執筆者一覧

農業ビジネス
農業経営者twitter
デジタル見本誌

アーカイブ
2019
08 06 04 03 02
2018
12 10 08 07 04
2017
12 10 08 06 05 03 02 01
2016
12 11 10 07 06 04 03 02
2015
12 11 10 09 08 07 06 04 03 02
2014
12 11 10 09 07 06 05 03 02 01
2013
12 11 10 09 08 07 06 04 02
2012
12 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2011
12 09 08 07 06 05 04 03 02
2010
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2009
12 11 10 09 07 06 05 04 03 02 01
2008
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2007
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 01
2006
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2005
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2004
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2003
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2002
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2001
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2000
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
1999
12 11 10 09 08 07 06 05 04 02 01
1998
12 11 10 09 08 07 06 04 02
1997
12 10 08 06 04 02
1996
12 10 08 06 04 02
1995
12 10 08 06 04 03
1994
12 09 06 03 01
1993
10 07 05
文字のサイズ
中
大

HOME > 編集長コラム  >夢を見ようとしない若...

編集長コラム

夢を見ようとしない若者 | 農業経営者 9月号 |  (2004/09/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
“人に夢を見させないシステム”。かつての日本の農業世界を僕はそのように見ていた。だから本誌は“夢を見る”というテーマにこだわってきた。しかし、農業界や取り巻く環境は大きく変化した。そんな時代になってみると、今度は“夢を見ようとしない若者”の姿が目につくようになってしまった。いつの時代にも必ず次代を担う人々はいると思いつつも、すこし気になるのだ。

かつて、僕が出会ってきた農業経営者たちは、考え方や進もうとする方向性は人それぞれであっても、村に生きる個人としての葛藤や改革への意志あるいは事業者としての野心を持つという意味で共通していた。夢見る者であればこそ、農業経営者たろうとすればこそ村や農業界の論理との軋轢に苦しんだ。であればこそ、時代や農業や地域というものを見詰め、問い続ける人々であった。しかし、近頃、まさに夢見る者たちであった農業経営者の子供たち出会って感じることがある。
それは、彼らがいかにも現在に満足しきっているように見えることだ。よく言えば弁えのある青年たちなのであるが、大人しいというか…。その親たちは不器用で行儀も良くなかったかもしれないが、自らの夢にチャレンジする貪欲な精神を持っていた。言ってみれば、後継者たちが“夢を見ようとしない若者”であるかのようにみえるのだ。

親父たちが単に乱暴なだけだったか、その子供が豊かさの中で教養や社会的常識を身に付けただけなのかもしれない。しかし、彼らが“唐様に売家と書く三代目”であっては欲しくない。

本誌は夢を見る者のための雑誌だと思っている。そして、かつてこう書いた。「夢」を見るのは誰に頼まれるわけでも、誰のためでもない。自分自身の勝手である。でも、経営者や親にとって、夢を見ることは「義務」であり「責任」である。そして、心を込めて思いこんだ夢は必ず実現する。同時に、成功者とは、人より強く夢見た人であり、何かを一心に思い続けることの出来る人だ」と。

夢見るがゆえに現実との葛藤に突き当る。でも、そこに安住することなく、夢を持ち続ける勇気を持つ者が事実を積み重ね新しい時代を作る。人々から「できるはずがない」とからかわれていた人が、夢を実現していく。人生は夢見た者が勝ちなのだ、と。

後継者たちは、親が困難を克服して創り上げた現在に満足するべきではない。間違っても与えられた安楽さに安住するべきではない。

実は、君の親たちにとっては、その困難こそが幸運であったと言うべきなのだ。困難に立ち向かえばこその人生だったのだ。きっと、君の親たちは現在の暮らしの満足や与えられる名誉より、夢を持ち続け、困難の中でその実現に向けて挑戦し続けてきたその生き方こそを大事に思っているはずだ。

君が受け継ぐべきは、親たちが夢を持てる者であったことであり、それゆえにこそ背負った困難でも、それに挫けなかった勇気であり誇りなのだ。親たちがそうであったように、改革者、創造者であればこそ歴史や誇りを受け継げるのだ。ただ、今を受け継ぐだけの君であるのなら、それは経営者とは言わず、単なる資産管理人に過ぎないのだ。
Posted by 編集部 08:30

このエントリーのトラックバックURL:

コメントする