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提言 | 視点

正しい評価が食文化を変える | 農業経営者 5月号 |  (2008/05/01)

【日本フードアナリスト協会 代表理事 横井裕之】
視点 フードアナリストとは、食および食空間を評価する専門家である。味覚だけではなく、料理の歴史といった知識やサービスや内装まで、食文化を体系的に学び、レストランを格付けする。このようなことができる人材を育成する目的で、2005年末に当協会を立ち上げたのは、現在の食に関する情報に対して、懸念を抱いたからだ。
昨今流行しているブログのように、誰もが情報操作できる立場になって食の情報が氾濫すると、かえって消費者の一番知りたい情報が見えなくなる。そうならないためにも、常識と知識を持ち、食を解説・分析できる人々が、情報を再整理するべきなのである。

また「ミシュラン」が上陸するという話を聞いたとき、海外の人間が日本の食文化を評価することに不満も感じていた。日本人はよその国よりも食材にこだわりを持つ国民だと、私は考えている。昔の人が生っている柿を、今日食べるか明日食べるか思案して、ずっと木を見つめていたエピソードがあるが、どう食べるかだけではなく、いつ食べるかという「旬」にも日本人は主眼を置いてきた。おそらく四季ごとに採れる作物が異なる風土が、素材のおいしさに敏感な国民性を養ったに違いない。そんな背景を持つ日本人が自らの食文化を評価し、世界発信していくことは大変有意義なのではないだろうか。

「食」は総合芸術



当協会は消費者団体である。現在、約3,000人いるフードアナリストの資格取得者が10万人まで増えて、消費者目線で評価しコンサルティングやアドバイスする仕組みができれば、日本の食文化は変わると思ってる。 よく誤解されるのだが、目指していることは「自分は舌が肥えてる」自慢をする人材を増やすことではない。食はいわば総合芸術である。作り手の思い入れやイマジネーションは、多彩な形で演出されるものであるからだ。

消費者に多様な評価材料を



生産者も今までは「自分の作ったモノはうまい」という思い込みでやってきたかもしれない。もちろん、その種のプライドは大切であるが、食の楽しみには複合的な要素があると理解すると、新たな展開も生まれてくるのではないか。たとえば普段扱っている農産物に「年間に10日だけ存在する旬」を見出し、それをアピールして売り出せば、プレミア商品として世界に通用するような食材になる可能性もある。消費者にさまざまな評価材料を与えることが、食文化の発展をもたらす。 とはいえ、日本でも食べられない時代もあったし、海外では飢餓で苦しむ人もいる。謙虚さを持ち合わせた上で、食文化の爛熟を謳歌したい。
(まとめ 鈴木工)
横井裕之(よこい ひろゆき)
1964年鳥取県出身。日興證券株式会社(現日興コーディアル証券)に入社し、14年間勤務の後に独立。資産運用やM&Aに関する経営コンサルタント会社設立を経て、2005年日本初の有資格者による飲食店格付け情報サービス会社、アテナイオス�設立。同年末、日本フードアナリスト協会発足、同協会理事長に就任。
http://www.foodanalyst.jp/
Posted by 編集部 11:30

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