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朝日「ニセ低農薬米報道」事件について | 農業経営者 12月号 |  (1994/12/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
朝日新聞が11月6日付け第二社会面に報じた「ニセ低農薬米」報道をご存知だろうか。この「告発報道」の対象になったのは岩手県の農業経営者I氏で、かねてから直接契約により低農薬米を消費者向けに販売しているほか、スーパー等との販売契約をしていることなどから、農協や食糧事務所との間で摩擦があった。

11月6日付けの朝日の記事は、「岩手県○○市の自由来(ヤミ米)生産販売業者が、通常の量の農薬を使い栽培した昨年産米を「低農薬栽培米」と偽って高値で販売していたことが、朝日新聞社の調べで分かった」

というものであった。
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Posted by 編集部 | 08:30 | この記事のURL | コメント(242) | トラックバック(0)
編集長コラム

規模拡大を望むなら深く耕せ | 農業経営者 9月号 |  (1994/09/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
「避けられぬ仕事」と「無駄な汗」

前月のこの欄で「不耕起」を取り上げたら、話題のヒントをいただいた茨城県牛久市の高松永さんから、

「省力、低コスト化のための不耕起だと言うなら、机上で考えるような見当違いの『省力-低コスト論』に惑わされてはだめですよ。経営にとって『避けられぬ仕事』と『無駄な汗』というものがあるんです。その区別のつかない『省力』は、結果的に損をする『省略』に過ぎなくなる。そもそも雪の降らない地域で、収穫後の耕うんというのは、手間不足を悩むほど日をせく仕事なのだろうか?『耕すこと』の損得勘定はその仕事をした後で考えれば分かることのはず」

と聞かされた。
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Posted by 編集部 | 08:30 | この記事のURL | コメント(1424) | トラックバック(0)
編集長コラム

耕し耘(くさぎ)ること | 農業経営者 6月号 |  (1994/06/01)

【「農業経営者」編集長 昆 吉則 -profile
辞典で「耕転(こううん)」という言葉を引くと、「耕」は「耕す」こと、そして「転」の字は「くさぎる」と読み、その字義は「草切る」「草を取ること」だとある。すなわち「耕転」とは「耕し転ること」「耕して雑草を取り除くこと」という意味なのである。また、「耕す」という言葉は「たがえす(田返す)」の音が転じたもので、「田を返す」こと「土を反転」することであるらしい。

「耕し転る」ことであればこそ、単に土を軟らかくするだけでなく、「たがやす(田返す)」ような面倒なことを人はしてきたのだ。
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Posted by 編集部 | 08:30 | この記事のURL | コメント(204) | トラックバック(0)