを常に研究すべきで、農業を経営している人たちも時間があれば、都会に足を運び、人々が食べているものを自分の目で確かめた方がいい。

「ダメだ」と言うあなたがダメだ



労賃の安い外国で作られたものと同程度の作物を作り、「価格競争でかなわない」と不平不満を口にしていても、突破口は開けない。日本の農産物は高コストだが、おそらく世界一高品質でもある。高付加価値を追求すれば、輸入品に負けないことは国産のサクランボやミカンを思い起こせば明らかで、生産者は自分たちが、ルイ・ヴィトンやシャネルに匹敵するような商品を作っていることに、もっと誇りを持つべきだと思う。

農業はチャンスと面白味に満ちたビジネスだし、働きながら生命の息吹を感じられる魅力的な領域でもある。その中で競争を勝ち抜くのは補助金にすがる人ではなく、補助金の対象とならない品目で知恵を絞り、汗をかき、努力するような経営者ではないだろうか。

「ダメだ」と決めてかかっているような人がいるとしたら、それはあなた自身がダメだからだと、私はあえて言いたい。天候に左右されることを理由に、リスクの高さを指摘する見方もあるが、ハイリスクな商売だからこそ、ハイリターンも見込めるのである。創意工夫を凝らしてリスクをできるだけ減らし、大きなリターンを得るのが、これすなわち経営である。

人を頼らず、人の力を引き出す



経営の秘訣を挙げるとすれば、異業種から学ぶことだ。あらゆる業界の改革のヒントは、その業界以外の場所にあるというのが、成功への黄金律であり、農業の枠に踏みとどまるのではなく、他の業種から使えるアイデアやノウハウを取り入れる姿勢が求められる。

また、起業家の心構えとしては、人のせいにしないこと、人に頼らないこと、そして人の力を上手に借りられることが重要だろう。自分で立ち上がり、人から応援を引き出す。そうした経営者が時代を切り拓く。農業界からも、元気あふれるIPO(株式公開)企業が次々に現われることを私は期待している。
(インタビュー・まとめ 秋山基)
堀 紘一(ほり こういち)
1945年兵庫県生まれ。東大卒。ハーバード大経営学修士。(株)ボストンコンサルティンググループで多くの企業に対し、事業戦略の策定や実行を支援。同社社長を経て、現在の会社を設立。マスコミでの評論活動でも知られ、主著に「リーダーシップの本質」(講談社)、「これから5年 かしこい頭の使い方」(PHP)
Posted by 編集部 11:30

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