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提言 | 視点

企業的農家と「産・学」の連携を | 農業経営者 7月号 | (2006/07/01)

【北海道バイオ産業振興協会会長 北海道大学元副学長 冨田房男 】
view0607.jpg 私たちのNPO北海道バイオ産業振興協会では、道内の研究機関、農業者、食品製造や流通販売に携わる各企業のネットワークを作ろうと、昨年から事業を進めている。

具体的には、大学などがもつ研究シーズと事業意欲にあふれた農業者を結びつけ、さらに商品をマーケットに送り出す企業と連携することで、生産・販売一貫システムの基盤を構築する。

種子から商品まで一気通観で



この発想の根本には、日本の、とりわけ北海道の農業はどんな方向に進んでいくべきかという考え方が込められている。
日本農業の現状を見て、このままでいいと思う人はまずいないだろう。「補助金どっぷり」と言われるわりには、それらが有効に使われているとも感じられない。

特に遅れているのが育種だ。諸外国では商品を考える際、まず種子を開発するが、日本の農業界ではコメ以外の育種にはほとんど努力が傾注されてこなかった。硬質小麦も大豆もジャガイモにしてもそうだ。日本人ほど味覚の鋭い民族はそういないはずなのに、なぜか育種は非常に遅れている。

今、必要なのは、良い種子から良い農産物を作り、商品に加工して売るまでを一気通観で見渡す視点だと思う。バイオ技術はその軸となるし、当然その中には遺伝子組み換え技術も含まれる。研究者・生産者・企業がしっかりと手を組み、最終商品から逆算して必要な情報を生産現場や研究開発の現場へとフィードバックする。そのための支援もしてゆきたい。

農業が産業たりうるために



「地産地消」という流行り言葉をよく聞く。私はこの言葉が好きではない。現に、北海道の食料自給率は約190%もあるのだ。作ったものを地域の外に向けて売らなければ農業は成り立たない。

  私たちとしては、高品質な農産物に合った商品をともに考え、売れる商品に適した農産物を生み出していきたい。活動の狙いは、技術革新・商品開発・経営革新を同時に進めていく仕掛け作りだ。

残念ながら「農業は産業ではない」と言う人が研究者の中にもいる。そんなことはなくて、農業は立派な産業たりうると私は思う。

しかし、産業として扱われるためには、農家自身も頭を切り替える必要がある。新たな栽培技術(土壌管理など)を採り入れ、製品管理を徹底するだけでなく、企業家精神をもって利益を追求してほしい。

協会では、前向きな農業者のまとまりを道内に作り、その数を来年春までに100まで増やそうと計画している。経営面でのコンサルティングでも協力し、農家同士が情報を交換しながら、特徴を伸ばしていけるようなお手伝いをしたい。
(インタビュー・まとめ 秋山基)
冨田房男(とみた ふさお)
1939年北海道興部町生まれ。北大農学部卒業後、協和発酵工業(株)入社。68年マックマスター大学大学院・分子生物学博士課程修了、Ph. D.取得。90年北大農学部教授、副学長。2003年に米国産遺伝子組み換え大豆をあえて使用した納豆を開発、販売し、話題を集めた。
Posted by 編集部 11:30

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コメント

冨田氏は、日本の育種技術の低さについてコメントされておられるが、どうも誤解されているようですね。氏が例として取り上げた、硬質小麦、ジャガイモ、大豆、これらは主として「官」による育種がなされてきたもの。それに対して、花卉、野菜は主として「民」主導により、様々な品種が開発されてきました。決して技術的に遅れている、とはいえないはず。もし遅れている、というのであれば、タキイ、サカタのタネのような、世界的に活躍している種苗会社があることをご存じないのでしょうか?

Posted by 筒井  2006/07/19 09:19:08

筒井様
ご意見ありがとうございます。
筒井様のご指摘の通り、日本の育種で遅れているのは主として「官」によるものです。

民間の育種は市場の厳しい評価にさらされることによって、淘汰と進歩を繰り返しており、
ひと括りに「育種は非常に遅れている」と記事化したのは編集部の表現不足でした。
また、冨田氏の発言もそうした趣旨にのっとったものでした。
コメの民間育種については本誌次号の特集でもふれて参ります。
今後とも宜しくお願い申し上げます。

Posted by 本誌編集部  2006/07/20 14:57:22

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