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農業経営者コラム | 木内博一の和のマネジメントと郷の精神

経営とは“公平”であること | 農業経営者 1月号 |  (2009/01/01)

木内博一 公平な立場で公平な判断をすることがマネジメントの使命だ。リスクばかり見て判断しているとしたら、それは経営者のエゴだ。組織に公平な環境がつくれれば、世間に伝わるものができる。そんな企業は潰れない。

食品が世間を騒がせ、マスコミが一様に攻撃してきた。起こしたことは明らかに間違っている。しかしどうしても「中国だけが悪い」という気分にはなれない。というのは、どうして中国でこんな問題が起きたのか、誰も相手の懐に入って考えようとしないからだ。「悪い」と批判するのは簡単だが、それは二階から見下ろしてジャッジしているだけのこと。地下一階から見なければ、物事の深層は理解できないと思う。

“国産に追い風”は不公平


そもそも中国野菜を呼び込んだのは我々日本の農業界ではないのか。顧客やマーケットを省みず産地間競争に明け暮れた結果、それでは国産品で需要を満たせないからと流通が足りない分を中国に求めた。中国の農家や業者もそれに応えようとして必死で頑張ったが、なんせ短期間で「こんな品質と量で作ってくれ」というような難しい注文だ。そこからひずみが生じた。リスクが10あるとして日本ではそれを1まで落とせたとしても、中国はリスクを5までしか回避できていない。
 しかも農家や工場作業員の年収が数万円ほどの世界だ。人々の不平不満が充満し、農業や技術も発展途上の中国が、日本の過去と比べて今どの段階にあるのか、それを斟酌する必要があるだろう。別に最初から加害者だったわけではないし、「いい商品を作ろう」という思いは中国も日本も一緒に違いない。こうした事情を無視して、日本の農業界が「国産品に追い風が吹いている」と喜ぶのは、どうにも不公平な気がする。

(以下つづく)
木内博一(きうち ひろかず)
1967年千葉県生まれ。農業者大学校卒業後、90年に就農。96年事業会社㈲和郷を、98年生産組合㈱和郷園を設立。生産・流通事業のほか、リサイクル事業や冷凍工場、カット・パッキングセンター、直営店舗の展開をすすめる。05年海外事業部を立ち上げ、タイでマンゴー、バナナの生産開始。07年日本から香港への輸出事業スタート。現在、ターゲット国を拡大準備中。本連載では、起業わずか10年でグループ売上約50億円の農系企業を築き上げた木内の「和のマネジメントと郷の精神」。本連載ではその“事業ビジョンの本質”を解き明かす。
※記事全文は農業経営者01月号で
Posted by 編集部 | 12:29 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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農業技術 | 大規模輪作営農のための乾田直播技術

2008年の収量および品質 盛川農場での実証試験 | 農業経営者 1月号 |  (2009/01/01)

稲作経営を抜本から変える革新技術として注目される乾田直播。海外マーケットへの進出の鍵さえも握るこの技術は、稲作経営に携る者にとって、無視できない存在になりつつある。試験場での研究のみならず、現場の農業経営者と一体となって技術開発に取り組む東北農業研究センターの大谷隆二氏が、実践的な乾田直播技術をシリーズでお伝えする。

倒伏に強かった乾田直播圃場のイネ


乾田直播のイネは、代かきをしないため「秋まさり型」の生育となり、登熟期においても減水深が適度に維持され、根の活性も高い。このような要因によって、適切な管理をした乾田直播では、粒張りの良い品質の高いコメを生産することができる。また、一般に落水時期が早いほど収量が減り、不完全米も増えるが、乾田直播は排水性が良く地耐力が高いため、コンバイン収穫のために落水時期をとくに早める必要がない。
盛川農場の乾田直播のイネは、これまで報告してきたように5枚のすべての圃場で順調に生育したが、収穫するまでは油断できなかった。2008年は台風の上陸がなかったにも関わらず、周りの移植栽培で完全倒伏する圃場が多々見られたからである。移植栽培で今年倒伏が多発した要因は、今後の詳細な報告を待ちたいが、盛川農場の乾田直播では、最終的に収穫作業や収量・品質に影響する倒伏はなかった。
写真1は収穫前の「ひとめぼれ」であり、隣接する移植圃場は部分的に倒伏している。この現象を見て盛川氏は「乾田直播は倒伏にも強い」という印象を持たれたようである。倒伏は、収穫間際に葉が枯れ上がり秋落ちして起こる場合も多く、秋まさり型で稲体の活力が高い乾田直播は、倒伏にも強い傾向がうかがえる。

「萌えみのり」は全刈りで10俵以上


稲刈り作業は、籾の黄化程度が90%(黄白+黄色)となった10月9日から開始した。収穫作業には、今年度盛川農場が新たに中古で導入した6条自脱コンバイン(98PS)を用いた。当農場のコンバイン収穫では、写真2に示す通り外周を4周刈った後に中割りし、その後は圃場長辺方向のみ収穫し、圃場短辺方向は旋回スペースにして作業の高能率化を図っている。収穫作業の平均速度は4.5km/h、作業能率は1haあたり2.5時間であった。また、乾田直播圃場は前述した通り、排水が良好で地耐力が高いため、コンバイン走行が容易となり、いずれの圃場もクローラの轍が皆無であった。

(以下つづく)

大谷隆二(おおたに りゅうじ)
1961年山口県生まれ。岡山大学農学部を卒業後、農林水産省に入省。北海道農業試験場で『草地飼料作および水稲作の機械化に関する研究』、農業研究センターで『水稲の低コスト栽培および乾燥調製に関する研究』に従事。1997年岡山大学より学位授与(農学博士)され、1998年に『無代かき直播栽培に関する研究』で農業機械学会技術奨励賞受賞。その後、農林水産省大臣官房で技術調整に関する業務に従事し、2003年に東北農業研究センターに異動。東北水田輪作研究チーム 上席研究員。著書に『北の国の直播』(共著)がある。
※記事全文は農業経営者01月号で
Posted by 編集部 | 12:29 | この記事のURL | コメント(230) | トラックバック(0)
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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

AVには出ませんが…… | 農業経営者 1月号 |  (2009/01/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

豆は食べ同性愛を許容し、コーヒーが苦手なマゾの私


済ませ新年の準備をしているのであろうか。……と投稿文を書き終えたところに、12月号が届いた。2週間ほど前に編集長からメールがあり、江刺の稲と高橋がなりさんのところをよく読むようにと指示があった。「な、なんだこりゃ?」というのが率直な感想。編集長は私のことを買い被っています。もしくはホメ殺し? 12月号から始まった和郷園、農業生産者として成功した木内博一氏や、農業者でも知らないことを正しく表現できる土門剛氏たちをもっと褒めるべきでしょう。

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Posted by 編集部 | 12:28 | この記事のURL | コメント(25) | トラックバック(0)