執筆者一覧

農業ビジネス
農業経営者twitter
デジタル見本誌

アーカイブ
2019
11 09 08 06 04 03 02
2018
12 10 08 07 04
2017
12 10 08 06 05 03 02 01
2016
12 11 10 07 06 04 03 02
2015
12 11 10 09 08 07 06 04 03 02
2014
12 11 10 09 07 06 05 03 02 01
2013
12 11 10 09 08 07 06 04 02
2012
12 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2011
12 09 08 07 06 05 04 03 02
2010
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2009
12 11 10 09 07 06 05 04 03 02 01
2008
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2007
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 01
2006
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2005
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2004
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2003
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2002
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2001
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
2000
12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01
1999
12 11 10 09 08 07 06 05 04 02 01
1998
12 11 10 09 08 07 06 04 02
1997
12 10 08 06 04 02
1996
12 10 08 06 04 02
1995
12 10 08 06 04 03
1994
12 09 06 03 01
1993
10 07 05
文字のサイズ
中
大

HOME > 提言  > 視点  >生産と消費の距離を越...

提言 | 視点

生産と消費の距離を越えるには | 農業経営者 8月号 |  (2005/08/01)

【オイシックス株式会社社長 高島宏平】
view0508.jpg 食の世界では、作る人と食べる人の距離が遠いために、非常にもったいないことが起きている。
当社と取引のある農家は、有機栽培や特別栽培に取り組んでいる。通常よりも努力や苦労を重ね、様々な工夫も凝らす。だが、消費までの距離が遠いと、せっかくの努力も非効率になりかねない。

一例を挙げれば、味だ。農産物の「おいしさ」を定義するのは難しい。果菜類や果物であれば、甘みや硬さなど基準が比較的はっきりしているが、葉物となると、農家によって目指す味はかなり違う。愛情を込め、一生懸命に作っていても、その味がお客様の望むものと一致しないケースは多々ある。
また、おいしさとは収穫時ではなく、消費者が食べる時点で判断されるものであり、収穫のタイミングや出荷時の梱包などによってもかなり評価が変わってくる。

私たちの会社には、取り扱っている食品に関して、お客様から忌憚のない声が寄せられる。意見はかなり具体的なので、食品ごとに求められる味は、ある程度分かってきた。そんな「おいしさの姿」をぜひ生産サイドと共有していきたい。そうすれば、生産の努力が、売り上げ拡大や収益性の向上にもっとつながっていく。

農家の常識と都会の常識のズレには差別化のタネがあり、ビジネスチャンスがある。当社では規格外の野菜を「ふぞろいな野菜たち」と名付けて販売しているが、非常に人気が高い。お客様の半分以上は、おいしくて安全なら安い方がいいと感じているようだ。

生で食べられるトウモロコシは、ある農家で子供さんが食べているのをバイヤーが見たのが、商品化のきっかけとなった。その農家にとっては「生で食べるのが当たり前」だったが、多くの都会人にはその経験がない。生のトウモロコシが持つ甘み、シャキシャキした食感を知れば、びっくりする。

そこで、専用のコールドチェーンを組み、お客様の食卓に届く当日と翌日までは生で食べられるようにした。今ではファンが増えて、毎年シーズン前には「いつから販売するの?」といったメールが次々にやってくる。消費者は、産地で味わえる感動にできるだけ近い感動を求めている。農家の常識を消費者の目で見直せば、より利益の出る商材が生み出せるのだ。

私たちのような流通ビジネスにとっては、良い商品があるかどうかが生命線になる。だからこそ、経営の観点から農業に携わる人たちの存在は大切で、多くの農業経営者に成功してもらいたいと願っている。彼らが大きな勢力になれるかどうか。日本農業の将来も、その一点にかかっている。
(インタビュー・まとめ 秋山基)
高島宏平(たかしま こうへい)
1973年生まれ。神奈川県出身。東京大学大学院工学系研究科在籍中に(有)コーヘイを設立し、大学院修了と同時に外資系コンサルティング会社マッキンゼー東京支社入社。退職後の2000年オイシックスを設立。自社の安全基準をクリアした食品を、インターネットを通じて宅配するビジネスを急成長させている。今年度の売上高は28億円の見込み。
www.oisix.com
Posted by 編集部 11:30

このエントリーのトラックバックURL:

コメント

おはようございます。
 農業経営者のホームページのリニューアル・・大胆です。
 双方向・・であることは、これからもっと必要になるのでしょうね。
 
 今回のオイシックスの高島さんの話は、農業の新しい姿を
うつし出しているような気がします。
 おいしい姿は、さまざまな思惑の中で、微妙に食い違っている・・・
それを正しく伝える「媒体」が必要だ・・・
昔ならば、八百屋さんが、そのおいしさと、料理方法も伝えて・・・
販売していたのだが、今は、ほとんどが、パッケージされた野菜たち・・・
確かに、トレーサビリティなどの情報は、これから充実されていくが、
本当の「おいしさの姿」が伝えられるかだと思う・・・

私は、オイシックスの「不揃いな野菜たち」がでた時・・・
そのセンスに脱帽した・・・
規格にあったものを強いる市場の要請から、
インターネットという武器をつかって、「不揃いである」ことの理由を語る。

農産物が、工業製品のように規格どうりにできるわけではない・・・
ふぞろいの野菜達は、少なくとも流通にのらず・・
生産者が食べるか、廃棄しなければならないものだった・・

情報がとびかう中で、より生産者と生活者が、共有できる「ホントの情報」が伝わるようになると、うれしい。
 ありがとうございます
 /n.Tsuchi
 上海からでした。

Posted by つっちー  2005/08/03 07:08:07

TVで知り、HP見てみました。私の会社も青果を扱っており、有機等も徐々に増やしていっているところです。直に生産者と関わっている為、社長の情熱も伝わってきました!!
まだまだ市場では価格や生産等、厳しい有機野菜達ですが、
私も頑張っていきますね!!

Posted by まるひゃく  2005/12/10 14:12:49

コメントする