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農業経営者取材 | 新・農業経営者ルポ

梁山泊の生命線を握る男。  | 農業経営者 4月号 | (2008/04/01)

【(有)ユニオンファーム 総合企画室取締役室長 農学博士 杜建明(茨城県小美玉市)】
経営者ルポ 「アイアグリ」は、茨城県を拠点とする農業資材の販売会社だ。2000年、玉造和男社長の肝煎りによって、研究農場「ユニオンファーム」が設立される。取締役室長として抜擢されたのが、アイアグリの主任研究員として働いていた杜建明だった。和男が力強い牽引力を見せる太陽だとするなら、建明はそれを陰から支える月だった。国籍は違えど、農業に対する2人のベクトルは、くしくも一致していた。そこに誕生したスペシャリスト集団は、まさに「梁山泊」と呼ぶにふさわしい。

冬の昼下がりである。外の気温は、およそ5度といったところだろうか。つい1週間ほど前にも、関東圏は大寒波に見舞われたばかりだ。しかしハウスの中は、まるで春だった。黄色い小さな花弁をつけた茎を指先で折ると、彼は筆者を見上げた。

「今が旬の野菜なので、とても美味しいですよ。ちょっとかじってみてください。大丈夫ですよ、有機栽培ですから。このまま食べられます」

手渡された緑色の茎を、ひと口かじってみた。とたん、奥歯に自然の甘さがじわりと広がる。 サカタのタネが、わずか数年前に開発した「紅菜苔」という野菜なんだという。そのため、あまり市場には出回っていないそうだ。事実、食料品をよく購入する筆者でさえも、その名を耳にするのは初めてだった。(以下つづく)
Posted by 編集部 12:30

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