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大規模輪作営農のための乾田直播技術

漏水対策と水管理 盛川農場での実証試験 | 農業経営者 11月号 |  (2008/11/01)

稲作経営を抜本から変える革新技術として注目される乾田直播。海外マーケットへの進出の鍵さえも握るこの技術は、稲作経営に携る者にとって、無視できない存在になりつつある。試験場での研究のみならず、現場の農業経営者と一体となって技術開発に取り組む東北農業研究センターの大谷隆二氏が、実践的な乾田直播技術をシリーズでお伝えする。

不可欠な水管理技術


直播栽培における最初のハードルは、苗立ちの確保と雑草防除であるが、その成否の鍵を握るのは初期の水管理(排水と灌漑)であるといっても過言ではない。

乾田直播では、圃場排水によって播種前に土壌が十分に乾燥することで、良好な苗立ちが得られる。一方、出芽後に湛水する際には、除草剤の効果や地温を確保するめに水持ちが良くなければならない。すなわち、乾田直播では排水性と水持ちの良さを兼ね備えた「水管理のための圃場作り」が重要である。

究極的には暗渠の水甲の開閉で自在に湛水と排水ができる圃場が理想であるが、代かきすることを前提として整備された圃場が圧倒的に多い現状では、漏水対策が必要となる。イネの生育に適した日減水深は2〜3cmといわれているが、除草剤の適正利用と効果の面から、日減水深は2cm以下にしたい。漏水の多くは畦畔からの横浸透であり、代かき圃場では縦浸透の3〜7倍といわれている。

2007年に盛川農場で実施した乾田直播圃場の日減水深は、3cmを超えていた。畦畔からの漏水の流出量を測定したところ(隣接する下側圃場に水路を掘って計測)、水深単位で1cm/日以上もあり、畦畔漏水の対策が課題となっていた。

(以下つづく)

大谷隆二(おおたに りゅうじ)
1961年山口県生まれ。岡山大学農学部を卒業後、農林水産省に入省。北海道農業試験場で『草地飼料作および水稲作の機械化に関する研究』、農業研究センターで『水稲の低コスト栽培および乾燥調製に関する研究』に従事。1997年岡山大学より学位授与(農学博士)され、1998年に『無代かき直播栽培に関する研究』で農業機械学会技術奨励賞受賞。その後、農林水産省大臣官房で技術調整に関する業務に従事し、2003年に東北農業研究センターに異動。東北水田輪作研究チーム 上席研究員。著書に『北の国の直播』(共著)がある。
※記事全文は農業経営者11月号で
Posted by 編集部 | 12:29 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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農業経営者コラム | ヒール宮井の憎まれ口通信

人がいなけりゃ誰かが耕す | 農業経営者 11月号 |  (2008/11/01)

【宮井 能雅 -profile
経営者コラム

自分の子供たちをどのように洗脳教育すべきか


ある時、ある長老(60歳くらい)の方と話をする機会があった。彼には後継ぎの長男、大学を卒業して公務員になった二男、ある農業団体に務めている長女がいる。

彼は「自分の農業団体に務めている長女を絶対、農家の嫁にさせない!」と言う。私は「どうしてですか?」と聞いた。

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Posted by 編集部 | 12:28 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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提言 | 視点

ソフトパワーたりえる日本の農産物 | 農業経営者 11月号 |  (2008/11/01)

【東洋学園大学 現代経営学部 准教授 櫻田淳】
視点 国際間で国家が発揮する影響力は、ハードパワーとソフトパワーに分類される。軍隊や経済力、資源など、文字通り“力”で優位に立とうとするのがハードパワー。対してソフトパワーは情報や文化を武器に、相手国から尊敬の念や賛同を引き出して関係を築く。
日本が世界の中で冠たる地位を確保できたのは、ソフトパワーで勝負してきたからである。トヨタやソニーなどのメーカーが海外進出したことで、「日本人はいいものを作る」という良い印象が浸透していったが、日本の農産物、そして日本農業それ自体もソフトパワーとして活用すべきものである。
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Posted by 編集部 | 11:30 | この記事のURL | コメント(15) | トラックバック(0)